コラム

採用担当者様が抱える問題や悩み、就職活動・転職活動についての情報をまとめたコラム記事を日々更新しております。
採用活動に役立つ情報、耳寄りな情報、為になる情報を発信していきます。是非ご覧ください。

  • 採用ブランディング
  • 採用活動のコツ
  • 新卒採用

母集団形成とは?新卒採用のコツやポイントを詳しく解説

企業が必要な人材を確保するには、効果的な採用戦略が求められます。その、新卒採用のカギを握るのが「母集団形成」です。特に、採用計画を実現するためには、母集団形成の「質」と「量」の両方が大事になってきます。そして「母集団形成を成功させる方法を知りたい」とお悩みの採用担当者の方は少なくないでしょう。本記事では、採用活動における母集団形成の基本や実施のポイント、母集団形成の種類、おすすめの手法について解説していきます。

 

母集団形成とは?

「母集団」とは、もともと統計学で用いられる用語で「調べたいデータ全体」を指します。採用活動における「母集団」とは、自社の求人に興味関心を示す募集者の集団をいい「形成」とは整ったものに形作ることです。そのため「母集団形成」とは、自社に興味を持つ求職者を集め、それを整った状態に形作る活動ということになります。

 

母集団形成はなぜ重要?

母集団形成は、企業が採用活動をおこなう上で欠かせない工程です。母集団形成をおこなうことによって、どのような学生が、自社に興味をもっているかを知ることができ、採用活動をスムーズに進められるメリットがあります。また、採用活動をする上で予算の見積もりもできるため、社員を定着させることが可能です。ここからは、母集団形成のメリットを説明していきます。

 

採用予算の見積もりができる

母集団形成をもとに計画を立てることで、目標採用数の設定ができます。この設定によって、採用予算の適正化を図ることが可能です。「このターゲットを〇名採用するために」という観点で採用手法の検討ができるため、採用予算の適正化を計ることができます。

 

計画的な採用活動ができる

採用活動の流れとして、求人募集・面接・採用者を選定・最終面接・内定と、採用活動における工程は多くあります。このような採用活動の中で、母集団形成をすることによって応募者数をある程度把握することが可能です。そのため、一番時間のかかる工程である面接や選定の時間を見極めることができ、採用活動をする上で大きなメリットにつながるでしょう。

 

採用のミスマッチを防げる

母集団形成をおこなうことで、自社の企業理念や考え方と合致した人材の応募を促すことができます。採用活動は採用することがゴールではなく、長く活躍できる社員を獲得することが目的です。応募の段階で採用のミスマッチを防ぐためにも母集団形成をおこないましょう。

 

経営目標の達成に近づく

上記で解説した3つのメリットは、経営目標の達成にも貢献します。長く定着する優秀な人材を確保することは、継続的に安定した企業の成長に役立つでしょう。また、採用予算の適正化は財務面の無駄を削ることにもつながるはずです。

 

新卒採用で母集団形成を成功させるコツ

新卒採用において母集団形成を成功させるポイントが2つあります。

1つ目は、学生のスケジュールを考えた計画です。学生を対象にしている以上、基本的に学校のスケジュールを把握する必要があります。内定を出す時期・面接をおこなう時期・応募を開始する時期などの逆算が必要となるのです。

2つ目は、採用要件の明確化です。新卒採用においては、必然的に経験やスキルより意欲や志向性を重視するでしょう。そのため、自社の社風に合う人物を明確に言語化しておくことが必要です。その学生に響くメッセージを用いた採用活動が求められます。

 

自社の特性にあった採用手段を選ぶこと

母集団形成の手段として、以下の8つの方法が挙げられます。採用段階の各方法においてのメリット・デメリットを踏まえた上で、どのような方法が自社にとってベストかよく検討する必要があるでしょう。

 

・ハローワーク

幅広い情報量を掲載できる、最もメジャーな求人の募集方法です。メリットとしては、採用コストがかからないという点が挙げられます。しかし、手続きに手間がかかる、掲載や選考時の各段階で自由が利かないなどのデメリットもあります。

 

・人材紹介

条件に合致する質の高い候補者を紹介してもらえます。しかし、採用決定時には採用決定者の年収のうち30~40%程度の紹介手数料が発生します。

 

・求人サイト

掲載地域を制限されることなく、広範囲に募集することができます。募集する内容を詳しく掲載でき、条件を絞り込むことでターゲットに近い人材を集められるでしょう。

しかし、掲載において一定のコストが期間ごとに発生することや、掲載ページが後のほうになってしまうと目に入りにくくなるなどのデメリットがあります。

 

