こんにちは。新人クリエイターのMです。
デザイナーとして、まずこれを使いこなせるようになりたい!という憧れのデザインツールといえば、Illustratorではないでしょうか!
でもIllustratorっていざ使ってみるとパスやベジェ曲線など難しい用語も多くて意外と敷居が高い…?今回はそんな方向けに、タブレットで直感的に触ることのできる、Illustrator iPad版のアプリをおススメいたします!
作例として今流行りの昭和レトロなパターン模様を作成しながら、Illustrator iPad版の便利さを感じてもらえれば嬉しいです♪
目次
Illustrator iPad版のUIについて
デスクトップ版と違いiPad版のIllustratorは、アップルペンシルやタッチジェスチャー(2本指で画面をタップし取り消し、3本指で画面をタップしやり直しなどタブレット独自の機能)に対応し、そもそものUIがデスクトップ版とはかなり異なっています。
また、アピアランスの編集や3D効果の適用などの一部のデスクトップ版機能が使えませんが(2024年4月現在)、その分使える機能が絞られていてわかりやすく、かつiPad版にしかない機能も追加されているため、デスクトップ版とはまた違った使いやすさがあります。
ワークスペースとそれぞれの箇所でできる機能を見てみましょう。
①タッチショートカット …プライマリ、セカンダリ2種類のショートカットが割り振られ、円をタッチしながらツールを使うことで制作を効率化します。 ※ショートカットの割り振りはこちらより
②ツールバー…選択ツール、ペンツール、シェイプなど
③タスクバー…レイヤー、プロパティ、結合、テキストなど
④ナビゲーションバー…取り消し、やり直し、画像書き出しなど
説明で見ると難しく感じるかもしれませんが、タブレットでProcreateやAdobe Frescoなどのイラストソフトを使ったことのある方なら、デスクトップ版より見慣れたUIになっているのではないかなと思います!
それでは、昭和レトロなパターン模様を作っていきましょう!
まずは花びらを作る
左側のツールバー内の四角いシェイプツールをタップすると、シェイプの一覧が出るのでその中から円ツールを選びます。
円ツールで赤色の楕円を作ります。ツールバーから、ダイレクト選択ツールを選択すると、シェイプの下にオプションバーが出てきます。
円の頂点のアンカーポイントを選択した上で、オプションバーの左から三番目のアイコンを選ぶと…
パスを曲線からコーナーに切り替え、見た目をシャープにしてくれます!
更に反対側のパスもシャープにして、花びらの一枚目を作ります。
リピートラジアルで集まった花びらを作る
一枚目の花びらを選択し、右側のタスクバーにあるリピートアイコンをタップします。
一覧からラジアルを選択すると…
花びらが8枚に増えました!ちなみにこのリピート機能は作った一枚目の花びらが元となり、この1枚に変更を加えると他の7枚にも反映されるインスタンス仕様となっています。
円の上の丸いマークを内側や外側に動かすことで、花びらと花びらの距離を広げたり縮めたりと調整ができます。
さらに、花びらの枚数は右側のカーソルを上下することで増やすことができます。今回は花びら12枚で作成します。
1枚目の大元の花びらをダイレクト選択ツールで選択します。中のボタンのような二重円を花びらの内側に移動させると、先端に丸みを作ることができます。
一気に花っぽくなってきましたね!
リピートグリッドで花の中心を作る
さらに花っぽく見せるために、花の中心を作って行きます。
まずシェイプツールで正円と、線を一本作成します。
正円は、左下のタッチショートカットを押しながら円ツールを使うと、簡単に作れます!
線は、一本引くとまたオプションバーが出てくるので、オプションバーの左から二番目のアイコンを選択します。
スクロールバーが現れるので、左右にスクロールすることで線の太さを調整できます!(今回は模様として縮小することもあり、後から5ptと細めに調整しています)
こういう直感的に塩梅を調整できる仕様がタブレットならではでとても好きです…。
さらに作った一本の線を選択し、右側のタスクバーにあるリピートアイコンをタップします。
一覧からグリッドを選択すると…
このように複数の線のインスタンスが作られ、模様のようになります!右と下のバーを使ってリピート範囲を、プロパティを使ってグリッドの距離や種類、組み方を変えることができます。
下記のような入り組んだ模様も簡単に作成できます。デスクトップ版でもある機能ですが、プロパティ直結になっているからかパターン模様を作る敷居が低いな…と個人的に思っています。
今回はリピートグリッドで作った線の模様を複製し、横に重ねることでチェック柄を作りました。
さらに先ほど作った正円を上に重ね、右側タスクバーのオブジェクトツールからクリッピングマスクを作成すると…
花の中心が完成しました!先ほど作成した集まった花びらの上に乗せ、お花の完成です。
作成した花でパターン模様を作る
ここからはもう簡単!あと少しです!
赤色の花を選択し、オプションバーの右から2番目のアイコンを選択すると複製ができます。
左側ツールバーの下にある塗りのカラーを好きな色に変更します。ここでは明るい水色に変更しています。
二つの花を選択した上で、花の中心を作るときと同じくリピートグリッド機能を使い、プロパティからグリッドの組み方を下記のように調整すると、簡単に花の模様ができました!
アートボードサイズの緑色の長方形を作り、右側タスクバーのレイヤーアイコンをタップして、長方形レイヤーを一番下に移動させます。
完成
昭和レトロな模様が簡単に作成できました!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Illustrator iPad版は持ち運びなどの利便性だけでなく、ベクターイラストの作成やパターン模様の作成においてデスクトップ版よりずっと使いやすいなと個人的に思っています。
Illustratorにまだ苦手意識がある方、もっとIllustratorと仲良くなりたい方は、Illustrator iPad版から始めてみるのもいいかもしれませんね♪
私もIllustrator iPad版でまだまだ色々試してみたいと思っています!
最後までご覧いただきありがとうございました!