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2026年の一部新卒者は就職活動のタイミングが早期化する傾向? 理系新卒者の就活スケジュールを解説!
2026年の一部新卒者を対象に採用選考活動のルール改正がありました。2024年現在で理系大学に在籍していて、2年生以下の方は、ルール改正の影響を受ける可能性大です。
変更点を把握して、前年新卒者より早いタイミングで就職活動を始めることをおすすめします。
2026年の就活ルール変更点
内閣官房が発信している「2024年度(2025年3月)卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等 ポイント」には、一部の学生の「面接解禁日が3月1日」に変更となったことが記載されています。
参考URL:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_katsudou_yousei/2024nendosotu/betten2.pdf
表の米印に注目してください。「専門活用型インターシップを通じて専門性を判断された学生に限り、3月」とあります。
これは、2026年卒からは「条件を満たした専門性の高い一部人材については、本来の解禁日である6月1日を前倒しして、3月1日から採用活動を開始できるようになった」という内容を伝えています。
採用活動の開始を3月1日に早める条件となっているのが「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」です。
職場における就業体験を通して学生・企業の双方がそのスキルを総合的に評価します。
このインターシップの目的は、学生は就業体験を通じて自らの能力と適性の見極めを、企業は採用選考に活用できる評価材料を得ることにあります。
政府はこれまで、インターシップで得た情報は採用選考に利用できないとの考えを示してきました。
しかし、25年卒採用からはこの考えを一転して、インターシップで得た情報を採用選考に利用することを正式に認めました。これは、採用直結型インターンが公認されるようになった、と解釈できます。
今回のルール改正で企業側は、他社に先駆けて優秀な人材を確保するため、より積極的に「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」を実施すると考えられます。
学生側の視点から見ると「前年度より早い段階で企業の採用枠が埋まってしまう可能性がある」とも言い換えられるでしょう。
今回のルール改正により、大学生がインターシップに参加する重要性が増しました。これに伴い、大学生はインターシップの参加機会を増やすため、就職活動を早期化させると考えられます。
2026年「理系」新卒者の就活スケジュール
「専門性が高い一部人材」については、具体的にどんな人材が対象かは発表されていません。一方で近年、企業で急速に需要が高まっているのは、IT・デジタル分野の人材です。このことから、「専門性が高い一部人材」の対象となる可能性が高いのは理系新卒者であると予想できます。
ここでは、今回のルール改正の影響を強く受けると予想される理系新卒者の基本的な2026年就活スケジュールについて解説します。
2024年4月~6月「情報収集開始」
一部の2026年卒向けのインターシップ・就職情報サイトが公開される時期です。
インターンの応募は4~5月で締め切ってしまう企業もあるので、早め早めの行動を心がけましょう。この時期にスムーズに行動するために、自己分析や企業研究は4月になる前に済ませておくことも大事です。
2024年7月~9月「夏インターン」
8、9月はインターンシップ開催のピークになる時期です。
インターシップの種類も豊富で、中にはオンラインで参加できるものもあります。
一方で、優先すべきなのは志望企業の採用直結型インターンです。
採用直結型インターンの条件を満たしているのは、「高度専門型インターンシップ」と先述した「汎用型能力・専門活用型インターンシップ」の2つです。どちらも就業体験が必須で、現場社員が担当に付きます。自分と志望業界、志望企業との相性を図る絶好の機会なので、必ず参加しましょう。
2024年10月~「秋・冬インターン」
秋・冬のインターンシップの実施時期です。
夏に次ぐインターン開催の山場でもあります。この時期になると2026卒の新卒情報の先行公開・エントリーシート受付を開始する企業も増えてきます。中には、早期選考を行う企業もあるので、気になる企業の最新情報は入念にチェックしておきましょう。
2025年3月~「採用情報公開」
就職ルールに則った大手企業群が採用情報の公開する時期です。
エントリーシート受付や会社説明、合同説明会の開催も増加します。
3月頃から推薦応募の受付を開始する大学も多いです。
早期選考企業では内々定を出し始め、結果待ちの学生もいます。また、インターシップに参加した2026年卒学生の選考や内定出しが開始される時期でもあります。
2025年6月~「採用選考・内々定」
就活スケジュールに沿って企業が内々定を出し始める時期です。
複数企業から内定をもらった場合は、メリット・デメリットを整理して、内定を受諾する企業を1つに絞ります。自分の興味関心や適性、企業の待遇や将来性などを基準にして考えることがおすすめです。
あまり長い時間かけて考えると、企業にも迷惑が掛かってしまうので早めに1つに絞り、内定の受諾・辞退の連絡を入れましょう。
まとめ
ネットでは、就職活動は大学3年になってから始めればいい、という意見も多々見受けられます。
しかし、近年の就職活動はどんどん早期化していく傾向です。今回のルール改正で、インターンシップの重要性も増しました。大学2年生になったタイミングで就職活動を始め、7月以降のインターンシップに参加する意義はこれまで以上に高まっています。
大学2年生から就職活動を開始することは、プラスにこそなれ、マイナスにはなりません。就職を有利に進めるためにも、2026新卒者はこれまでよりも早いスケジュールで行動することをおすすめします。