・特化型求人サイト

特定の業界に特化した特化型求人サイトを利用することによって、その業界に興味や知識のある人材を多く集めやすくなります。デメリットとして、分野によって読む人・読まない人が限定されてしまうため、求人が一部に限られてしまうという点が挙げられます。

 

・合同説明会

たくさんの求職者が見込まれるため、単独での採用活動をおこなうより能率的で知名度の向上にもつながります。規模の大きい合同説明会は競争が激しいため、他社に埋もれてしまわないよう、上手に自社をアピールすることが成功のポイントです。

 

・求人情報誌

地域性とターゲット層を想定して配布されている紙媒体のため「手にとってじっくり見てもらえる」メリットがあります。掲載料が必要であることや、掲載できる情報量が限られてしまうことがデメリットです。

 

・SNS

コストをかけずに、幅広い層へリアルタイムで情報を発信できます。デメリットとして、すぐに採用につなげることは、難しいです。そのため、継続的な情報発信を心掛けると良いでしょう。

 

・ダイレクトリクルーティング

企業が自ら人材データベースやSNSの中から必要な人材に声をかけ、焦点を絞ってアプローチする方法です。確固とした母集団形成をのぞめますが、アプローチする人材を探すことが容易ではありません。そのため、スカウト代行サービスを利用する企業が多いでしょう。

 

求める人材を明確にすること

どのような人材を採用するか決める時には、採用する目的を考慮した上でターゲットを定めます。必要なスキルの明確化や、採用人数を決める(経験者であれば2~3人必要)など求める人物像を詳細にイメージしましょう。

 

採用計画をしっかり立てること

採用スケジュールを立てる際には、まず採用日を決定しましょう。その後、内定や面接、募集の時期などを逆算することをおすすめします。新卒採用の場合は、各社が同時期に一斉に採用活動を始めるため、採用活動に遅れをとってしまうと、応募者数が少なくなってしまう可能性があります。そのため、応募者の志望順位が下がり、内定辞退率が上がるなどの問題が発生するので注意が必要です。

 

また、採用活動をする際は「採用広報」を意識する必要があります。採用広報とは採用活動をおこなうタイミングのみならず、採用後の定着・活動も見据えて採用活動をすることを指します。長期的な目線で採用活動をおこなうことで、人材アプローチの可能性を広げることが大切です。

 

母集団形成の課題を把握し、トライアンドエラーを繰り返すこと

母集団形成においてよくある課題は、母集団を増やすには、どうしたら良いかわからないという「数の問題」ターゲット層からの応募が少ないという「質の問題」が挙げられます。これらの課題を解決し、母集団形成の質を挙げていくために、以下のような点を意識しましょう

 

・ターゲットを明確化する

募集しているポジションの要件を明確にし、採用関係者と認識を一致させましょう。

 

・母集団形成方法の組み合わせを考える

数多くある母集団形成の手法のメリット・デメリットを理解し、互いに補完しあえる、メリットのある方法を実施しましょう。

 

・ターゲットに響くメッセージや有用性を考える

自社のターゲットにとって「魅力あるアドバンテージとは何になりうるか」を考え、ターゲット層に向けた緻密なリサーチでアイディアを発信しましょう。また、PC・スマホ・タブレットなど、どの端末からでもユーザビリティに配慮した画面設計にしましょう。見やすく、分かりやすい画面は、応募の増加に結びつく重要なポイントです。

 

・情報収集は幅広く、継続的におこなう

自社の視点に凝り固まってしまわないように、採用市場において応募者側のニーズ、競合状況の確認などを随時実施していきましょう。求人・求職状況は段々と変化していきます。情報を分析し、それらに基づいた自社独自の採用活動の方法を模索することが大切です。

 

データを整理し分析をおこなう

募集する人数・各工程においての合格数・辞退数・内定数・かかるコストなどを時系列データとして把握しましょう。これらのデータを分析し、採用活動方法を改善していくことで母集団形成のクオリティーを高めることが大切です。

 

まとめ

戦略のない採用活動はコストがかかり、採用活動を長期化させ、不要な労力というリスクもかけさせます。各企業の母集団形成を採用につなげるには「企業が求める物と、それを満たす人材像」を明確にした上でのアプローチ方法を進め、採用候補者たちに反映させる意識が大切です。思うように募集人数が集まらない時は、状況に合わせた修正点を考慮し、成果を出せる方法を模索しましょう。

注目コンテンツ

まずはお気軽にご相談ください。
採用サイト制作のプロが御社に最適な
採用サイト制作をご提案します。