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人材派遣会社の採用サイト:制作のポイントや必須コンテンツを解説!
労働人口の減少や柔軟な働き方の社会への浸透などを背景に、人材獲得競争の激化がとどまることを知りません。こうした現状を受け、人材派遣会社における確度の高い採用サイト制作の必要性がかつてなく高まっています。
人材派遣会社とは、特定のスキルを備えた人材をクライアントである企業に派遣するサービスを提供する会社です。派遣する人材と雇用契約を結び、給与の支払いや労務管理などの業務を担います。
本コラムでは、人材派遣会社の採用サイト制作で押さえておくべきポイントや、掲載が必須とされるコンテンツについて解説していきます。
前提:そもそも人材派遣会社の採用サイトを制作すべき理由とは?
ここではまず、そもそもなぜ人材派遣会社の採用サイトを制作すべきなのか、その3つの理由を押さえておきましょう。
求職者(人材)・企業(クライアント)間のマッチングを効率化するため
第1の理由は、マッチングの効率化です。
人材派遣の利用にあたり、悩みや不安を抱く求職者や企業は少なくありません。採用サイトを通じてこうしたネガティブファクターを解消できれば、マッチングフローの効率化が叶います。
Web上での人材派遣業務の窓口として機能させるため
第2の理由は、Web上での人材派遣業務の窓口として機能させるためです。
求職者にとり、職探しに役立つ情報の入手経路は命綱です。設置される採用サイトが人材派遣業務の窓口として機能することで、求職者・企業の双方が正確かつ効率的に情報をやりとりできるようになります。問い合わせフォームの設置により、24時間対応も可能です。
顧客情報の一元管理化のため
第3の理由は、顧客情報の一元管理化のためです。
採用サイトでは、求職者の個人情報やクライアントである企業の大切な情報を扱います。情報の流出リスクと、それによる損害の発生を回避しなければなりません。HP上で顧客管理のためのデータベースを構築し、適切に運用していく必要があります。
人材派遣会社の採用サイト制作で押さえるべき7つのポイント
ここでは、人材派遣会社の採用サイト制作で押さえるべき、7つのポイントをご紹介していきます。
採用ターゲットにふさわしいデザインにする
まずは採用ターゲットにふさわしいデザインの構築を心がけましょう。
自社で扱う人材派遣業務の業種や職種により、ターゲットとすべき人材は変わってきます。主たるターゲットが女性であれば、一般に柔らかでやさしい配色が適しています。エンジニアなどの技術職の場合には、シャープなデザインの方がより訴求度が高くなるでしょう。
デザインを通じて、ターゲット人材のタイプを視覚的に分かりやすく伝えることが大切です。求職者や企業担当者らに自身にフィットしそうだと感じさせることができれば、サイトへの流入やサービスの利用に対する彼らのモチベーションの向上につながります。
ファーストビューを重視せよ!競合との差別化を意識する
激化が必至の人材獲得競争に打ち勝つためには、ターゲット人材を同じくする競合との差別化が欠かせません。競争は先手必勝がセオリーです。
採用サイトにおいては、ファーストビューでいかにターゲットの心をつかめるかが、勝敗のカギを握ると言えるでしょう。
以下、ファーストビュー重視に基づく2つの差別化施策を順にみていきましょう。
- ■自社で紹介できる案件を記載する
自社で紹介できる職種、中でも重点的に募集をかけている職種については、ファーストビューで記載しましょう。求職者の多くが、希望職種をある程度絞ったうえでサイトを訪れるからです。早い段階でマッチ度の高さを示せれば、競合との差別化につながります。
ファーストビューにおける募集案件の記載はまた、多くの業種で広く人材を募集するサイトでも有効です。さまざまなタイプの求職者や、そうした人材の活用を望む企業の担当者に対して、豊富な案件を有するという自社採用サイトの優位性を伝えられます。
- ■検索機能を設定する
ファーストビューでの検索機能の設定も、競合との差別化につながります。利便性の高さがサイトのUXを充実させる結果、サイトの滞在時間や回遊率の改善が見込めるからです。ユーザーエンゲージメントやコンバージョン率の向上、リピーターの増加が期待できます。
検索項目は、基本的には「職種」「勤務地」の2本立てでOKです。ただし、採用ターゲットの多くがこだわる条件が既に明らかな場合には、この限りではありません。
