Webコンテンツにおける引用のやり方
コンテンツ重視時代に必要とされる技術
現在は非常にコンテンツが重視される時代です。基本はオリジナルの文章ですが、「引用」という行為は必ず発生します。
書籍でも出典を明らかにする、といった引用を使う場合のルールが存在しますが、Webコンテンツの場合はマークアップ上でも、「引用をおこなっている箇所」を明記することが推奨されます。
ソース上の記載ですから一般には目にすることはありませんが、検索エンジンに正当に情報を伝える方法ですから、担当者もその仕組みについて理解しておくようにしましょう。
<blockquote>を使う
引用タグとして多く用いられるのが、<blockquote>です。引用箇所を、<blockquote>~</blockquote>で囲みます。
たとえば、次のようになります。
<blockquote>
<p>いずれの時代もこういうことがあった、と博士は言った。しかし今回の出来事ほど人々の注目を集めたものが、過去にあっただろうか。</p>
</blockquote>
ブラウザ上では、pタグ内の文章が上下左右にスペースが空いた形で表示されます。
この要素自体はHTML4.01からあったもので、HTML5になっても変更は入っていません。
短い引用の場合は、<q>を使います。マークアップ箇所が、カギカッコ(「 」)やダブルクオーテーション(”)で囲まれて表示されます。
この他に出典や引用元に使うタグとして、<cite>も覚えておくと良いでしょう。
これらの見た目をきちんと装飾するには、cssを使っていきます。
引用の表記の仕方
マークアップに関する引用の記載は、ここまでで紹介してきた通りです。実際の引用の記載方法についていくつか紹介しておきましょう。
・引用元がインターネット上にある場合は、リンクを付ける。
紙媒体ではありえないものですが、同じインターネット上にある情報源についてはリンクを設置するのが良いでしょう。
・先方の規約を確認する
Webサイトの中には、自分たちのコンテンツを引用で使用する場合の規約を定めている所があります。事前にチェックするようにしましょう。
・大部分が引用となるのはNG
マークアップを正しくおこなっていても、コンテンツ内は引用だらけ・・・ということでは検索エンジンはマイナス評価を与えます。基本はオリジナル、ということを意識して、引用は必要最小限に抑えましょう。