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内定者が辞退する7つの理由とは?
内定辞退を防ぐための3段階別のポイントを紹介

 

 

近年、内定辞退の多さが深刻な問題となっています。新卒採用には、説明会・面接などの時間と労力、そして多額のコストがかかっています。そのため、内定を辞退されることは会社としては大変な損失。せっかく採用した未来の社員に内定辞退されることは、人事としてできる限り避けたいのは当然です。

 

本記事では学生が内定辞退する7つの原因を追及し、段階別に内定辞退を防ぐためのポイントをご紹介します。今後の新卒採用への対策として取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

内定辞退について

ここ数年、内定辞退をする学生が多いと言われていますが、実際にどれくらいなのでしょうか。2018年度の新卒採用で、辞退が3割以上あった企業は53.5%。2017年の52.7%をわずかながら上回っています。原因は、売り手市場のため学生が内定を複数保持していることや、内定後の心的不安などと言われています。内定辞退をする心理については後ほど詳しく説明します。

 

また、企業側からの内定取り消しと違い、雇用される側の学生側から内定辞退することは、法的に問題はありません。そのため最近では、複数社から内定をもらったうえで入社する企業を選ぶという学生も少なくありません。ここからは、内定辞退の傾向と法的な問題について詳しく説明します。

 

近年の内定辞退の傾向

近年の長引く売り手市場であることから、内定辞退をする学生は年々増加傾向にあります。就活は学生に有利な状況で進んでおり、新卒1人につき内定は平均2.2社(2018年)からもらっているという状況です。つまり、内定を出しても半数の企業が辞退されるわけです。

 

また、入社予定先の企業を決めた後にも問題が起こります。多くの学生たちは3月から6月という短期間で就職先を決めなければなりません。就活をしている学生の中には「第一志望に受かるか分からないから、とりあえずたくさん面接を受けてみよう」「何がやりたいかよく分からないけれど、とりあえず内定がほしい」と、入社する会社を絞りきれず無我夢中で就活を行う人も少なくありません。ようやく内定が決まった後、「これで良かったのかな?」と不安になる学生も多いのです。

 

就活が終わり、学生生活に戻ると「自分は社会人としてやっていけるのか」「仕事が務まるのかな」「自分がやりたいことは本当にこの仕事なのだろうか」と、漠然とした不安が募ります。そして、内定が出てから入社するまでの数ヶ月のうちに、入社意欲が落ちてしまい、内定辞退となるケースも少なくないのです。

 

内定者の内定辞退は自由なのか

内定とは、企業からの意思表示(内定通知書)と、学生からの意思表示(内定承諾書または誓約書)が揃い、内定、つまり労働契約が成立します。

 

採用活動の段階では会社側が学生を選ぶ権利がありました。しかし、一度契約が成立すると、状況は一変。正当な理由がない限り、学生側の同意がなければ、企業側から一方的に内定取り消しはできないことになります。企業は一度内定を出した場合は自己都合で取り消しできないことをよくわきまえ、内定を出す前には十分検討をするようにしてください。

 

企業側から内定取り消しをすることは難しい一方で、内定者側から辞退は可能です。労働契約の解約に関する一般論に従うため(民法627条1項)、2週間前に通知すれば内定を取り消すことは可能。入社式を済ませていても問題ありません。

 

 

内定者が辞退する理由とは?

学生たちが内定を辞退する時には、どんな理由があるのでしょうか。

次に、内定者が辞退する7つの理由を紹介します。

 

内定辞退の理由1.会社の悪い噂を聞いた

就職活動中は調べられなかった、あるいは知り得なかった会社の悪い噂や評判を内定後に知り、辞退に至ることはよくあります。現在はインターネットでの情報収集が主で、いい噂も悪い噂も混在しています。ふとした瞬間に悪い噂を目にしただけでも、学生の気持ちは大きく揺れてしまいます。

 

インターネットの口コミなどを操作することはできませんが、学生から「◯◯といった書き込みを見たのですが、本当ですか?」と相談しやすい関係性を作っておけるといいでしょう。

 

内定辞退の理由2.他の会社から内定をもらった

最近のデータでは、学生は1人平均2.2社から内定をもらっていることはすでに説明しました。このような売り手市場を背景に、数社から内定をもらい、その中から好きな会社を選ぶ学生も少なくありません。企業は内定を出した後、学生から選ばれる立場になることを理解しておきましょう。

 

内定辞退の理由3.求人情報と実際の条件面の不一致

内定後、インターンや社員・OBとの懇談会などで今まで知り得なかった情報を得ることも多いでしょう。福利厚生や給与面の待遇などの情報を得て、求人情報とのギャップを知り、内定辞退につながる場合もあります。

 

内定辞退の理由4.社風が合わない

内定式や内定者懇談会・内定者アルバイトなどで社員や他の内定者を知り、「社風が合わない」「うまくやっていけなさそう」と内定辞退する場合も多くあります。

 

初対面の人が多く、慣れない環境だと、最初は人間関係にも不安を感じやすいものです。社員から積極的にコミュニケーションを取り、内定者を1人にしないよう注意してあげましょう。

 

内定辞退の理由5.家庭の事情

家庭の事情で指定の勤務地に務めることができなくなったり、育児や介護などの必要性が生じたりして辞退する場合もあります。また、両親から反対され、辞退に至る人もいます。

 

内定辞退の理由6.公務員就職や進学のため

就職する以外の進路で、悩んでいる学生もいます。公務員試験に合格した、あるいは大学院や留学などの進学のために辞退する場合もあります。

 

違う進路に進む場合は、引き止めることは難しいものです。本人の意思を尊重してあげることがいいでしょう。もし進学した後、就職をする可能性があるなら再度連絡をしてほしいことを伝えると、進学後入社につながることもあります。

 

内定辞退の理由7.内定期間が長いために意欲減退

内定から入社までは半年以上もの期間があるため、その間にさまざまな疑問や悩みが生じ、入社意欲がなくなり内定辞退に至るケースが増えています。「この会社で自分はうまくやっていけるか」「今の実力・技術で務まるのか」「もっと他に自分に合った仕事があるのではないか」など、学生の悩みは尽きません。

 

内定後もコミュニケーションを取ることで、悩みに寄り添い、解決していきましょう。

[show_next]2.【段階別】内定者の辞退を防ぐための対策[/show_next]

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