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2026年卒の新卒採用の行事スケジュールは?企業側の動きを解説
2026年卒の新卒採用の行事について、スケジュールはどうなるのか気になる採用担当者も多いでしょう。時代に即したスケジュールを用意して採用活動を実施できれば、新卒採用を成功に繋げられます。
本記事では2026年卒の新卒採用の行事スケジュールを解説します。
2026年卒の新卒採用の準備はいつからすべきか
2026年卒の新卒採用は基本的には例年通りのスケジュールで進められるでしょう。しかし、学生の就職活動開始時期は早まっている傾向があるため、企業側も採用活動に早くから取り組む必要があります。
学生の就職活動が早期化している要因は主に2つです。以下で各要因について解説します。
・2025年卒の学生の4人に1人が、3年生の1月までに内々定を保持している。
株式会社学情が実施した調査では、3年生の1月時点での内々定獲得率が3年連続で増加したと示されています。
調査結果から、年々学生が就職活動を開始するタイミングは早まっていると分かり、2026年卒の採用活動でも、早期化は強まるでしょう。
・4割弱の学生が1・2年生時から就職活動に関する情報収集を開始している。
株式会社学情が2025年卒の大学生・大学院生を対象に行ったアンケートでは、学生の37.6%が大学3年生になるよりも前に、就職活動の準備やインターンシップの情報収集を開始したと示されています。
前述した、3年生の1月時点での内々定獲得率の上昇と併せると、2026年卒の就職活動は3年生に進級するタイミングで開始されると考えられるでしょう。
出典:https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/saiyo/00055/
2026年卒の新卒採用の行事スケジュール
ここでは、2025年卒の傾向を参考に、予想できる2026年卒の新卒採用の行事スケジュールを紹介します。
2024年4~6月「情報収集本格化」
オープン・カンパニーやインターンシップサイトがオープンされます。
学生側は夏季のインターンシップ参加のために情報収集を開始するでしょう。なかにはOB・OG訪問を活用する学生もいて、業界研究を進め、インターンシップの参加先を絞り込みます。
企業側はインターンシップの内容をすでに決定させたうえで、インターンシップ情報を発信しておく必要があるでしょう。学生は学業やアルバイトで、参加できるインターンシップの数に限りがあるため、魅力的なプログラムを用意して学生の参加を促すのが重要です。
2024年7~9月「夏インターン開始」
夏季休暇に入ったタイミングで、多くの学生が長期のインターンシップに参加し、企業選択に注力し始めます。
学生側は会社の雰囲気や働いている社員の特徴など、リアルに体験すると得られる情報を基にして企業理解を深め、選考への準備に取り掛かるでしょう。
企業側はオープン・カンパニーやインターンシップに参加した学生に対して、次のステップの案内・フォローを迅速に行うのが必要です。学生の自社に対するイメージが薄れないように、相性のよさそうな学生には連絡期間を空けずにフォローしましょう。
2024年10月~25年1月「選考開始」
採用活動を早期に行っている企業は選考をスタートします。
学生側は選考に参加し始め、12月には最終選考を受ける形となるでしょう。就職活動を3年生開始時にスタートし3年生中に終えるというスタイルになると考えられます。選考と同時並行で、よりマッチ度の高い企業のイベントに参加する学生もいるでしょう。
企業側は最も採用に注力すべき時期となります。冬季イベントを開催し未接触の学生にリーチするほか、夏季インターンシップ参加者向けに説明会や座談会の開催にも取り組むでしょう。選考の開始に伴い、面接官の選定とスケジュール調整、エントリーシート選別、選考状況の管理などの業務量が急増するため、採用計画には余裕をもたせておくのが重要です。
2025年2月~3月「最終選考・内々定」
最終選考が実施され、内々定を獲得する学生が出始めます。
学生側は前述した調査結果から考えて、半数以上の学生が内々定を獲得している状態となるでしょう。
企業側は3月をピークに内々定を出し始めます。しかし、2月以前に内々定を出す企業も、年々増加傾向です。
2025年3月~「フォロー期間」
政府主導のルールに従い、採用広報活動が3月1日から解禁されます。
学生側は志望度の高い大手企業、大手グループ企業の選考に参加するために就職活動を再開させます。
企業側は内々定を出している学生のフォローに注力しましょう。複数社の内定を受けたうえで企業を選択する学生も多いため、フォローを怠ってしまうと、内定辞退に繋がりかねません。
2026年卒の新卒採用を早期に取り組むメリット
早期から新卒採用に取り組む具体的なメリットについて理解しておきましょう。以下が主な4つのメリットの解説です。
さまざまな学生と接触可能
募集開始時期を早め、応募受付期間を長く設ければ、多様なタイプの学生に接触可能です。選考開始時期が遅い場合、応募受付期間を十分に設けられず、接触できる学生の幅が狭くなります。
また、選考開始時期が遅れるほどに、内定を獲得し就職活動を終える学生も増えるため、学生との接点を持ちづらくなるでしょう。
優秀な学生を確保可能
能力の高い優秀な学生ほど、自身の将来を考え、早いうちから就職活動に取り組んでいる傾向があります。選考開始時期を早期に設定すれば、情報感度の高い学生に対して、効率的に接触を図れるでしょう。
目標の早期達成が可能
早期から選考開始すれば目標達成時期を早められ、採用活動を迅速に終了させられます。従来なら、採用活動に割いていた時間を、入社準備や来期に向けての振り返りに割り当てられるでしょう。
しかし、学生が入社に至るまでの期間が長くなるため、内定辞退のリスクが高まる点には要注意です。定期的に面談を実施するなど、学生の企業理解促進や不安払拭のフォローが必要になるでしょう。
採用活動の質の向上が可能
早期に採用活動を始められるため、現状の採用手法や選考形式の課題を早い段階で把握でき、より効率的かつ効果的な内容にブラッシュアップ可能です。
また他社の採用活動の動向や、学生の動きも早期に確認できるため、自社のイベントや選考内容の改善に活用できるでしょう。
まとめ
ここまで2026年卒の新卒採用を準備する時期、行事スケジュールについて解説し、新卒採用に早期から取り組むメリットも紹介しました。
学生の就職活動は早期化し続けると考えられるため、企業も対応できるよう早期から採用活動を開始するのが必要です。
また、早期から採用活動に取り組めば、従来の手法では接触不可能だった学生にリーチしたり、採用活動の最適化に繋げられたりします。
本記事の行事スケジュールも参考に、2026年卒の新卒採用に取り組んでみましょう。