ECコラム

ショッピングカートの手数料を比較する際の計算方法とは?

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ネットショップ開設に欠かせないショッピングカートですが、数多くの事業者がサービスを提供しています。その中から、自社が求める最適なものを選ぶための比較対象として最も重要な項目が手数料です。この記事では、ショッピングカートの手数料の計算方法をご紹介します。

 

ショッピングカートで発生する手数料

ここでは、ショッピングカートで発生する手数料についてご紹介します。

 

決済手数料

決済手段を利用する際に、決済代行事業者もしくはネットショップ作成サービスに支払う手数料のことです。決済手数料は、決済手段を問わず一律の場合と決済手段別で手数料率が異なる場合の2通りがあります。

決済手段によって、毎月の固定費がかかったり決済額が大きくなるほど手数料が増えたりするケースもあります。そのため、コストを最小限に抑えたい場合は、ショッピングカートごとの決済手数料率はもちろんのこと、決済手法ごとの手数料率もチェックするようにしましょう。

 

販売手数料・サービス利用料

販売手数料はモール型ECサイトにはつきもので、場合によっては売上金額の5%以上かかることもあります。ネットショップ作成サービスでは、販売手数料がかからない、もしくは低い手数料に設定されていることが多いようです。しかし、販売手数料が無料の場合は注文ごとにサービス利用料が発生するケースもあるため注意が必要です。

 

なお、サービスによっては振込手数料がかかることもあります。振込手数料は、売上額の入金時に発生する費用で無料または入金額問わず一律のケースがほとんどです。一定の金額に満たない場合は事務手数料が発生するケースもあります。

 

ショッピングカートの手数料の計算方法

販売手数料またはサービス利用料と決済手数料を合わせた合計で、ショッピングカートの総手数料が算出される仕組みです。気になるショッピングカートの手数料を知りたい方はこちらのリンク(https://spc-jpn.co.jp/ec-site/)から簡単にシミュレーションが行えます。

 

主要ショッピングカートの手数料比較

ここでは、主要ショッピングカートの手数料を比較します。

 

BASE

決済手数料と販売手数料、事務手数料が発生します。BASEは、月額費用無料で注文が発生しない限り料金が発生しないスタンダードプランと月額5,980円のグロースプランの2つがあります。

スタンダードプランの場合は、決済手数料が売上額の3.6%+30円とサービス利用料3%がかかる仕組みです。グロースプランの場合は、サービス利用料はかからず決済手数料が業界最安値の2.9%です。

販売手数料に関しては、どちらも一律で250円かかりますが、入金額が2万円以下の場合は500円の事務手数料が上乗せされます。また、入金を最短翌日営業日にするための「お急ぎ振込」を利用する場合は、金額の1.5%の手数料が発生します。

 

STORES

決済手数料、振込手数料、事務手数料、スピードキャッシュ利用手数料がかかります。STORESは、月額費用無料のフリープランと月額2,178円のスタンダードプランの2つがあります。

フリープランの場合は、決済手数料が決済手段問わず5%でスタンダードプランが3.6%です。振込手数料はどちらのプランも一律1回275円かかりますが、入金額が10,000円未満の場合は事務手数料が275円上乗せされる仕組みです。スピードキャッシュ利用手数料は、前月の売上分を最短で申請の翌日に振り込んでもらえるサービスでフリープランの場合が5%、スタンダードプランが3.6%の手数料がかかります。

 

カラーミーショップ

月額費用が無料のフリープラン、月額4,950円のレギュラープラン、月額9,595円のラージプランの3つがあり、販売手数料や事務手数料がかからず決済手数料のみがかかります。

フリープランの場合は、Amazon Payが売上額の6.5%+30円でその他の決済手段は一律6.6%+30円です。ただし、フリープランの場合はテンプレートプラスとFTPアップロードがそれぞれ月額550円ずつかかります。

レギュラープラン・ラージプランに関しては、クレジットカード決済と後払い決済が4%~、コンビニ払いが130円~、代引き決済が280円~、Amazon Payが月額2,000円+3.9%、楽天ペイが月額2,000円+4%、LINE Pay・PayPayが月額2,000円+3.45%になります。

 

shopify

国内カード発行手数料、海外カード発行手数料、shopify payment不使用時の追加料金がかかります。shopifyの料金プランは、月額29ドルのベーシックプラン、月額79ドルのスタンダードプラン、月額299ドルのプレミアムプランの3つです。

ベーシックプランの場合、国内カード発行手数料が3.4%で海外カード発行手数料が3.9%、shopify payment不使用時の追加料金が2%かかります。スタンダードプランは、国内カード発行手数料3.3%、海外カード発行手数料3.95%、shopify payment不使用時の追加料金が1%です。

プレミアムプランは、国内カード発行手数料3.2%、海外カード発行手数料3.8%、shopify payment不使用時の追加料金0.5%がかかります。

 

MakeShop

初期費用・月額費用ともに11,000円で、決済手数料が3.19%~かかるプレミアムプランと初期費用110,000円~で月額費用が55,000円、決済手数料が3.14%かかるMakeShopエンタープライズプランの2つがあります。プレミアムプランに関しては、長期契約を結ぶと月額費用が最大30%オフになるのでお得です。また、Yahoo!ショッピング出品連携を利用すると販売手数料が11%かかります。

 

まとめ:手数料を計算したうえでの比較検討は重要!

手数料の計算は、ショッピングカート選びにとって重要です。計算方法を理解してコストパフォーマンスの高いものを選びましょう。しかし、ショッピングカートは手数料だけで決めてしまうのはおすすめできません。機能面や提供する事業者の安定性なども詳しくチェックして総合的に判断しましょう。