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2024年版採用難の対策ポイント紹介!通年採用についても解説

新卒採用における企業の競争率が高くなる近年、2024年は採用難であるのか、気になる企業の採用担当者も多いでしょう。採用市場を的確に把握できれば、今後の採用活動を見直すのに活用可能です。

 

本記事では、2024年における採用難について解説します。

 

2024年版 採用難について

まず2024年が採用難であるかどうか考えるにあたって、学情が実施した「2024年卒採用」についてのアンケート結果をもとに解説していきます。

 

2024年卒の採用は難化傾向に

「2024年卒採用の難易度について」のアンケート結果では、「難しい」「やや難しい」と回答した企業は47.3%、34.2%でした。回答者のコメントでは、プレエントリー数や選考参加者数が前年よりも大幅に減少してしまったことや、3月の広報解禁時の時点で多くの学生が企業探しを終えていて、母集団形成ができなかったことなどが挙げられています。

 

アンケート結果やコメントから、売り手市場と内定早期化が採用難易度の上昇に繋がっていると考えられるでしょう。

 

多くの企業が「20代通年採用」を実施

同アンケートでは採用難易度の上昇を受け、既卒や第二新卒などを対象とした「20代通年採用の実施」についても調査を実施しています。アンケート結果では、「既に実施している」と回答した企業は50.1%でした。

 

また「検討している」と回答した企業は23.2%で、多くの企業が採用難への対策として、20代通年採用の導入開始、または検討し始めていると分かります。

 

内定が早期化した理由

内定が早期化した理由は主に2つです。

 

1つ目は、今後の労働人口減少を見据えて、企業が若い人材獲得に意欲的になっているという要素になります。

 

2つ目は、コロナ禍を経て、採用活動がオンライン化によって効率化し、採用プロセスがより前倒し傾向になったという要素です。

 

採用難に対応するためのポイント

売り手市場や内定早期化による採用難への対策として意識すべきポイントは3つあります。

 

ここでは、各ポイントについて詳しく解説します。

 

採用ターゲット像を定める

採用ターゲット像を事前に決めておけば、目的の人材とコミュニケーションを効率的に行えるようになり、確実な人材獲得に繋げられるでしょう。

 

採用ターゲット像の決定方法は2種類です。

1つ目は「理想の人物像」を設計する方法になります。事業や組織内の課題を洗い出し、課題を解決するために必要な理想の人材を設計しましょう。

 

2つ目は「現実的な人物像」を設計する方法になります。実際に現場で高い成果を上げている社員の特性を分析し、現実的に高いパフォーマンスが可能な人材を設計しましょう。

 

早期から人材と接触できる採用手法を用いる

採用市場の早期化への対策として、早期から学生と接点を持てる採用手段を活用することが挙げられます。採用手段の一例として、「ダイレクトリクルーティング」と「リファラル採用」の2つの手法を解説しましょう。

 

・ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは企業側が求める人材を採用するために能動的に実行する採用活動です。自社が求める人材に基づいて、採用担当者が気になる学生に直接声をかけられます。

 

・リファラル採用

リファラル採用とは自社の社員や社外の取引先などから、自社に適した人材を紹介してもらう採用手法です。従来のように学生からのエントリーを待たずに、企業側から人材へのアプローチが可能になります。

 

早期から学生に接触できるコンテンツを設ける

上記の採用手法に加え、学生と早期に接点を持つためのコンテンツも設計しましょう。

活用できるコンテンツはさまざまですが、トレンドである3つの例について紹介します。

 

・インターンシップ

インターンシップは学生の企業への関心を引く可能性が高く有効的です。

 

インターンシップに参加する学生は企業・業界理解へのニーズが高いため、ニーズを満たすコンテンツを設けると企業の認知度に関わらず、関心を集められるでしょう。

 

・web面接

web面接は直接対面で合うのが難しい学生とも接触を図れるためおすすめです。面接室の確保やスケジュール調整などのハードルを下げられます。

 

・採用オウンドメディア

採用オウンドメディアとは人材採用を目的に、職場紹介や社員インタビューなどの「自社の魅力」について発信する手法です。

 

採用オウンドメディアを運営し、学生に対して有用な情報を発信するのも効果的になります。媒体で情報発信を行えば、早期に接触した学生の自社理解を促したり、接点を維持することが可能です。

 

通年採用とは

上記のアンケート結果でも取り上げられていた「通年採用」についても理解しておきましょう。

 

ここでは、通年採用の特徴やそのメリット、デメリットなどについて詳しく解説します。

 

通年採用の特長

通年採用とは企業が年間を通して採用活動に取り組む手法になります。近年、帰国子女や留学をする学生が増加し、大学側は秋入学制度を導入し始めました。

 

秋入学制度の導入を受け、企業も多様化する学生を受け入れられるように通年採用を導入し始めたのです。

 

新卒一括採用との違い

新卒一括採用は企業が同時期に新卒学生の採用に取り組む手法になります。主に3月から6月までの3ヶ月間に集中して新卒学生を採用できるため、教育コストの削減が図れるなどが特徴です。

 

一方、通年採用は年間を通して採用を行えるため、春・夏に帰国が間に合わない留学生経験者や既卒者を採用できます。また採用にかける時間に余裕があるため、慎重な選考が可能で、企業とのミスマッチを防止できるでしょう。

 

通年採用のメリット

通年採用を用いるメリットは以下の3つです。

 

・留学生経験者など多様性のある新卒学生の採用ができます。

・採用活動期間が長期にわたるため、自社に適した学生を慎重に選考可能です。

・内定辞退者が出ても、時期に関わらず補完ができます。

 

通年採用のデメリット

通年採用を用いるにはデメリットも把握しておきましょう。以下が主なデメリットになります。

 

・一括採用と同じ時期に注力しないと競合に負けてしまう可能性があるでしょう。

・志望する企業からの内定をもらえなかった学生が仕方なく選考に進む傾向があります。

・結果が伴わず就職活動へのモチベーションが低下してしまった学生も多く、本来の熱意を感じられない場合があるでしょう。

 

まとめ

ここまで2024年の採用難について解説し、採用難に対応するためのポイントと通年採用についても併せて解説しました。

 

今後も企業にとって人材採用の困難な時期が続くと考えられるため、採用市場の変化を注視し、課題解決に取り組むのが重要です。

 

本記事で紹介した対応ポイントも参考にしていただきながら、採用難に柔軟に対処していきましょう。

 

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