#Webマーケティング
【SNSマーケティング】やすもと醤油さんはなぜあんなにもSNSでバズったのか。
SNS運用
 

はじめに

皆さんはやすもと醤油さんをご存知でしょうか。
 
島根県の従業員9名ほどのしょうゆ会社で
 
2020年9月現在でTwitterの会社の公式アカウントを持っていました。
 
 
公式Webサイト
 
 
Twitterアカウント
 
 
 
 
2020年6月にアカウントを開設し、しばらくはフォロワー40人程度だったそうですが、
 
2020年8月26日とある一つのツイートをしたところ、一日でフォロワーが40000人に急増。(2020 8月31日現在は87700人)
 
 
商品購入の問い合わせも殺到し、会社の公式Webサイトに載せてある商品が全てソールドアウト。Yahoo!ニュースランキングで1位。
 
などなど目まぐるしいバズりかたをしている企業なのです。
 
 
 
なぜこんなにも企業アカウントがバズったのか、
 
 
結果には必ず原因があるはずです。たとえやすもと醤油さんの中の人が無意識だったとしても、
 
 
何かしらの点と点が繋がり、多くの人のこころを動かし、このムーブメントを起こしたのは間違いありません。
 
 
 
今後SNS運用は企業にとって当たり前となってくる時代の中で、
 
これから企業アカウントを動かしていく企業や担当者にとって参考にできる部分は多いと思います。
 
なので今回は勝手な推測から仮説を立て、そのバズった火種を探していきたいと思います。
 
 
 
 
私が考えるバズった原因はこちら
 
・応援したくなるTwitter初心者感
 
・ツイートに垣間見える中の人の人柄の良さ
 
・人のこころにささる、問題のバズりツイート
 
・本当に初心者??疑ってしまう程の完璧なアカウント運用
 
・企業の公式Webサイトがあったからこその大きな利益
 
 
こちらについて仮説を立て自分なりに分析してみました。(個人的な見解です)
 
 
 

・応援したくなるTwitter初心者感

中の人はたまたま他の従業員よりもTwitterをいじる時間があったから中の人に選ばれたらしいです。
 
 
みなさま、はじめまして😀
 
島根県で食品メーカーをしている「やすもと醤油」と申します。時代の流れに乗ってtwitterアカウントを開設しました🎉
 
これからtwitterを使って色々な情報やキャンペーンをつぶやいていきます!これから宜しくお願い致します🙇‍♂️
 
 
画像のサイズ感がイメージ通りいかない、twitter難しい・・・めげずにじゃんじゃん呟いて慣れていきます👊
 
#twitter初心者
 
 
 
フォロワーが10人突破したり、イイネが20個付いただけでも中の人からすれば、奇跡的な数字だったらしく、
 
そのたび純粋に喜びのツイートをアップしていました。
 
Twitter経験者からすればその健気さが応援したくなる大きな要因になっているのだと思います。
 
 
そして、最初は企業アカウントをフォローせずにフォローしてくれた人をフォローしていくスタイルに
 
加えて「エゴサーチ」(自分の企業名・商品名を検索し、購入検討段階・購入者の方の反応をみる)を行い、
 
商品を紹介している方との交流も欠かさず丁寧に行っていたようです。
 
 
実はTwitterのアルゴリズムの2020年の変更で、
 
  • プロフィールが充実しているアカウントが優先される
  • ユーザーが読む時間の長いツイートが優先される
 
など変更が加えられています。
 
つまり、 投稿ボリュームと頻度、ユーザーとの交流を重要視しており、フォロワーとのコミュニケーションを増やすことでエンゲージメントが上がり、優先表示されやすくなっています。
 
その結果ユーザーの目に入る可能性が高まっていた状態といえます。
 
 
 

・ツイートに垣間見える中の人の人柄の良さ

 
企業アカウントは良くも悪くもその運用している人によって印象を良くも悪くもします。
 
企業からすればイメージダウンやネガティブな炎上は避けたいところです。
 
少なからず、そのリスクがあるゆえに多くの企業アカウントが、当たり障りのないクリーンなアカウントになっています。
 
しかし、やすもと醤油さんのツイートを見てみましょう。
 
 
みなさま、おはようございます😀
 
日曜日は父の日ですね、皆様プレゼントはされますか❓自分は恥ずかしがっていつも何も出来てないですね😅
 
なかなか感謝の気持ちを伝える機会がないので、今年は勇気を出して「ありがとう」だけでも伝えたいですね😊
 
 
 
twitterでめちゃくちゃエゴサしちゃうんですけど、1年以上前とかに商品のツイートしてくれてる人に
 
感謝の「いいね」とかしてもいいのか悩んでしまうな😧流石にやめたほうがいいのかなぁ、twitterの悩みはつきない・・・
 
 
所々に絵文字が多く混ざり、日常をツイートしたり、純粋にTwitterを楽しんでいる様子が見て取れます。
 
堅苦しくない人間味を感じる丁寧な言葉づかい。ユーザー一人ひとりに対し、誠実な対応。そして謙虚さ。
 
醤油ももちろんですが、ファンになったユーザーはそんな中の人のファンになったといっても過言ではなさそうです。
 
 
 

