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採用サイトにCMSを導入すべき理由とメリット、失敗しないためのポイントを徹底解説

昨今の採用活動において、Webサイトを用いた情報発信は応募数を左右する極めて重要な要素です。
本記事では、採用サイトにCMSを導入すべき理由やCMSとは何か、導入するメリット・デメリット、導入するまでの手順、採用サイトに適したCMS、失敗しないためのポイントまで徹底的に解説します。
自社の採用力を強化したい人事担当者や、サイトリニューアルを検討している方はぜひ参考にしてください。

採用サイトに不可欠なCMSの基礎知識

変化の激しい採用市場で優秀な人材を獲得するためには、採用サイトの適切な運用が欠かせません。
その運用を強力に支えるシステムがCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。
ここではまず、CMSの基本的な仕組みや、なぜ現在の採用サイトにおいてCMSがここまで強く求められているのかという背景、そして一般的なコーポレートサイトとの決定的な違いについて詳しく紐解いていきます。

CMSとは

CMSとは「コンテンツ・マネジメント・システム(Content Management System)」の略称で、Webサイトの専門知識がなくても簡単にコンテンツの作成や管理ができるシステムのことです。
従来のWeb制作では、ページを1枚更新するだけでもHTMLやCSSといったプログラミング言語の書き換えが必要でした。
しかしCMSを導入すれば、普段使用しているパソコンのテキストエディタやブログ感覚で、文字を入力して画像をアップロードするだけで簡単かつ即座にWebページを公開・更新できるようになります。

採用サイトにCMSが求められている理由

現在の採用活動において、採用サイトにCMSを組み込む動きは急速に一般化しています。
その理由は、求職者が求める情報の質と量が以前よりも圧倒的に高くなっており、企業側にはスピーディな情報発信が求められているからです。
就職活動や転職活動を行うユーザーは、企業のリアルな現状をリアルタイムに知りたいと考えています。
募集要項の変更や社内イベントの様子などをタイムリーに届けるためには、制作会社へ依頼する時間ロスを無くせるCMSが必須となるのです。

採用サイトとコーポレートサイトの違い

採用サイトとコーポレートサイトでは、Webサイトを訪れるターゲットユーザー層と、その目的が根本から大きく異なります。
コーポレートサイトは主に取引先や株主、一般消費者を対象としており、企業の信頼性や商品・サービス情報を網羅的に伝えることが目的です。
そのため、一度構築すれば頻繁にページ構造が変わることはありません。
一方で採用サイトは、求職者に対して自社のカルチャーや働く魅力をアピールし「応募」という具体的なアクションを促すための動的なサイトです。

採用サイトについては「採用サイトとは?制作のメリットや効果・コーポレートサイトとの違いを徹底解説」にて詳しく解説しております。

求職者が採用サイトに求めている情報とは

求職者が採用サイトを閲覧する際に最も重視しているのは、他媒体には載っていない「生の情報」や「職場のリアルな雰囲気」です。
具体的には、実際に働く先輩社員のインタビュー、1日の仕事の流れ、オフィスの環境、社内イベントや研修制度の充実度などが挙げられます。
これらの情報は、文字だけの募集要項だけでは決して伝わりません。
CMSを活用して、写真や動画を交えた具体的なコンテンツを日常的に追加していくことが、求職者の不安を解消する鍵となります。

採用サイトにCMSを導入すべき理由

採用サイトの成果を最大化させるためには、ただ綺麗なWebサイトを作るだけでは不十分です。
目まぐるしく変化する求職者のニーズに対応し、他社の一歩先を行くためには、自社主導でサイトをコントロールできる環境が求められます。
ここでは、採用市場の動向を踏まえながら、なぜ企業が採用サイトにCMSを導入すべきなのか、その具体的な理由と必要性について詳しく解説していきます。

採用市場の変化と情報の鮮度が持つ重要性

現代の採用市場は少子高齢化に伴う売り手市場が続いており、優秀な人材の獲得競争は激化の一途を辿っています。
このような環境において、採用サイトにおける情報の鮮度は求職者が企業を評価する重要な指標の一つです。
何年も更新されていない古い社員インタビューや、過去のイベント情報が放置されているサイトは、求職者に「この会社は採用活動に力を入れていないのではないか」「活気がないのではないか」というネガティブな印象を与えかねません。

