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募集要項と求人票の違いは何か?それぞれの役割や書く内容などについて解説

昨今、労働市場においては人手不足の状況です。コロナ禍が収束して経済活動が正常化すると共に、この状況はさらに深刻になっています。

 

人材を確保するためには積極的な採用活動が必要です。なかでも、募集要項や求人票は求職者が最初に見るため、企業の第一印象を決めるものとして重要なものです。

 

そこで本記事では、募集要項と求人票の違いが理解できるよう、それぞれの定義や役割、書くべき内容などについて解説します。

 

募集要項と求人票の違い

ここでは、募集要項と求人票の違いを理解するために必要な知識を解説します。

 

募集要項とは

募集要項とは、求人掲載にあたり、業務内容や給与、勤務時間、などの情報をまとめた文書のことです。職業安定法という法律の中で、労働条件を明示することと定められています。

 

募集要項は法律を正しく理解して正確な情報を記載することが大切です。募集要項は求人情報の中でも特に注目される情報となります。企業が欲しい人材を確保するためにも、しっかりと構成されたものでなければなりません。

 

なお、募集要項は募集概要、応募要項、募集要件などと呼ばれることもありますが、意味するところは同じです。

 

募集要項の役割

募集要項の役割としては、下記の3つがあります。

 

  • 業務内容や勤務条件などを伝えて採用後のミスマッチを防ぐ
  • 採用プロセスを効率化させる
  • 自社の魅力を伝えて応募率を高める

 

自社が求める人物像を誰が読んでも分かるように募集要項に明示できれば、採用後のミスマッチは高い確率で防げるでしょう。

 

ほかにも、応募方法や選考の流れなど応募に必要なアクションを記載しておくと、応募へ促すことができます。

 

募集要項で自社の魅力を伝えて訴求ができれば、応募率を高められるでしょう。このように、募集要項は自社のニーズに合った求職者を効率的に集める媒体として重要な役割を果たします。

 

募集要項に書くべき内容

採用後のトラブルを避けるためにも、業務内容、就業場所、勤務時間、給与、保険、契約期間の6項目は記載しましょう。

 

各項目はできるだけ実際の業務をイメージしやすいように、具体的に書くことが大切です。どの項目も、応募するかどうか判断する際の重要なポイントとなるため、しっかりと整理した上で記載しましょう。

 

業務内容や勤務時間、給与などは入社後にミスマッチが起こりやすい要素です。特に、お金面については求職者が気を使い質問を控える可能性があります。賞与や退職金など、開示できる情報は事前に記載しておくとよいでしょう。

 

求人票とは

求人票とは従業員の採用を予定している企業が求人募集を求人媒体に掲載を申し込む際に募集概要や労働条件などを記載して提出する書類のことです。

 

代表的な求人媒体としては、ハローワークや民間の人材紹介会社や学校の就職課などが挙げられます。企業によっては、自社のサイトに採用ページを作成して掲載することもあるでしょう。

 

求職者は求人票の内容を見て応募の可否を判断するため、記載内容によって応募数に大きな影響を与えるものです。掲載先を絞ることによってターゲットとする求職者を絞れますが、その際は自社のニーズに合った人材に対して最も効率的・効果的に訴求できるものはどれかという観点で見るといいでしょう。

 

求人票の役割

求人票の持つ役割としては、下記の3つがあります。

 

  • 法律を遵守してクリーンな採用活動を行うこと
  • 求職者に自社の魅力をアピールすること
  • 採用に関する窓口や連絡先を伝えること

 

求人票を作成する際には、上記3つの役割についても理解しておくことが大切です。求人票も会社の顔となる部分なので、しっかりと作りこんでおきましょう。

 

求人票に書くべき内容

求人票は職業安定法で最低限書くべき項目が定義されており、業務内容、契約期間、試用期間、就業時間、休憩時間、休日、時間外労働、賃金、加入保険、募集者の氏名または名称の11項目です。

 

上記に加えて、直近の法改正で固定残業代、裁量労働制適用の有無、受動喫煙防止措置の状況も明記すべき項目となりました。

 

各項目ではその内容を具体的に書くことが求められているため注意が必要です。

 

例えば、業務内容であれば一般事務、試用期間の有無や期間、午前9時始業・午後6時終業のような始業時刻と終業時刻を記載します。

 

反対に、性別を限定・差別する内容、年齢を不当に制限する内容、身体的特徴で制限する内容などを記載することは禁止です。

 

改めて募集要項と求人票の違いとは

募集要項も求人票も、企業が採用活動をする時に労働条件などを明示するために使われるという点は共通しています。

 

しかし、募集要項は必ずしも書類ではありません。募集要項で労働条件を明示するのに必ずしも書類を使う必要はなく、Webサイト上のホームページで記載するなど書類以外の方法で示すケースも年々増えつつあります。

 

対して、求人票は求人媒体に掲載を依頼する際に書類にして提示するのが一般的です。厳密な区分があるわけではありませんが、募集要項は法律で定められている求職者への伝達情報、求人票は求人媒体に提示する書類と理解しておけば間違いないでしょう。

 

募集要項・求人票を書く際の注意点

ここでは、募集要項や求人票を実際に書く方が注意すべき点について解説します。

 

募集要項を書く際の注意点

募集要項を書く際には書き始める前に自社分析、求職者分析、競合分析を行いましょう。

 

分析を行うことで、求職者にとって自社でなければいけない理由を差別化でき、自社特有の魅力をアピールすることができることでしょう。

 

ただし、募集要項で「この会社で働いてみたい」と思わせるには単にオリジナリティのある募集要項では不十分です。自社の魅力を伝えるには、採用ターゲットを明確にし、業務内容やオフィス環境、福利厚生などの内容において、具体的な数値を織り込むなどして表現を工夫することが効果的となります。

 

求人票を書く際の注意点

募集要項は自社の好みで様式を決められるため、比較的自由度が高いと言えます。

 

しかし、求人票では様式が定められていることが多く、基本的な労働条件を記載するだけになってしまうケースも少なくありません。制限のある中で自社の魅力をアピールできる求人票を書くには、採用ターゲットを絞ること、記載する内容を精査すること、見やすい求人票にすることなどを意識することが大切になります。

 

採用ターゲットについては作成した求人票を見て欲しい求職者の人物像を明確にイメージすることが大事です。記載する内容については求職者が知りたいと思われる情報を具体的に分かりやすく書きます。見やすさについては制限のある中でも文字の配列やフォントを工夫して一読して内容が把握できるようにしておきましょう。

 

まとめ

募集要項や求人票は、企業に興味を持った求職者が最初に見る可能性の高い情報発信元です。魅力的な内容を記載すれば、より多くの方に応募してもらえる可能性が高まります。

 

本記事で解説したポイントを参考にしていただきながら、求職者の心に刺さる募集要項や求人票を作成しましょう。

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