・人のこころにささる、問題のバズりツイート

 
そんな前提がありつつ、あのツイート。
 
(一応)企業アカウントなので成果がないとtwitterを辞めさせられてしまう厳しい世界です😫
 
うちのアカウントを見た上司と同僚が「フォロワーが40人もいて、いいねもたくさんついててメッチャバズってるじゃん!」と言っていました。
 
当分の間は大丈夫そうです😉
 
 
RTが4.2万 イイネが18.4万(2020 8月31日現在)
 
ユーザーの良心にささり、何か手伝えることは…と思わされる内容です。
 
さらにそのツイートからアカウントに興味をもってプロフィールに飛ぶとそこには
 
Twitter初心者のおじさんが、Twitterを純粋に楽しんでいる・自社の商品の愛をもって紹介している姿がありました。
 
 
そんなアカウントを辞めさせるわけにはいかない…そんな思いに駆られRTとイイネを押したのではないでしょうか。(私はそうでした)
 
そこからバズりにバズり、優しい世界のストーリーが生まれ、そのストーリーにこころ温まり、便乗した人も多いでしょう。
 
 
 

・本当に初心者??疑ってしまう程の完璧な運用

 
注目したいのが、名前と、プロフィールと投稿内容です。
 
・名前
 
Twitterの名前が「やすもと醤油【燻製調味料】」
 
もう一発で何のアカウントなのかが分かります。検索をかけても名前の被りはありません。
 
 
・プロフィール内容の充実さ
 
創業1885年より、島根県で醤油やを営んできた安本産業株式会社です。
 
食卓を楽しくする「面白い調味料」を目指し日々商品開発しています。
 
「燻製調味料」「お米だけのドレッシング」「イタリアン焼き肉のたれ」
 
など変わった商品を作っています。Twitter初心者のおじさんが頑張って更新していきます。
 
宜しくお願い致します。
 
 
 
プロフィールは一番目に入る場所です。その場所で限られた文字数の中でこのアカウントは
 
・何のアカウントなのか(自己開示)
 
・何を与えてくれるのか(メリット)
 
・他のアカウントとなにが違うの?(差別化)
 
をわかりやすく伝えきらないといけませんが、それを伝えきっているところが分かりやすく、凄いところ。
 
 
さらには住所と公式WebサイトのURLもしっかり貼っています。
 
興味を持ち情報を集めようとするユーザーの認知負荷を極力軽減し、スムーズなWebサイトへの誘導を行っています。
 
バズるのは運要素もあると思いますが、バズってもおかしくない、または、多くのユーザーがアカウントに訪れた際の適切な準備ができていると言えるでしょう。
 
何事もそうです。準備をしていれば確実に
 
運が回ってくるわけではありませんが、運が回ってきたときに準備をしていなければ確実に掴むことはできません。(唐突の語り失礼)
 
 
・企業の公式Webサイトがあったからこその大きな利益先
 
先ほどまでの準備の話の続きにはなりますが、
 
やすもと醤油さんは企業の公式アカウントを所有しています。
 
 
 
もしWebサイトがなかったらどうでしょう。せっかくバズり、商品を購入したい声が殺到してるのにもかかわらず、
 
電話番号しか問い合わせ手段がなかったら…対応できる人数や時間は限られてしまい、予約の際の手間も多く取らせてしまい、せっかくの問い合わせも漏れしまう可能性があります。
 
急いでWebサイト制作をしても完成は数か月後だったり、
 
Webサイトがあったとしても、内容が分かりづらい、または、更新されてなかったりすると信用は生まれず商品購入まで至らないケースがあるかもしれません。
 
 
準備をしていれば確実に運が回ってくるわけではありませんが、運が回ってきたときに準備をしていなければ確実に
 
掴むことはできません。(2回目)
 
 
SNS運用を始めようと検討されている企業はぜひ準備を入念にしておきたいものです。
 
 

・最後に

 
 
今回はSNSマーケティングの視点からやすもと醤油さんの驚くべきバズりの事例を参考に見てきました。
 
では、やすもと醤油さん通りに行えばうちの企業アカウントもバズるのでは?と感じてしまいますが、
 
そう簡単に上手くはいかないでしょう。そもそも商品が主に醤油やドレッシングで、誰にも需要がある商品ということや
 
中の人が中の人だからこそバズったように他の企業アカウントとは、前提やターゲット、売り出したい商品に違いがあります。
 
 
しかし、今回のようにブログにまとめてわかったようにSNSの活用の仕方
 
準備の仕方などなどは参考になったのではないでしょうか?
 
よりその素晴らしい商品を認知してもらうために、購入してもらうために出来ることはたくさんあります。
 
SNS運用は地味で、運要素も絡んできます。そして継続していてもなかなか成果が出ないと思います。
 
しかし偶然の奇跡を掴み、効果を最大化させるためにも諦めず、SNS運用を学び続け、来たるチャンスの準備をしておきたいものですね。
 
 
以上、勝手に自分なりに分析してみたブログでした!ではまた。
 
 

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