リアルタイムな情報発信

求職者の志望度を高めるためには、企業の「今」を伝えるリアルタイムな情報発信が非常に効果的です。
例えば、新しいプロジェクトの始動やオフィスリニューアル、最近実施された社内制度の改定といったタイムリーなトピックは、企業の成長性や魅力を直接的にアピールする材料になります。
CMSを導入していれば、人事が価値あるトピックを思い立ったその日のうちに記事化して届けることができるため、競合他社よりも求職者の心を強く惹きつけることが可能です。

タイムリーに更新する必要性

企業の成長や組織変更に伴い、現場の業務内容や所属する社員の顔ぶれは変化していくものです。
特に社員インタビューは、求職者が働く自分をイメージするための最重要コンテンツですが、退職した社員の紹介が残り続けていたり、現在の実態と乖離した古いメッセージが掲載されていたりすると、入社後のミスマッチを引き起こす原因になります。
組織の現状に合わせて、インタビューや業務紹介を人事の手でタイムリーに書き換えられる環境が必要です。

急な内容変更や募集終了に即時対応

採用活動を進める中で、想定よりも早く採用枠が埋まって募集を締め切ったり、逆に急遽新しい職種の追加募集が必要になったりするケースは多々あります。
このような急な変更の際、CMSがないサイトでは制作会社に応募停止の修正を依頼し、反映されるまでに数日待たなければなりません。
その間に集まった無効な応募への対応は、人事の大きな業務負担となります。
CMSがあれば、管理画面からワンクリックで募集の開始・停止を即座に切り替えられます。

コスト削減と応募数を最大化するアプローチ

CMSの導入は、長期的な視点で見ると採用コストの劇的な削減と応募数の最大化を同時に実現する優れたアプローチです。
外部の求人広告媒体に依存し続けると、掲載期間が終わるたびに莫大な費用が発生します。
しかし、自社の採用サイトをCMSでリッチなメディアとして育てていけば、検索エンジンからの自然流入による自社チャネルでの応募獲得(オウンドメディアリクルーティング)が可能になり、1人あたりの採用単価を大幅に抑えることができます。

採用サイトにCMSを導入するメリット

採用サイトへのCMS導入は、単に「Webサイトの更新が楽になる」というレベルに留まらず、企業の採用活動全体に極めて多くのポジティブな変化をもたらします。
コスト面、運用スピード、マーケティング効果など、多角的な視点から得られるメリットは非常に大きいです。
ここでは、実際にCMSを導入することで得られる具体的な7つのメリットについて、分かりやすく掘り下げていきます。

メリット1:専門知識がなくても更新できる

CMSを導入する最大のメリットは、HTMLやCSSといった専門的なプログラミング知識がない人事担当者であっても、直感的にWebサイトを更新できる点です。
一般的な文字入力ソフトを扱うような感覚で、見出しを設定したり文章を書いたり、画像を挿入したりすることができます。
これにより、Webに関わる特別な専門スキルを持った社員を新しく雇う必要がなくなり、既存の人事・採用チームのメンバーだけでサイトの運用を完結させることが可能となります。

メリット2:外注コストとタイムラグを削減できる

従来のWebサイト運用では、テキストを一行修正するだけでも外部のWeb制作会社へ依頼書を送り、見積もりを取り、数日後にようやく反映されるというプロセスが一般的でした。
CMSを導入すれば、これら一連のやり取りに伴う「外注費用」と「時間的なタイムラグ」をすべてゼロにすることができます。
社内で気付いた修正点や追加したい情報を、その場ですぐに、かつ完全無料で反映できるようになるのは大きな強みです。

メリット3:コンテンツを量産しやすくSEO効果が高まる

Googleなどの検索エンジンは、ユーザーにとって有益な情報が豊富に含まれており、かつ定期的に更新されているWebサイトを高く評価する傾向があります。
CMSがあれば「働く環境の紹介」や「キャリアパスについて」といった新規ページ(コンテンツ)を社内で手軽に量産できるようになります。
結果としてサイト全体のページボリュームが増え、検索エンジンからの評価が高まることで、求職者が特定のキーワードで検索した際のSEO効果(上位表示)が狙えます。

