採用現場には様々な「採用ツール」が見られます。自社が取り入れるべき採用ツールはどのようなものか、悩んでいる採用担当の方もいらっしゃると思います。

この記事では、採用ツールの種類と活用方法をご紹介します。

採用ツールとは？

「採用ツール」とは、企業が採用したいターゲットを明確にした上で、求職者に対して自社の魅力・特徴を効果的に伝えるツールです。求職者の心に届きやすい採用ツールの選択が重要です。

なぜ採用ツールが重視されるのか？

採用ツールが重視されるのには、2つの背景が関係します。就活市場の変化と、企業情報を正確に伝える必要性です。

就活市場の変化

就活市場の変化は採用環境の変化と言えます。

近年の団塊世代の大量退職・少子高齢化に伴う労働人口の減少が「売り手市場」をもたらし、優秀な人材の確保が難しくなりました。その中で、新卒採用については経団連による採用スケジュールの変更もあり、「短期間」での採用活動が求められます。中途採用については、第二新卒・即戦力となる人材の確保として、「通年採用」が常態化するようになりました。

正確な企業情報の発信手段

就活市場の変化に伴い、企業としても採用情報の発信に工夫が求められます。採用ツールの多様化により、従来の採用方法では自社の魅力を十分にアピールしきれません。例えば、企業が常に用意している企業案内は対企業向けのものが多く、採用活動には不向きです。採用ツールは、求職者へのプレゼンツールと捉え、採用に特化したツールを作成する必要があります。

外注する際に注意すべき点

採用ツールの制作を外注する際に、押さえておきたいポイントがあります。いずれも、求める人材がいつまでに必要なのか、引継ぎを含めたスケジュールを作成し、適切な入社のタイミングを計ることが大切です。

希望納品日から逆算

様々な種類の採用ツールがありますが、一般的な発注から納品までの期間は、3ヶ月が1つの目安となります。採用担当者は通年の中途採用や、時期の決まった新卒採用など、常に採用活動に追われがちですが、ツールを有効活用するためにも、希望納品日から逆算して採用準備を始めましょう。

制作会社の繁忙期は避ける

制作会社がピークを迎える時期にも注意が必要です。通常、年明けから3月までが制作会社の繁忙期です。

例えば、3月に新卒採用を開始する場合、年明けから2月が制作のピークになります。そして、3月は年度末のため、採用以外の広報物制作にも需要が高まります。これではデザイナー・カメラマンなどのスケジュールが確保できず、採用ツールの制作進行に影響しかねません。この場合で言えば、年内までに取材撮影などを終わらせておくことが良いでしょう。
[show_next]2.採用ツールの種類と活用方法[/show_next]