採用活動を行うにあたって、採用サイトを効果的に運用したいと考えている担当者の方が多いでしょう。コーポレートサイトとの違いや効果的な運用方法など、疑問に思っているポイントがあるはずです。

そこでこの記事では、応募したいと思わせるサイトの特徴や、採用サイトを制作するメリット・デメリットなどを詳しく解説します。

 

採用サイトはなぜ必要なのか？

コーポレートサイトの中に設置される採用ページは、求職者に対して採用情報を魅力的に伝えるために制作され、応募者を増やすことを目的としています。

コーポレートサイトには企業の事業内容をメインに掲載するのに対し、採用サイトには求人に特化した情報を掲載することが特徴です。

また、仕事内容・オフィス環境・一緒に働く社員・福利厚生など、応募意欲を促進するコンテンツが充実しています。

採用サイトは、求職者の中の企業イメージを形作る役割を果たしているため、企業が求職者に対して渡す名刺だと考えましょう。

 

自社の存在を知ってもらえる

採用サイトには、載せたい自社の情報を自由に記載することが可能です。

似た役割を担うものとして、エージェントが運営する求職サイトがあります。エージェントが運営する求職サイトは、記載できる情報に限りがあるため、情報量という点においては採用サイトに劣ります。

また、求職者は詳細に記載された採用情報を知ることにより企業に親近感をいだくでしょう。良質な採用サイトを用いて、信頼に値する企業であることをアピールしましょう。

 

求職者の多くは採用サイトを見ている

求職者が情報収集する際、約9割が企業ホームページを閲覧しています。

採用サイトを参考にしている人が多い理由としては以下の点が挙げられます。

 

• ・企業が欲する人材や、企業のミッション・バリューなどを知ることで、面接対策の参考になるから
• ・採用に特化した情報が載っているから
• ・空いた時間などに簡単に見ることができるから

 

求職者がその企業に応募するか否かは、採用サイトから得られる企業のイメージが関係しています。そのため、自社のイメージをアップさせ応募者を増やすために、効果的な採用サイトを取り入れる必要があるでしょう。

 

採用サイトを作る3つのメリット

自社採用サイトは「採用情報に特化したサイト」です。

求職者は自社採用サイトを見ることで、会社の雰囲気や1日のスケジュールなど、求める情報をダイレクトに得ることができます。

また、自社の魅力を伝え、興味を持ってもらう機会作りや自社を選んでもらうきっかけとなるでしょう。

この項では、採用サイトを作成することのメリットを3つ解説します。

 

応募者数を増やすことができる

通常の求人広告や人材紹介では、伝えることができる情報が限られているため、自社に応募してもらえる機会を逃してしまう可能性が高まります。

しかし、自社採用サイトを作成する際に以下のような手法を取り入れることで、他のサイトから自社採用サイトへと求職者を誘導し、応募してもらう機会を作ることができます。

 

• ・GoogleやYahooなどの検索エンジンの検索結果から自社サイトに誘導する
• ・リンクによって求人広告から自社サイトへアクセスできるように設定する
• ・採用サイトの情報をSNSに載せ、添付したリンクから自社サイトへ誘導する

 

インパクトのある情報発信ができる

採用サイトを作るメリットとして、会社の情報を制限なく掲載できることが挙げられます。

採用サイトは、レギュレーションの定められた求人広告とは異なり、記載できる情報に限りがありません。そのため、コンテンツ制作の自由度がとても高いのです。

例えば、実際に社員が働く様子を収めた動画や写真を掲載することで、具体的なイメージを求職者に与え、応募意欲を高められるでしょう。

 

入社後のミスマッチ防止になる

自社採用サイトを活用する3つ目の利点として、求職者が企業の情報を詳しく知ることで企業に対するイメージが明確になり、納得して応募できる点が挙げられます。

企業を深く知ってもらうことで、「とりあえず受けてみよう」「合わなかったら辞めればいい」といったマインドの応募者を減らせます。

 

また、面接時に求職者から質問を受け付けることにより、お互いの認識が一致しているかどうかを事前に確認することも可能です。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、自社採用サイトの活用は効果的でしょう。

 

採用サイトを作る上での2つのデメリット

採用サイトの運用には、応募者を増やし入社後のミスマッチを防止するといったメリットがありますが、少なからずデメリットも存在します。

この項では、採用サイトを制作することのデメリットについて解説します。

 

サイトの制作・運用に費用がかかる

採用サイト制作のデメリットとして、制作コストがかかることが挙げられます。

一般的な採用サイト制作にかかる費用の相場は、30万円から100万円です。

また、少しの更新や修正でも費用がかかってしまい、テキスト量によっては数千円〜数万円が必要となるケースもあります。

採用戦略や費用対効果を考えたうえで使える予算を定め、制作会社へ依頼するか、自社で制作するかを判断しましょう。

 

アクセスしてもらうための工夫が必要

自社の採用サイトを閲覧する求職者は、すでに会社の名前を知っていて、もっと詳しいことを知りたいと考えていることが一般的です。

しかし、採用サイトの運営が即時の応募数増加につながるとは限りません。特に知名度の低い会社が応募数を増加させるには、自社採用サイトに加えて別のアプローチも必要です。

そのため、応募者の増加を目指すには、採用サイト上で集客効果がある求人広告とインターネット広告を組み合わせたアプローチが重要となります。

 

採用サイトを制作する効果は高い

採用サイトに採用情報を掲載することで、企業の存在を認知してもらい、求職者からの信頼を得ることができます。

欠点として挙げられるのが、サイトの制作・運用にかかる費用が高いことや、アクセスしてもらうための工夫が必要である点です。

しかし、上記のデメリットを踏まえたうえでも、制作するメリットが高いといえるでしょう。

採用サイト制作には初期投資が必要ですが、一度制作し更新し続けることで企業の財産となります。

 

まとめ

採用サイトは、企業が直接伝えたいことを求職者に知ってもらい、求める人材からの応募を集めることができる貴重なツールです。企業は求職者のニーズに応じるべく、惜しみなく情報を公開する必要があります。企業について深く掘り下げた情報こそが求職者の求める情報である、ということを忘れてはなりません。

 

サイトの内容を充実させて求職者の志望度を高め、採用効率を上げるために効果的な運用を行いましょう。それが、採用活動の成功に向けた第一歩となります。

採用担当者様や経営者様は、今回紹介した採用サイトの活用方法を参考にしたうえで、採用サイト作成の検討をお勧めします。