メリット4:デザインの統一感を維持できる

素人が新しくページを追加しようとすると、既存のページとデザインがズレてしまい、サイト全体の美観や企業のブランドイメージを損ねてしまうリスクがあります。
しかしCMSでは、あらかじめサイト全体で統一された共通のデザインテンプレート(枠組み)が設定されています。
そのため、誰がどこから新しい求人情報やブログ記事を追加したとしても、フォントや全体のレイアウトが自動的に統一され、ブランドイメージを綺麗に維持できます。

メリット5:スマートフォン対応が容易になる

現在、求職者の多くはスマートフォンを使って求人情報を探しています。
CMSの多くは「レスポンシブWebデザイン」に対応しており、パソコン用のアプローチで記事を1つ作成・更新するだけで、スマートフォンやタブレットの画面サイズにも自動的に最適化されて表示される仕組みになっています。
デバイスごとに別々のページを作る手間が一切かからないため、モバイルユーザーを取りこぼすことなく、見やすいサイトを維持できます。

メリット6:Webサイトの管理・運用を分担できる

CMSには、複数のユーザーアカウントを発行し、それぞれに異なる権限を付与する機能が備わっています。
例えば「新卒採用の担当者には新卒ページの編集権限だけを与える」「中途採用の担当者には中途求人の管理権限を与える」「最終的な公開判断は人事課長のみが行う」といった柔軟な運用体制の構築が可能です。
これにより、特定の担当者に作業負担が集中するのを防ぎ、組織的かつ安全にサイトを運用できます。

メリット7:求人検索エンジンと連携しやすい

近年、多くの求職者が利用している「Indeed(インディード)」や「求人ボックス」、「Googleしごと検索」といった求人特化型の検索エンジンは、Webサイト上の求人情報を自動で読み込んで掲載する仕組みを持っています。
多くの採用向けCMSでは、これら外部の求人検索エンジンが読み込みやすい形式(構造化データなど)で求人ページを出力する機能が標準搭載、あるいはプラグインで拡張できるため、露出度を一気に高めることができます。

採用サイトにCMSを導入するデメリットと注意点

多くのメリットがあるCMSですが、導入にあたってはいくつかのデメリットや事前に把握しておくべき注意点も存在します。
これらを十分に理解しないまま導入を進めてしまうと、予想外のコストや運用の手間に悩まされることになりかねません。
利点だけでなく、裏側にあるリスクや課題にもしっかりと目を向け、適切な対策を講じられるよう準備しておきましょう。

デメリット1:初期費用や月額のランニングコストがかかる

CMSを導入する際には、初期のシステム構築費用やデザイン費用が発生します。
また、クラウド型のCMSを利用する場合は、毎月のシステム利用料(月額費用)やサーバーの維持費が継続的にかかります。
無料のオープンソースツールを使う場合でも、自社に合わせたカスタマイズを制作会社に依頼すれば相応の初期投資が必要です。
削減できる外注費や採用コストと比較し、中長期的な費用対効果をあらかじめ試算しておく必要があります。

デメリット2:セキュリティ対策やアップデートの手間が発生する

CMSはインターネットを通じてシステムそのものを管理・運用するため、常にサイバー攻撃や不正アクセスの標的になるリスクを孕んでいます。
特に世界的にシェアの高いCMSを利用する場合、システムの脆弱性を突いた攻撃を受けやすいため、定期的なシステムのアップデートやセキュリティプラグインの更新といったメンテナンス作業が不可欠です。
社内にITやセキュリティの知識を持つ担当者がいない場合は、保守を外注するなどの対策が必要となります。

デメリット3:学習コストや教育が必要になる

いくら「専門知識が不要で簡単」とはいえ、新しいシステムの操作方法を覚えるためには一定の学習時間(学習コスト)が必要です。
社内の人事担当者がスムーズに使いこなせるようになるまでは、管理画面の使い方を学ぶための勉強会を開いたり、業務マニュアルを作成したりする手間が発生します。
導入初期は一時的に業務の負担が増える可能性があることを想定し、スケジュールに余裕を持って運用を開始することが大切です。

