Webサイトを制作する際、特にWordPressのオリジナルテーマを構築する場合は、事前のヒアリングと確認作業が非常に重要です。
クライアントとの認識のズレを防ぎ、スムーズな制作進行を可能にするためにも、事前準備としての「確認項目リスト」は欠かせません。
今回は、Webコーダーの視点から、Webサイト制作開始前にクライアントに確認しておきたいチェックリストをカテゴリー別にご紹介します。
サイトの基本情報
まずは、サイトの土台となる基本情報を確認します。
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サイト名(仮でもOK)
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使用予定のドメイン名(取得済みかどうか)
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サーバーの契約有無とサービス名(エックスサーバー、さくら、ロリポップなど)
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WordPressの設置環境があるか
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FTPやサーバーのログイン情報(後日でもOK)
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PHPのバージョン(推奨:7.4〜8.2)
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MySQLのバージョン(推奨:5.7〜8.0)
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データベースの接続情報(ホスト名/DB名/ユーザー名/パスワード)
ドメインやサーバーの設定は、制作のスタート時に大きく関わるため、早い段階での確認をおすすめします。
また、WordPressの動作要件は年々変化しています。特にPHPやMySQLのバージョンが古すぎると、セキュリティリスクやプラグイン非対応の可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
サイトの目的とターゲット
次に、サイトが「誰のために」「どのような目的で」作られるのかを明確にしておきましょう。
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サイトの主な目的(例:集客、資料請求、ブランド認知)
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想定ユーザーの属性(年齢層、地域、職業など)
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期待するユーザーアクション(例:お問い合わせ、予約、商品購入)
この段階で目的を明確にしておくことで、デザインや導線設計、機能要件に一貫性を持たせることができます。
コンテンツとページ構成
コンテンツの有無や構成も、事前に整理しておきたいポイントです。
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必要なページ一覧(トップ、会社概要、サービス紹介など)
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ブログ/お知らせの有無と投稿頻度
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クライアントがWordPressで更新したい情報
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多言語対応の必要性
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コンテンツの提供状況(テキスト・画像・動画)
場合によっては、ライターやカメラマンが必要になることもあるため、素材の準備状況は早めに確認しておくのが理想です。
デザインの方向性
見た目のイメージやブランディング要素は、コーダーがデザインを元に構築する上で重要です。
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参考サイトや好みのデザイン例
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使用したい色・フォント
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ロゴやブランドガイドラインの有無
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スマホ・タブレット対応の必要性(レスポンシブ)
この段階でデザイナーと相談し、コーダーとしてデザインの意図を正確に理解しておくことが理想です。
また、Webサイトを制作する際には、以下のようなデザインに関する注意点も考慮しましょう。
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Webフォントは、Google Fontsなどの無料で使用可能なものでない限り、基本的に画像化して掲載することになります。
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Webサイト上に無作為に散りばめられた模様は、一見華やかで楽しい印象を与えますが、それぞれ「上から何px」「左から何px」といった位置指定が必要となり、様々な画面幅で文字が隠れないか確認する作業も発生するため、大きな工数がかかります。
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画面幅によって大きく変化するレイアウトは、通常のスマホ・タブレット・PCに加え、「中途半端なサイズ」にも対応する必要があり、保守性が低下します。
もちろん、デザイナーのイメージを再現するのはコーダーの仕事ですが、労力を軽減しつつクライアントにも満足してもらえる代替案を、デザイナーとともに考える時間も大切です。
実装する機能
機能面は、WordPressのカスタマイズ範囲やプラグイン選定に直結するため、丁寧に確認しましょう。
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お問い合わせフォームの項目内容
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SNS連携(シェアボタン、タイムライン埋め込みなど)
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Googleマップの表示有無
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カスタム投稿タイプやカスタムフィールドの必要性
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アニメーションやスライダーの使用希望
必要に応じて、JavaScriptやライブラリの導入が必要になるため、実装の難易度を把握することにもつながります。
更新・運用体制
納品後の更新・運用まで見据えて確認しておくと、より親切な設計が可能になります。
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誰が更新を担当するか(クライアント or 制作会社)
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更新頻度と対象(例:ブログ、実績紹介)
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WordPress管理画面のカスタマイズ要否(操作しやすい構成にするなど)
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保守契約の希望有無
操作しやすいUI設計にすることで、クライアントの満足度向上にもつながります。
スケジュールと予算
最後に、制作の進行に関わるスケジュールと予算についてです。
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公開希望日・納期
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中間確認やレビューのタイミング
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修正対応の範囲・回数
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全体の予算感(目安でOK)
スケジュールの目安があるだけでも、逆算して作業工程を組みやすくなります。
まとめ
Webサイト制作では、「聞いていなかった」「知らなかった」がトラブルの原因になりがちです。
そのため、制作前にしっかりと情報を整理・共有しておくことが重要です。
ディレクター、デザイナー、コーダー、クライアントそれぞれが同じゴールを目指すために、今回ご紹介したチェックリストを基にヒアリングを行い、円滑な進行と満足度の高いサイトの制作を実現していきましょう!