以下、追加がおすすめの検索条件・機能を列挙します。
・雇用形態(正社員・派遣社員・契約社員など)
・こだわり条件(経験不問・時短勤務OK・交通費支給など)
・フリーワード検索
・複数条件の絞り込み検索(業種:出版関係→職種:編集など)
スマホでも不自由さを感じさせないUI/UXを志向する
求職者の多くがスマホでサイトを閲覧する時代です。PCはもとより、スマホをはじめとするモバイル端末での見やすさ・使いやすさ・分かりやすさにも、より一層の配慮が求められます。
既に運営しているサイトであれば、たとえばレスポンシブデザインの実装がおすすめです。また、とりわけ人材派遣の採用サイトでは、問い合わせや登録に関わるエントリーフォームの最適化(EFO)にも万全を尽くす必要があるでしょう。
採用の成果を最大化できる集客手法を選定する
採用サイトを通じて自社がどのような成果の獲得を目指しているのかにより、ふさわしい採用サイトの形は異なります。これは、人材派遣会社の採用サイトでも一緒です。
ここでは、3つの典型的な集客手法をご紹介します。自社の目的に合ったものを選ぶことが大切です。
- ■SEO(検索エンジン最適化)
検索エンジン経由の集客手法としてお馴染みです。的確なキーワード選定により検索上位に表示させられれば、集客効果の長期持続が見込めます。
- ■MEO(マップエンジン最適化)
Googleマップをはじめとする地図エンジンにおける、検索結果の上位表示化施策のことです。地域密着型人材サービスなどのWeb展開で威力を発揮するでしょう。
- ■Web広告
リスティング広告やSNS広告などいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。即効性が期待できる反面、運用コストは総じて高めです。
サイト制作にかかる費用相場を把握しておく
自前でのサイト制作が難しい場合、外注することになるでしょう。外注コストは、依頼先はもとより、サイトの規模やデザインによっても変わります。
規模別の費用相場をみておきましょう。
・小規模(10〜20ページ):50万〜100万円
・中規模(20〜50ページ):100万〜300万円
・大規模(100ページ以上):300万円以上
これにプラスして、運用・更新費用が必要になる場合もあります。
また、顧客管理のデータベースを構築するケースでは、さらに20万円〜300万円ほどの費用の上乗せが避けられません。
サイト制作にかかる予算には、十分な余裕を持たせておくことが大切です。
セキュリティ対策を万全にする
セキュリティ対策の万全化も必須です。前述のように、人材派遣会社の採用サイト運用では、求職者やクライアント企業関係者のさまざまな個人情報を取り扱うことになるからです。情報が漏洩すれば、自社サービスの信頼性を大きく損なうことにもなりかねません。
自前でのセキュリティ対策に対して不安を覚えたり、困難さを抱えたりするケースも出てくるでしょう。サイト制作外注の依頼先には、保守管理サポートの実施を謳っている制作会社を選ぶと安心です。
効果検証や外部ツールとの連携がやりやすいサイトにする
効果検証がやりやすい採用サイトを構築しましょう。サービスの向上に向けて、適時かつ継続的に改善していく必要があるからです。複雑なサイト構造が効果検証作業の非効率を招けば、その分だけ迅速な改善策の打ち出しは遠のきます。
サイト運用に関わる効果検証で取得したデータは、広告運用やマーケティング戦略立案フローで使われるものも少なくありません。業務横断的なデータ活用を念頭に、外部ツールとの連携が図りやすいサイトづくりを意識しておくことも大切です。
人材派遣会社の採用サイトに必ず載せるべきコンテンツ
確度の高い採用サイト制作にできるか否かは、コンテンツの充実度がカギを握ります。
以下、人材派遣会社の採用サイトに必ず載せるべきコンテンツを紹介していきます。
人材派遣のサービス紹介ページ(企業担当者向けと求職者向けの2つ)
当然ですが、人材派遣のサービス紹介ページは欠かせません。ただし、サービス紹介ページは、企業担当者向けと求職者向けの2つを用意しましょう。サイト上で満たしたいニーズが異なれば、それにふさわしいコンテンツの構成や内容もまた変わってくるはずだからです。
企業担当者向けでは、人材を紹介してもらえるまでの流れや利用料、採用確定のタイミングなどの情報を必ず掲載します。他方、求職者向けページでは、応募企業とのマッチングフローや就活サポートなどの情報を掲載するとよいでしょう。
取引実績~トップページへのロゴの表示も効果的!