デメリット4:自由度に一定の制限がある

CMSはテンプレートをベースにしてサイトを管理するため、ページごとにまったく異なる特殊なレイアウトを施したり、枠線やボタンの配置を1ミリ単位で細かくカスタマイズしたりすることには向いていません。
極めてオリジナリティの高い、アーティスティックなWebサイトを作りたいと考えている場合、CMSの仕様という制限が足枷になってしまうことがあります。
あらかじめ、表現したいデザインが実現可能か確認が必要です。

デメリット5:求人情報の管理が繁雑になる

世の中には数多くのCMSが存在しますが、一般的なブログ用やコーポレートサイト用のCMSをそのまま採用サイトに流用すると、求人情報の管理が非常に煩雑になるケースがあります。
例えば「職種」「勤務地」「雇用形態」といった細かな条件での検索機能や絞り込み機能を手動で実装しなければならず、結果として運用の手間が増えてしまうのです。
自社の採用規模や更新頻度に見合った、適切な種類のCMSを選ぶことが極めて重要です。

採用サイトに適したCMSの種類と特徴

CMSと一口に言っても、その仕組みや提供形態によっていくつかの種類に分類され、それぞれに得意分野と不得意分野があります。
自社の採用規模や予算、社内のITリテラシーに合わせて最適な種類を選ぶことが、サイト運用を成功させるための重要な第一歩です。
ここでは、採用サイト構築でよく使われる代表的な4つのCMSタイプについて、それぞれの特徴を詳しく解説します。

オープンソース型CMS

特徴:自社サーバーにインストールして使う
オープンソース型CMSとは、システムのソースコードが世界中に無料で公開されており、誰でも自由にダウンロードして利用できるタイプのCMSです。
自社で用意したサーバーにインストールしてWebサイトを構築します。
ライセンス費用が基本的にかからないため、初期のシステム費用を抑えられる点が魅力ですが、サーバーの管理やシステムのセキュリティ対策、トラブル発生時の対応などはすべて自社の自己責任で行う必要があります。

WordPress

特徴:拡張性とカスタマイズ性に優れている
オープンソース型CMSの代表格であり、世界中のWebサイトの圧倒的なシェアを誇るのが「WordPress(ワードプレス)」です。
WordPressの強みは、豊富な「プラグイン(拡張機能)」を組み合わせることで、求人検索機能や応募フォームなどを自由に追加できる高い拡張性にあります。
しかし一方で、利用者が非常に多いためにサイバー攻撃の標的にされやすく、頻繁なアップデート対応や高度なセキュリティ管理の知識が求められる点が弱みです。

クラウド型CMS

特徴:月額制でサーバー管理不要
クラウド型CMSは、サービス提供会社が管理するインターネット上のサーバーとシステムを、月額料金を支払って利用するタイプのCMSです。
自社でサーバーを契約したり、複雑なインストール作業を行ったりする必要が一切ありません。
システムのアップデートやセキュリティ対策もすべてベンダー側が自動で行ってくれるため、ITの専門知識がない人事担当者でも、最も手軽かつ安全に運用をスタートできる点が大きな特徴です。

採用特化型CMS(採用管理システム・ATS連携)

特徴:採用サイトに特化
採用サイトを作るために開発された、求人専門のCMSツールも存在します。

これらは一般的なWeb制作機能だけでなく、求人情報のテンプレート作成、Indeedへの自動連携、さらには応募者の情報を一元管理する「ATS(採用管理システム)」としての機能を兼ね備えているのが特徴です。
デザインの自由度はやや下がるものの、求人ページの量産や応募者のステータス管理、面接調整などを一つのシステムで完結させたい企業には最適です。

独自開発・パッケージ型CMS

特徴:大規模サイトや高度なセキュリティに対応
パッケージ型CMSとは、ITベンダーが開発した企業向けの製品ライセンスを購入して導入するCMSです。
また、自社の要望に合わせて一からシステムを組む独自開発(スクラッチ)」という手法もあります。
これらは数千人規模のグループ企業や、極めて厳しいセキュリティ要件をクリアしなければならない大企業に向いています。
高い信頼性と完全なオリジナリティを実現できますが、初期費用に数百万円以上の莫大なコストがかかります。

