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コロナは新卒採用にどう影響する?データから有効な戦略を考えよう

導入

新型コロナウイルスの影響によって、日常生活はもちろん、さまざまな業界で働き方が変化しました。

そしてこうした変化は企業における新卒採用にも変化をもたらしています。多様な方法が試行錯誤される中、より良い人材を集めるべく、企業の方も手探り状態でしょう。現在はコロナウイルスの拡大が再燃していることもあり、影響範囲が見えない限り、対策もなかなか取りづらいかもしれません。ですが、数値やデータなどのファクトを見つめれば、どのような影響が出るかきっと分かるはずです。今回はデータを用いて、新卒採用市場での企業戦略について解説します。

 

2020年新卒採用市場の動向

まずは今年の新卒採用市場について、改めて確認してみましょう。

今年は大変動が起きましたが、一体何がどの程度変化したのでしょうか。

 

新卒採用の現状

まずは企業側の新卒採用状況について確認していきましょう。

DISCOが発表した「新卒採用に関する企業調査(2020年10月調査)」によると、採用選考を終了した企業は全体の60.8%で、前年調査の56.3%より4.5ポイント高くなっています。20年7月調査での終了率は26.0%と前年同期の31.1%より5ポイント以上低く、コロナ禍による影響が見てとれることから、その後数か月で一気に選考が進んだようです。また、コロナの影響によって採用予定数を減らした企業が多いことも終了率を上げた要因かもしれません。

そして、採用予定数に対する内定者の割合は平均78.7%( 前年76.2%)、7月調査では58.4%となっており、3ヵ月間に20.3ポイント上昇しています。ちなみにWebセミナーを実施している企業は68.6%で、Web面接の実施率は前年の11.3%から73.4%に増えました。

 

次に、22年卒学生に対するデータです。採用見込みは21卒と比べて「変わらない」59.7%、「増える」8.7%、「減る」9.8%でしたが、「未定」が21.8%と、未だ不透明感が強いようです。注力したい施策は「インターンシップ」50.5%、「採用活動オンライン化」49.9%、「内定者フォロー」43.6%、「大学との関係強化」41.0%、「プレ期の活動」40.5%、「早期接触学生のフォロー」40.0%でした。このことから、早い段階から学生と接点を持ちたい企業が多いことが分かります。

 

新卒学生の動き

続いて、学生側の動向についてもご紹介します。DISCOが発表した「10月1日時点の就職活動調査」によると、内定率は88.6%(前年90.5%)と、例年と比較して若干落ちています。活動序盤は前年以上の内定率で早期化傾向が顕著でしたが、4月の緊急事態宣言で鈍化しました。しかし7月以降は回復し、正式内定解禁の10月は前年比1.9ポイント減に留まりました。10月1日時点で就職先が決まり、就職活動を終了した学生の割合は83.3%(前年86.2%)、活動継続者は14.8%(前年11.8%)でした。

 

そして、22卒学生の動向です。DISCOの11月後半時点調査では、就職が21卒者より「非常に厳しくなる」が38.5%(前年9.1%)で、「やや厳しくなる」の55.2%を合わせて93.7%でした。志望業界が「明確に決まっている」は27.3%(前年22.0%)。就活準備イベント参加状況は、94.7%が「オンライン形式」に参加経験があり、「会場型」は50.3%(前年87.8%)でした。就職活動は「すでに始まっている」は92.4%(前年85.7%)でした。

 

このように企業側の動向と同じく、今年は学生側も不安定なスケジュールを強いられたことが分かります。結果としては例年よりやや就職率は落ち、来年はさらに厳しい状況が予想されています。
[show_next]2.コロナ時代における新卒採用戦略[/show_next]

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