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メタバースを取り入れた採用活動とは?実現に向けて解消すべき障壁など紹介

 近年、メタバースを取り入れた採用活動を実施する企業が増えてきました。メタバースを取り入れた採用活動には、どのようなメリットがあるのでしょうか。この記事では、メタバースの概要と、採用活動での実用化に向けた取り組みについて解説します。次世代の採用活動に興味をお持ちの採用担当者は、ぜひ最後までご覧ください。

 

メタバースとは

メタバースとは、広義で「仮想世界」のことです。現時点では、インターネット上でユーザーが自分の分身であるアバターを自由に操作できる仮想空間を指します。概要を理解してもらうために、ここではメタバースが注目されている理由と、その活用シーンについて紹介します。

 

メタバースが注目されている理由 

メタバースが注目を集める理由として、VR機器の普及やオンラインコミュニケーションの進化が挙げられます。VR機器が普及して、ユーザーは立体的でリアリティのある映像を安価で楽しめるようになったのです。また、オンラインコミュニケーションの進化により、ネット環境は昔と比較して格段に快適になりました。メタバース自体は特段に新しいアイデアではなく、1992年に発表されたSF小説「スノウ・クラッシュ」で用いられた造語が由来です。近年注目を集めるようになった要因としては、空想上のアイデアだったメタバースが、技術の進歩により実現可能なアイデアに変化したことが挙げられます。

 

メタバースが活用されているシーン

現段階でも、メタバースは娯楽ビジネスから一般ビジネスまで幅広い分野で活用されています。

 

娯楽ビジネスではオンラインゲームが代表的です。オンラインゲームにメタバースを取り入れると、ゲームに仮想空間内での生活を楽しむ要素が追加されます。この要素はユーザー獲得につながる他、ゲーム内の生活に関連したアイテム販売など、ビジネスの幅を広げるのにも活用できます。

 

一般ビジネスでは会議室やショッピングなどに用いられるケースが代表的です。コロナ禍で在宅勤務が求められる昨今ですが、仮想空間を会議室に利用できれば、自宅にいながら「同じ場所で働いている」という感覚が得られます。また、仮想空間の都市に店舗が出ていれば、ユーザーは外に出かけずとも街を探索する感覚でショッピングが楽しめます。娯楽から経済活動まで幅広く活用できるのがメタバースの強みです。メタバースはその汎用性から、新たなビジネスプラットフォームとして高い注目を集めています。

 

メタバース採用とは

メタバースによる疑似体験は、採用活動にも応用が可能です。ここでは、メタバース採用のメリットと導入する際のポイントについて解説します。

 

メタバース採用を行うメリット

メタバースを活用した採用活動には、以下のような3つのメリットがあります。

 

  • 面接の緊張が和らぐ
  • 場所を選ばない採用活動ができる
  • 先進的な人材採用につながる

 

メタバースを用いた面接は、アバターを介して行われるため緊張が和らぎます。通常面接では、重苦しい雰囲気によって求職者が緊張してしまい、本音を聞き出すのに時間がかかってしまうことが少なくありません。アバターを介すと企業側と求職者側という雰囲気が薄まり、柔らかい雰囲気の中で話ができます。柔らかい雰囲気を利用できれば、より簡単に相手の本音を引き出すことができるでしょう。

 

また、場所を選ばずに採用活動ができるのもメタバース採用の魅力です。近年では、業務をオンライン化して、求職者の居住地域を問わず優秀な人材を募集する企業が増えてきています。メタバース採用は、このような企業の動きに合わせて採用活動を展開できます。

 

先進的な人ほどメタバース採用に抵抗を覚えないのも、注目すべきメリットです。若くて優秀な人の中には、通勤・出社して働くことに疑問を持つ人が少なくありません。この傾向は、新型コロナ禍の影響でますます顕著になっています。メタバース採用を活用すると、先進的な感覚を持つ優秀な人材を採用できる可能性が高まるでしょう。

 

メタバース空間を設計する際のポイント

メタバース空間を設計するポイントは以下の2つです。

 

  • 包括的な採用活動ができるか
  • 万全なセキュリティ対策を取れるか

 

メタバース空間の設計は、各部門にどのような影響があるかを視野に入れて行うことが大事です。採用活動を行う人事部門も、全体を通して見れば目的を達成するための一工程に過ぎず、前工程の結果が後工程の結果に影響します。後工程のリスクを未然に防ぐためにも、広い視野を持って包括的な採用活動を行えるように設計しましょう。

 

また、セキュリティの脆弱性を補える体制作りも重要です。メタバース空間では悪意ある第三者がユーザーのアカウントをハッキングするリスクがあります。アカウントがハッキングされると、ユーザーの身元が詐称されたり、アバターが乗っ取られてしまったりします。このようなトラブルが発生しないためにも、設計段階でセキュリティ対策に万全を期しておきましょう。

 

メタバース採用を推進する会社

ここからは、実際にメタバース採用を推進している2社を紹介します。今年の6月10日に採用メタバースのモデルルームを正式にオープンした「oVice」と、就活解禁日の3月1日よりメタバース面接を開始した「On’yomi」です。

 

oVice

株式会社oVice(オヴィス)では、採用メタバースのモデルルームを今年の6月10日に正式にオープンしました。oVice社が採用メタバースを作るきっかけになったのは、各企業の人事担当者がコロナ禍で急増するオンラインでの採用活動に関する悩みを抱えていることを知って、自社でその解決の糸口を提供できないかと考えたことです。oVice社では現在、採用メタバースのモデルルームとして、自社ホームページにて誰でも自由にアクセスできる「バーチャルオフィスビル」を公開しています。

 

On’yomi

株式会社On’yomi(オンヨミ)では、今年の3月1日より、 従来の対面面接・Web面接に加えて、メタバースで実施する「メタバース面接」を選択することが可能になりました。このメタバース面接実施には、「生活者が動く”新しい価値観”を創る」を社是とするOn’yomi社が、新しいニーズを創出できる市場としてメタバースに高い関心を示していることが背景にあります。会社の基本方針と、メタバース採用の特徴がマッチしている好例です。

 

まとめ:メタバースを取り入れた採用活動で自社の求める人材の母集団形成を行おう!

メタバースを取り入れた採用活動を行えば、若くて優秀な人材を効率的に獲得できる確率が上がるでしょう。メタバース採用は場所を選ばずに実施できるため、広範囲かつ効率的に採用活動を実施できます。また、新たなビジネスプラットフォームとなりつつあるメタバースは、新卒や学生からの注目を集めている分野です。自社が求める人材や先進的な若手たちの母集団形成を効率的に行うためにも、メタバース採用を積極的に活用しましょう。

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