採用サイト用CMSを導入するまでの5ステップ

採用サイトにCMSを導入し、実際にサイトを公開して運用を軌道に乗せるまでには、正しい順序を踏んでプロジェクトを進める必要があります。
場当たり的にツールを選んでしまうと、後から「必要な機能が足りない」「使いこなせない」といったトラブルになりかねません。
ここでは、導入の失敗を防ぎ、スムーズな立ち上げを実現するための5つのステップについて順を追って解説します。

ステップ1:CMS導入の目的を明確にする

まずは、現在の採用活動における課題を洗い出し、なぜCMSを導入するのかという目的を明確に定義します。
「応募数が集まらないからSEOを強化したい」「求人情報の更新を外注するコストを削減したい」「社員インタビューを頻繁に発信してミスマッチを減らしたい」など、目的によって選ぶべきCMSやサイトの構造は大きく変わります。
この軸を最初に固めることが、プロジェクト全体の成功を左右します。

ステップ2:予算、運用体制を洗い出す

目的が定まったら、それを実現するためにサイトに必要な機能(求職者向けの検索機能、応募フォーム、Indeed連携など)を具体的にリストアップします。
同時に、初期費用と月額費用にかけられる予算の上限を設定し、導入後に誰が実際に記事を書いて更新していくのかという「社内の運用体制」も決めます。
この段階を「要件定義」と呼び、制作会社やCMSベンダーに見積もりを依頼するための重要なベースとなります。

ステップ3:CMSツール・制作会社を選定する

要件定義をもとに、自社に最適なCMSの種類を絞り込み、必要に応じて信頼できるWeb制作会社やCMSベンダーを選定します。
選定の際は、提示された見積もり金額の安さだけで決めるのではなく「過去に採用サイトの制作実績が豊富にあるか」「人事担当者が直感的に使いやすい管理画面か」「導入後のサポート体制は充実しているか」といった実用的な観点から総合的に比較検討することが重要です。

ステップ4:コンテンツ制作とデータ移行を行う

パートナーとなる制作会社やツールが決まったら、実際のWebサイト制作に移ります。
採用ターゲットのペルソナに合わせたサイトデザインを決定し、求人要項や社員インタビューなどの掲載コンテンツを作成していきます。
もし既存の採用サイトがある場合は、古いデータを新しいCMSの環境へと安全に引っ越しさせる「データ移行」の作業もこのステップで行います。
リンク切れなどが起きないよう慎重に進めます。

ステップ5:運用マニュアルを作成し操作を検証する

サイトが形になったら、一般に公開する前に必ず「テスト環境(非公開の検証用画面)」で最終チェックを行います。
実際に人事が記事を投稿してみて、スマホで綺麗に表示されるか、応募フォームは正しく作動するかなどを確認します。
それと並行して、誰でも同じように更新作業ができるよう、キャプチャ画像を交えた簡易的な社内運用マニュアルを作成し、運用の引き継ぎ体制を整えれば導入は完了です。

採用サイトのCMS導入で失敗しないための重要ポイント

採用サイトのCMS導入で失敗しないための重要ポイント

CMSは非常に便利なツールですが、ただ導入しただけで採用が成功するわけではありません。
ツールの選び方や運用の設計を誤ると、宝の持ち腐れになってしまうケースも少なくないのが現実です。
ここでは、採用サイトのCMS導入を確実に成功させ、費用対効果を最大化するために、人事担当者が絶対に押さえておくべき6つの重要なポイントについて詳しくまとめていきます。

ポイント1:自社の運用体制に見合ったものを選ぶ

CMSを選ぶ上で最も重視すべきなのは、実際に毎日サイトを触ることになる人事担当者のITスキルに、管理画面の操作性がマッチしているかどうかです。
どれほど多機能で高スペックなCMSであっても、操作が複雑すぎてマニュアルを何度も見ないと更新できないようなツールでは、次第に使われなくなってしまいます。
導入前に必ずデモ画面や無料トライアルを活用し、担当者が「これなら自分でも楽しく続けられる」と思えるものを選びましょう。

