コラム

採用担当者様が抱える問題や悩み、就職活動・転職活動についての情報をまとめたコラム記事を日々更新しております。
採用活動に役立つ情報、耳寄りな情報、為になる情報を発信していきます。是非ご覧ください。

  • 採用ブランディング
  • 採用活動のコツ
  • 新卒採用

新卒の配属先の決め方は?ミスマッチや早期離職を防ぐポイントも重点解説!

新卒社員の配属先決定は、本人はもちろん、受け入れる企業にとっても将来を左右する重要なイベントです。

配属先を1つ間違えれば、スキルや将来性を見込んだ新卒社員であっても思うように活躍ができない可能性があります。最悪の場合、入社後短期で会社を辞めてしまう可能性もあります。

今回は、こうしたリスクの回避に向け、新卒の配属先の決め方とミスマッチや早期離職を防ぐポイントを重点的に解説していきます。

企業が新卒の配属先決定を重視すべき理由

昔も今も人材をいかにして定着させられるかは、企業における重要課題の1つです。特に少子化が進む昨今、新卒採用社員の早期離職は可能な限り防がなければなりません。

ここでは、「人材流出阻止」「働きがい」「キャリア形成」の3つの観点から、企業が新卒の配属先決定を重視すべき理由を解説します。

配属先のミスマッチが早期離職につながるから

終身雇用や年功序列の仕組みが、既に過去のものとなりつつあります。少子化の影響もあり、第二新卒をネガティブ視しない企業も増えています。

転職を希望する若者にはありがたい環境ですが、つなぎ留める側の企業にとっては死活問題です。

早期離職につながる配属先のミスマッチに向けては、万全の対策が欠かせません。

モチベーションを左右するから

「配属先が希望した部署ではない」と口にする新卒社員が増えていると言われます。「配属ガチャ」なる不安や不満を表す言葉も、最近ではよく聞かれるようになりました。

望まない部署への配属は、その社員のモチベーションを損ないます。

業務の質や生産性の向上が期待できないばかりか、早期退職となると企業にとってはさらに大きな痛手です。

長期的なキャリア形成を左右するから

入社してすぐに配属される部署は、その社員の長期的なキャリア形成に深く関わります。

ジョブ型雇用の浸透もあり、スペシャリストの人材価値が高まっています。昨今、専門分野におけるスキルアップに意欲的な新卒社員も珍しくありません。

これまで以上に、熟慮した配属先の選定が求められます。

新卒の配属先の決め方

企業が新卒の配属先決定を重視すべき理由が分かりました。では、新卒の配属先について、現状ではどのように決められているのでしょうか。

ここでは、配属先の決定における3つの主な決め方をご紹介します。

能力や適性、性格を見極める

最もオーソドックスなのは、能力や適性、性格などの本人特性から決める方法です。

新卒には社員としての就労経験がありません。一般に、入社してからどのくらい活躍できるかは未知数です。そのため、本人特性という、急には大きく変わらない人の資質を基にふさわしい配属先を見極めるやり方には、一定の合理性があると言えるでしょう。

新卒本人の希望をヒアリングする

新卒本人の希望を基に決める方法もあります。中途採用や職種別採用で多く見られる決め方です。総合職の新卒社員についても、配属先の希望をヒアリングする企業が増えています。

適性ありと判断できず、本人の希望とは異なる部署へ配属するケースも当然あるでしょう。モチベーションを保つための説明やフォローが欠かせません。

中長期的な採用計画を踏まえる

企業側の思惑から、新卒の配属先が決められる場合もあります。

欠員補充や増員を理由とする、その時点での人数合わせ的な配属だけではありません。実際には、中長期的な採用計画を踏まえた戦略的な配属も多いです。

事前に設定した求める人物像に合致する新卒社員を適材適所に配属できれば、ミスマッチの回避が期待できます。

新卒の配属先を決める際に注意するポイント

コストと時間をかけて採用に漕ぎつけた新卒社員は、企業の将来を支える貴重な人材です。配属先のミスマッチや早期離職を防ぎ、大きく育て上げることが何よりも大切であるのは言うまでもありません。

