コラム

採用担当者様が抱える問題や悩み、就職活動・転職活動についての情報をまとめたコラム記事を日々更新しております。
採用活動に役立つ情報、耳寄りな情報、為になる情報を発信していきます。是非ご覧ください。

  • 採用サイト
  • 採用ブランディング
  • 採用活動のコツ

採用活動はなぜ長期化している?最新の就活事情をわかりやすく解説

昨今の就職求人市場は「売り手市場」と評されており、就活する側にとって有利な傾向にあります。しかし、なかなか就職先が決まらず、不安を感じている方もいることでしょう。

そこでこの記事では、採用活動の長期化をはじめとした、最新の就活事情を詳しく解説します。長期化の現状を打破する解決策にも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

長期化する採用活動

長期間就活を続けてもなかなか成果が出ないのは、求職者個人の問題だけとは限りません。採用活動が長期化する傾向は、求職者全体に見られます。ここでは、長期化する主な原因を2つ解説します。

 

長期化の原因①就活の早期化

就活が長期化している原因の一つは、就活開始時期の早期化です。

新卒学生向けスカウトサービス「iroots」は、2024年に卒業予定の大学生・大学院生を対象に調査を実施しました。このデータによると、就活の開始時期について最も多かった回答は「大学2年生の1月」(20%)でした。次いで「大学2年生の9月」「大学2年生の10月」(どちらも9%)となっており、回答者の実に4割以上が大学2年生のうちに就活を開始していることが判明しました。

一方で、就活を終えたい時期について最も多い回答は「2023年3月~5月」(30%)でした。次いで「2023年9月~10月」(23%)、「2023年6月~8月」(20%)という結果となっており、終了させたい時期については早期化が見られませんでした。このことから、早めに開始して例年どおりの時期に終了するというスケジュールになっている就活生が多い傾向にあります。

 

長期化の原因②より良い就職先の追求

求職者がより良い就職先を求めるというこだわりが強い傾向にあるのも、長期化の原因の一つです。

株式会社L100は、2023年に卒業予定の就活生を対象に「企業を選ぶうえで最も重視するポイントは?」という調査を実施しました。この質問の回答で最も多かったものは「働きやすさ」(40.3%)、2番目に多かったのが「仕事のやりがい」(24.3%)でした。働くうえで重要な条件であるはずの、「給与や賞与の高さ」(3.4%)という回答は上位には入っていません。

このことから、近年の求職者は給与のような具体的な数値で表せる要素だけではなく、やりがいなどの抽象的な要素も重視していることがわかります。そのためデータだけでは判断が難しい、「一人ひとりに合った就職先を見つける」という目的のために長く就活を続ける方もいます。

 

就活ルールの廃止とは

日本における就活スタイルの大きな変化として、2018年9月、経団連が現状の就活ルールの廃止を発表したことが挙げられます。廃止といってもすべてのルールがなくなるわけではなく、採用活動そのものを見直すことが目的です。

2022年3月には政府が「2023年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請事項」を公表し、経団連が周知活動を進めています。では、なぜこのタイミングで廃止されたのでしょうか。

 

就活ルール見直しの背景

就活ルールの見直しが必要とされたのは、就活の早期化・長期化によって学業が妨げられているという指摘があるためです。もともと就活ルールの制定は、就活生にとって学業の影響が及ばないようスケジュールを組むことを前提として設定されていました。

しかし、このルールを例え企業が守らずとも特に罰則はないため、実際は定められた日程よりも早期に採用活動を始める企業も少なくないというのが現状でした。

若者の人材育成は国の発展に関わるため、学生が学業に専念し、安心して就活に取り組める環境づくりが必要だと政府は主張し、今回の廃止に至ったというわけです。

 

見直された内容

就活ルールで見直された主な内容は、採用活動の日程とインターンシップの取り扱いです。

採用活動については、学業日程とかぶらないよう採用選考活動の日時を設定することや、政府が定めた広報活動開始日より前に採用選考活動を行わないことなどを企業に要請しています。

また、インターンシップと称して早期に採用活動を行う企業が多いことも早期化の原因と指摘されていたため、ルールが見直されました。政府が定めた広報活動・採用選考活動の開始日より前に行われるインターンシップは広報・採用選考を目的としないことや、就業体験のないプログラムをインターンシップと称さないことなどが要請されています。

 

長期化を防ぐ解決策

企業と就職者のそれぞれの事情が原因となって、就活は長期化しています。

しかし、なかなか内定がもらえず就活が長引いているのであれば、ご自身の就活の内容を見直す必要があります。以下の項目を確認してみましょう。

 

希望条件を見直す

希望条件を重視するあまり応募社数が少なくなっているのであれば、希望条件を見直しましょう。

前職で得た経験やスキルがある場合、求人サイトに掲載していない役職や待遇を提案されるケースも少なくありません。

また、企業の採用サイトや面接にて、新たな魅力を発見できる可能性があります。

どうしても譲れない条件は数を絞るなど希望条件にこだわりすぎず、選択肢を増やして多くの企業とマッチングすることで、新たな発見があるかもしれません。

 

新しい応募ルートを開拓する

今まで求人サイトだけで求人情報を探していた方は、別のルートを使って求人情報を探すことをおすすめします。

もちろん求人サイトにも多くの求人情報が掲載されていますが、その多くは掲載期間や枠数が決まっており、掲載される情報に限りがあります。

例えば企業説明会やビジネスSNS、企業の採用サイトなど、応募ルートを新規に絞って開拓する、といったように異なる視点から開拓するのも有効です。

 

面接対策を万全にする

面接が終わった後は、改善点を洗い出す習慣をつけましょう。

新卒の方や初めて転職する方は、面接に対する準備が万全でなく、「うまくコミュニケーションが取れなかった」というケースもあります。

企業や職種に関係なく「自己紹介」「志望動機」「自己PR」といった内容は聞かれることが多い内容のため、これらの定番の質問には必ず答えられるよう準備しておきましょう。

また、転職エージェントや友人など、第三者と面接のロールプレイングを行うのも効果的な練習方法です。一人で練習する場合は、面接を想定した映像を録画し、客観的に自身の印象を振り返るようにしましょう。

 

状況を分析して就活を乗り越えよう!

就活の長期化は、個人の問題とは限りません。社会的な問題でもあるため、政府主導の就活ルールにより、長期化という問題を解消する動きが出ています。この問題はルールが廃止されたからといってすぐに解決されるものではありませんが、個人の工夫次第で就活を長引かせずに済む場合もあります。冷静に就活事情を分析して、焦らず就活に取り組みましょう。

注目コンテンツ

まずはお気軽にご相談ください。
採用サイト制作のプロが御社に最適な
採用サイト制作をご提案します。