ポイント2:セキュリティやバックアップ体制が万全なCMSを選ぶ

採用サイトは、求職者の氏名や電話番号、履歴書といった極めて重要な「個人情報」を取り扱うプラットフォームです。
万が一にも情報漏洩やサイトの改ざんが起きてしまっては、企業の社会的信用は失墜します。
そのため、SSL化(通信の暗号化)への対応はもちろん、システム全体の自動セキュリティアップデート機能や、トラブル時にデータを過去の状態に復元できる「自動バックアップ体制」が備わっているかを厳しくチェックしてください。

ポイント3:サポートやトラブル時の対応力を確認する

Webサイトの運用を続けていくと「画面の表示が崩れてしまった」「ログインできなくなった」「応募通知メールが届かない」といった予期せぬトラブルに直面することがあります。
こうした緊急事態が発生した際に、電話やチャットで即座に対応してくれるカスタマーサポートがあるかどうかは非常に重要です。
特にオープンソース型では自己解決が基本となるため、不安な場合は手厚い保守サポートが付いたクラウド型やパッケージ型を選びましょう。

ポイント4:「構造化データ」に対応しているか確認する

Googleしごと検索などの求人検索エンジンに自社の求人を正しく、かつ上位に認識してもらうためには、Webサイトの裏側のコードに「構造化データ(JobPosting)」という特殊なマークアップが施されている必要があります。
手動でこれを設定するのは専門知識が必要で大変ですが、優れた採用CMSであれば求人情報を登録するだけで自動的に構造化データが出力されます。
この機能の有無が、将来的なアクセス数を大きく左右します。

ポイント5:カスタマイズ性や管理機能との連携を確認する

どれだけ多くの求職者がサイトを訪れても、応募フォームが使いにくければ途中で離脱してしまいます。
入力項目を職種ごとに自由に変更できるか、スマートフォンからでもスムーズに入力できるかといった「応募フォームのカスタマイズ性」を確認し、EFO(入力フォーム最適化)に勤めましょう。
また、すでに社内で使っている外部の採用管理システム(ATS)がある場合は、そのシステムと応募者データが自動で連携・集約できるCMSかどうかも重要な選定基準です。

ポイント6:中長期的な維持費を含めた予算計画を立てる

CMSの導入コストを検討する際、目先の「初期構築費用」だけに気を取られてはいけません。
実際にサイトを5年、10年と維持していく中では、毎月のシステム利用料、サーバー・ドメイン代、セキュリティ保守費用、数年ごとの大幅なシステムリニューアル費用などが継続的に発生します。
これらの「中長期的なランニングコスト」をすべて算出し、トータルの維持費が自社の採用予算内にしっかり収まるか、事前にライフサイクルコストを計算しておきましょう。

ポイント7:制作実績が豊富なWeb制作会社を選ぶ

CMSを導入して採用サイトを構築・リニューアルする際、多くの企業は外部のWeb制作会社へ依頼することになります。
ここで重要なのは、ただ「おしゃれなサイト」を作る会社ではなく、採用市場や求職者の動きを理解している「採用サイトの制作実績が豊富な会社」を選ぶことです。
採用サイトには求職者目線の導線設計や、前述した求人エンジンの最適化など、一般的なコーポレートサイトとは異なる専門ノウハウが必要だからです。
そのため、制作会社を選定・比較する際は、提示された見積もり金額の安さだけで判断せず、必ず以下の3点を確認してください。

  1. 過去に「採用サイト」の制作およびCMS導入実績が豊富にあるか
    求職者の心理に基づいた導線設計や、求人検索エンジンとの連携ノウハウを持っているか
  2. 導入前に「デモ環境(検証画面)」を提供してくれるか
    契約前に実際の操作感を担当者がテストすることで、ミスマッチを防げます
  3. 納操作レクチャーや、トラブル時のアフターサポートが含まれているか
    人事の異動やシステムの不具合に備え、伴走してくれる体制があるか

これらを事前にすり合わせておくことで、導入後のミスマッチを確実に防ぎ、自社で更新できる理想の採用サイトを実現できます。

採用サイトにCMSを導入すべき理由に関するよくある質問

ここからは採用サイトにCMSを導入する際に気を付けることなど、寄せられた質問にお答えしていきます。

Q1. 採用サイトのCMSは無料のWordPressでも問題ありませんか?