ここでは、新卒の配属先を決める際に注意するポイントを3つの視点から詳しく解説します。

スキルフィットを重視する

社員が能力を最大限に発揮する観点からは、スキルフィットを最優先することが大切です。新卒では、スキルや資格、経歴から窺える資質などが配属先業務に合っているかを見極めることになるでしょう。

スキルフィットできれば、その分だけ生産性の向上が見込めます。新人研修や仮配属の段階から、どのようなスキルがあるのか、期待できるのかに意識的でいることが大切です。

配属先環境へのマッチ度を検討する

カルチャーフィットも疎かにできません。

社風に合う新卒社員であっても、配属ミスマッチが起きる可能性はあります。特に組織が大きな企業では、部署により異なる文化や気風を持っているケースが少なくないからです。

その社員が、配属先の上司や同僚、部署全体の雰囲気にマッチする人材かをよく見極める必要があります。

配属先決定の理由や背景を丁寧に説明する

新卒社員に対して、配属先決定の理由や背景を説明することも大切です。可能であれば、社内への周知前に行いましょう。

本人の希望に沿わない部署へ配属するケースでは、気持ちを慮った、より繊細な対応が求められます。その社員を評価したポイントや配属先で期待する事柄について、繰り返しを厭わず、丁寧な説明を尽くすことが大切です。

配属先が決まった新卒への接し方のポイント

一般に新卒の配属先が決まったばかりの時期は、期待と不安が入り混じった不安定な精神状態に置かれるものです。早期離職を防ぐには、周囲がフォローを心がけ、モチベーション低下の回避や離職願望の解消に努める必要があります。

ここでは、配属先が決まった新卒社員への接し方のポイントを3つご紹介します。

上司・先輩社員の方から積極的に声掛けする

配属後しばらくの間は、上司や先輩社員の方から率先して、朝の挨拶や業務中の声掛けを行いましょう。ケースバイケースですが、ランチの同席も悩みを聞き出すチャンスです。

希望と異なる配属先であれば、最初は不満もあるでしょう。周囲が進んで歩み寄ることで、就活時に抱いていた意欲を取り戻せるようになるかもしれません。

同期同士の交流機会を増やせるよう配慮する

社内において、新卒社員同士の交流機会を持てるように配慮するのもおすすめです。上司や先輩社員との関係では構築が難しい、仲間意識の醸成に役立ちます。孤独感が緩和されるため、離職リスクの低減にもつながるでしょう。

テレワークを実施している場合は、孤独を感じさせないようグループ研修やWebミーティングの定期的な実施も効果的です。

定期面談やオンボーディングを実施する

新卒本人が望んだ配属先や適性に合った部署であっても、悩みを抱えることや躓いたりすることは多くあります。そのため、配属後も職場定着に向けたフォローアップが欠かせません。

フォローアップの方法として、定期面談やオンボーディングが効果的です。効果の最大化に向けては、一方通行でない関係性の構築、所属部署に縛られない全社的なフォロー体制の確立も大切になります。

まとめ
新卒社員の配属先は、適性や本人の希望、企業側の事情を総合的に勘案しながら決めることが肝要です。

配属先の最適化が新卒社員のモチベーションを高め、多くの企業で課題視される早期離職の回避につながります。

企業にとって、夢と希望を抱いて入社してきた新卒社員に「配属ガチャ」と思わせるほど悲しいことはありません。新卒社員と企業の双方が胸襟を開いて思いを吐露できる、風通しのよい環境を用意して、新卒社員を迎えましょう。

 

注目コンテンツ

まずはお気軽にご相談ください。
採用サイト制作のプロが御社に最適な
採用サイト制作をご提案します。