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求人原稿を使った応募の増やし方とは?応募が来ない原因と対策を解説
求人に対して応募がない原因は複数考えられます。まずは、求職者とのファーストコンタクトになる、求人原稿を見直してみましょう。その理由としては、求人原稿は企業の「顔」とも言える部分だからです。人が他人を見た目で判断しがちなように、求職者も最初は、広告に書かれている内容を見て企業を判断しています。ファーストコンタクトで興味を引くことができなければ、どんな施策を講じていても応募数を増やすことはできません。そこでこの記事では、求人原稿で応募が来ない原因と対策について解説します。好条件で施策も講じているはずなのに、人が集まらないとお悩みの採用担当者は、ぜひ記事をご参照ください。
求人原稿が応募を集められない原因
求人原稿で求職者を集められないのには、どんな理由が考えられるでしょう。ここでは、代表的な原因を3つ紹介します。
抽象的でイメージしづらい
業務内容などが、抽象的でイメージしづらい表記になっている可能性があります。求職者にとって求人への応募は、働き先を決める重要なイベントです。表現が簡易すぎたり、曖昧だったりすると自分が働く姿が想像できず応募を断念してしまいます。例えば、仕事内容に単に「営業」と表記するだけでは、求職者の多くは誰に何を売っているのか分かりません。自社の求人原稿の内容が、求職者に伝わらない抽象的な表記になっていないかチェックしましょう。
魅力を感じない
求職者が、自社の原稿内容に魅力を感じていない可能性があります。多くの求職者は、目に付いた求人原稿を隅から隅まで読むことはありません。インパクトのあるタイトルや文言で、興味が引かれて、ようやく詳細に目を通します。興味を引く求人原稿を書くには、求職者にとって何が魅力なのかを理解しなければなりません。アピールする内容が、求職者のニーズと合致しているか確認しましょう。
仕事内容がわかりづらい
情報不足で、仕事内容がわかりづらくなっている可能性があります。情報を短くまとめることは、読者の記憶に内容を定着させる有効的な手法です。そのため、記載する情報の厳選を行うこと自体は、間違いではありませんが、その過程で必要な情報まで省いてしまうのは厳禁です。知りたい情報が記載されていなければ、求職者は企業側のやる気の無さや、就職への不安を感じてしまいます。そのため、求人原稿として表記すべき内容が網羅されているか確認しましょう。
求人原稿を改善するための対策
募集が集まらない理由が分かったら、原因に応じて原稿の改善を行いましょう。ここからは、魅力的な求人原稿を作るための対策を紹介します。
具体的な表現を心がける
働く姿がイメージできないのは、具体性が欠けているからです。可能な限り具体的に記載することで求職者の不安要素を取り除きましょう。
例えば、トラックドライバーの求人なら業務内容をただ「配送」と表記するのではなく「配送:〇〇社の工場に自動車部品を届けます。配送先は1日2〜3件。約10件を担当していただきます。配送エリアは△県内。長距離運転はありません」といった具合に、詳細を記載します。できるだけ数字を使って表現することで、具体性や説得力を高めるのもポイントです。求人原稿を作成する際は、求職者が仕事をイメージできる求人原稿を心がけましょう。
求める人物を明確にする
求職者が求人原稿に魅力を感じないのは、求める人物が明確になっていないからです。まず自社の求める人物を明確にして、その人物が会社に何を求めているかを理解しましょう。求める人物像を明確にするにはペルソナを設定しましょう。その後、自社がその人物に提供できる価値をピックアップしてタイトルや文言に落とし込みます。例えば、ターゲットが子どもを学校に通わせている30代の主婦なら「お子さんが学校にいる時間帯に働ける」「子育てと両立できる」などがアピールポイントになります。また、ITエンジニアから転職を考えている20代の大卒者であれば「異業種からの転職歓迎」「キャリアアップできる」などが魅力に感じられるでしょう。
不特定多数ではなく個人に向けて書くことで、かえって応募数が減ることを懸念する方もいるかもしれません。しかし、ターゲット以外の求職者が応募しても、採用活動の手間やミスマッチが増加するなどのデメリットが多くなります。そのため、求める人物を設定して、そのニーズに合わせた内容を表記することで、求人原稿の実用性と魅力を高めることが可能です。
書くべき項目を網羅する
仕事内容がわかりづらいのは書くべき項目が網羅されていないからです。必ず書くべき項目と必要に応じて書くべき項目を把握しておきましょう。必ず記載すべき項目は以下のとおりです。
・業務内容
・求める人材
・勤務時間
・契約期間
・交通アクセス
・給与・待遇・福利厚生
必要に応じて記載する項目には以下のようなものがあります。
・募集する役職名
・仕事の目的
・仕事の裁量と責任
・仕事の範囲
・必要なスキルや技能、資格
・残業代の有無
・年間休日数
求人サイトなどで掲載する求人原稿の文字数制限は、平均でおよそ3000字です。必須事項を乗せても十分字数は余るため、ターゲットが必要とする情報を余すことなく記載するよう心がけましょう。
求人原稿を改善しても応募数が増えない場合
求人原稿を改善しても応募数が伸び悩むのであれば、問題点は他にあると考えられます。ここでは、求人原稿以外に考えられる原因を2つ紹介します。
待遇面で競合他社に負けている
応募が集まらない理由として、他社より待遇面で劣っている可能性があります。給与や福利厚生などの待遇は、他社と比較されやすい項目です。特に転職を希望する求職者は、現在の職業より待遇面で優れている企業を探す傾向があります。そのため、待遇面で一定の水準を満たしていることを、応募の前提としている求職者も少なくありません。この水準を満たすためにも、競合他社がどのような条件で求人を出しているか、常にチェックしておきましょう。
求人媒体が合っていない
自社業務と求人媒体が合っていない可能性が考えられます。就職希望者を集める求人媒体は、エリアや年齢、業種や職種、業務形態などによって、それぞれターゲットとしている人材が異なります。求める人材に向けて求人原稿を書いても、求人媒体の読者層が合っていなければ、応募者は集まりません。そのため、自社業務と求人媒体がマッチしているか、掲載する前に調べておきましょう。
求人原稿を改善して求職者とのファーストコンタクトを成功させよう
求人原稿の改善は、表現や書き方を変えれば達成できるので、比較的実行しやすい応募の増やし方です。求職者とのファーストコンタクトを成功させれば、その後の採用活動の効率は格段にアップします。応募が集められない原因を見つけ出し、求人原稿の改善に努めましょう。