A. 可能ですが、セキュリティ対策やプラグインのアップデートを自社で責任を持って行う必要があります。
無料のWordPressでも採用サイトの構築は可能ですが、セキュリティ対策やプラグインのアップデートを自社で責任を持って行う必要があります。
運用の手間や安全性を考慮すると、サポート付きの商用CMSやクラウド型CMSの方が安心です。

Q2. 専門知識がない人事担当者でもCMSを操作できますか?

A. HTMLなどの専門知識がなくても問題なく操作できます。
多くのCMSはブログ感覚でテキスト入力や画像配置ができるため、HTMLなどの専門知識がなくても問題なく操作できます。
ただし、導入初期に操作マニュアルを用意したり、サポート体制が充実したCMSを選んだりすることがスムーズな運用の鍵です。

Q3. CMSを導入すれば求人検索エンジンに自動で掲載されますか?

A. CMSを導入するだけで自動掲載されるわけではありません。
Indeedなどの検索エンジンに掲載するには、求人情報が「構造化データ」に対応している、または専用のXMLフィードを出力できるCMSである必要があります。
選定時に「検索エンジン連携機能を確認」しましょう。

Q4. 既存の採用サイトを後からCMS化することは可能ですか?

A. 既存の採用サイトを後からCMS化することは可能です。
ただし、現在のデザインをCMSのテンプレートに落とし込む作業や、過去のコンテンツを移行する作業が発生するため、Web制作会社への依頼が必要となり、一定の費用と期間がかかります。

Q5. コーポレートサイトのCMSと採用サイトのCMSは分けるべきですか?

A. 管理のしやすさやセキュリティの観点から、分けることをおすすめします。
採用サイトは更新頻度が高く、人事部が直接運用することが多いため、コーポレートサイトとは別で独立したCMSを導入した方が、スピーディかつ柔軟な運用が可能です。

採用サイトへのCMS導入はスピーディな情報発信とコスト削減を実現させる必須戦略

採用サイトへのCMS導入は、激化する人材獲得競争において、他社に負けないスピーディな情報発信とコスト削減を両立させるための必須戦略です。
専門知識がなくても社内でリアルタイムにコンテンツを更新・追加できる環境を整えることで、求職者の志望度を高め、SEO効果を最大化して応募数の増加へと繋げることができます。
ただし、CMSにはオープンソース型やクラウド型、採用特化型など様々な種類があり、それぞれ費用やセキュリティ、操作性が異なります。
導入にあたっては、自社の運用体制や求める機能をあらかじめ明確にし、中長期的なコストも見据えた上で最適なツールを選ぶことが大切です。
本記事で紹介した5つのステップと失敗しないためのポイントを参考に、ぜひ自社の採用力を飛躍させる最適な採用サイトの構築を進めてみてください。

採用成果につながる、採用サイトの制作・リニューアルは株式会社SPCへ

株式会社SPCでは、10年以上の実績で培ったノウハウをもとに、採用課題の整理から戦略設計、コンテンツ制作まで一貫してご支援し、ご要望に合わせた採用サイトの制作を行っています。
また、採用サイトの見直しをご検討の方には、ターゲットの選定からご支援し、成果につながるリニューアルのご提案から改善まで一貫して対応いたします。
採用に関するお悩みがございましたら、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。

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株式会社SPC編集部
コラム監修者
株式会社SPC編集部
株式会社SPC編集部は、2012年創業のWeb制作会社・株式会社SPCに所属する編集チームです。採用サイト制作を強みとし、これまで多くの企業の採用支援を行ってきました。
社内のデザイナー・エンジニア・マーケッターが連携し、実務で培った知見をもとに記事を執筆・監修しています。採用活動における課題解決やWeb活用に関する情報を、実践的な視点でわかりやすくお届けします。