取引実績の掲載は、自社が提供する人材派遣サービスの権威性や信頼性の向上に寄与します。また、サービスの利用を検討する企業が競合相手になり得る企業を把握できる、求職者が応募できる企業の予測を立てやすくなるといったメリットも期待できるでしょう。
取引先企業のロゴをトップページに表示させるのも効果的です。求職者やクライアントに対して、簡易的に、かつ確度の高い形で取引実績を伝えられます。
ただし、掲載対象となる取引先の許可を得るべきことに要注意です。
利用者の声・成功事例
利用者の声や成功事例も必須コンテンツです。サービス紹介ページを企業担当者向けと求職者向けとに分けて提供しているのであれば、利用者の声や成功事例もそれぞれの紹介ページ別に用意しましょう。
利用者の声は、インタビュー形式で構成・紹介するのがおすすめです。事前に疑問や悩みの典型例をリストアップしておき、インタビューの際に企業担当者や求職者がそれらにどう対処し、解決を図っていったのかを聞き出すようにするとよいでしょう。
成功事例の紹介では、事実やデータに基づきながら、利用者の声よりもさらに客観的な形でサービス利用のメリットを伝えられます。企業担当者などが、自社のサービス利用に関する決定権限を有する経営層などを説得する際の有力な資料とすることも可能でしょう。
ブログやコラム(SEO対策)
立ち上げた採用サイトの集客力を高めるためには、適切なSEOの実施が欠かせません。サイト内にブログやコラムを用意し、人材派遣にまつわる悩みの解決につながるコンテンツを蓄積していきましょう。
質の高いコンテンツが検索結果の上位に表示されることで、オーガニック流入増が見込めます。こうした「お役立ち情報」の継続的発信は、閲覧ユーザーからの信用度を高めることに寄与するでしょう。ドメインパワーの向上による長期的な集客の安定化が期待できます。
FAQやチャットボットの活用も増加中
利用者が増えれば、一般に問い合わせも増加するはずです。FAQの設置により対応の手間を省ければ、人的コストの削減につながります。
FAQの設置は、利用者の増加により生じがちな問い合わせ対応の不手際を補完し、彼らの離脱を防ぐ対策にもなります。
近時は、FAQ機能をチャットボットで提供する採用サイトも増加中です。利用者との双方向的なやりとりを通じて、顧客満足度の高い問い合わせ対応が実現します。
AI搭載のチャットボットであれば、使えば使うほど回答精度が向上するメリットも期待できるでしょう。
まとめ
ほとんどの求職者がWeb上で就活に必要な情報を取得する時代です。人材派遣会社の採用についても、彼らに自社の魅力を訴求できる質の高い採用サイトを制作できなければ、優れた人材の獲得は難しくなるでしょう。
本コラムでご紹介した制作ポイントの実践や必須コンテンツの掲載が、求職者に刺さる、確度の高い人材派遣会社の採用サイト構築につながります。貴社の採用サイト制作に向けた、ささやかなヒントにしていただけると幸いです。
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