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グローバル人材の採用
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バイリンガル人材向けの採用サイトを作成する4つのポイントとは? キャリアパスをどれだけ明確にできるかがカギ

近年、ビジネスの急速なグローバル化に伴い、母国語以外の言語を習得しているバイリンガル人材の需要が高まっています。採用サイトでも、どうすればバイリンガル人材を集められるかが大きな課題です。

そこで、この記事ではバイリンガル人材向けの採用サイトを作成する基本的なポイントを解説します。求められる背景や求職側のニーズを把握して、ターゲットにとって魅力的な採用サイトを作成しましょう。

バイリンガル人材が求められる背景

バイリンガルとは「日本語と英語」のように2ヶ国の言語を自由に使う能力のある人です。企業は、バイリンガル人材の持つ言語能力や文化理解、海外での実務経験を活用することで、グローバルな業務を円滑化できます。

近年ではネット普及によるビジネスのグローバル化や、それに伴う職場の多様性の拡大により、バイリンガル人材への需要が増大しています。ここでは、バイリンガル人材が求められる背景について解説します。

ビジネス環境のグローバル化

バイリンガル人材が求められる背景には、ネット普及により海外市場との距離が縮まったことが大きな要因として挙げられます。
ネット普及以前は、海外で事業展開するとなると、現地に支社を置いてスタッフを配置するのが一般的でした。挑戦できるのは資金力やリソースがある一部大企業に限られ、ほとんど企業にとって海外は遠い市場でした。

しかし、現在はWebから海外の顧客を獲得し、市場を開拓できる時代です。言語の壁さえ突破できれば、中小企業であっても海外展開が可能になっています。
また、国内市場の冷え込みも、海外展開を後押ししています。国内市場は少子高齢化の進展などで縮小傾向にあり、利益の拡大を目指すのであれば、海外市場の開拓を視野に入れざるを得ない状況です。
ビジネス環境がグローバル化する中で、海外との仲介役になれるバイリンガル人材の需要は高まっています。

ダイバーシティ経営の推進

ビジネス環境のグローバル化に伴い、ダイバーシティ経営が推進されているのも、バイリンガル人材が求められる背景です。
ダイバーシティ経営とは、人種や考え方が異なる人材がそれぞれ能力を発揮できる職場環境を整えることで新しい価値の創出を促し、画期的なアイデアや優秀な人材の確保などにつなげていく経営戦略です。
日本では少子高齢化による労働力不足が深刻です。そのため、高齢者や障碍者、外国人など多様な人材を活用できるダイバーシティ経営の推進が急務になっています。

しかし、多様な価値観を共存させるのは容易ではありません。その中でもとくに難しいのが外国人材の登用です。外国人材の登用は高度なスキルを持つ人材や労働力の確保に貢献する一方、言語や文化の違いから職場に軋轢を生む原因にもなっています。
このような軋轢を解消、緩和する役割が期待されているのがバイリンガル人材です。バイリンガルは異なる言語と文化を理解しているため、日本人と外国人のコミュニケーションを円滑にする調整役になれます。
ダイバーシティ経営が促進される中、そのデメリットを解消、緩和できるバイリンガル人材の需要は高まっています。

バイリンガル人材が求めるのは「語学力が活かせる仕事」

グローバル化や多様性の促進により、バイリンガル人材のニーズが高まっていることがわかりました。では、バイリンガル人材はどのような職場を求めているのでしょうか?

結論から申し上げますと、バイリンガル人材はやはり「語学力が活かせる仕事」に就きたいと考える傾向が強いようです。その割合は7割を超えるとされ、求職側のマッチングポイントの中には「興味ない業界だったが、語学力を活かして成長できる環境に魅力を感じて応募した」という方もいます。

バイリンガルになるには大きな労力が必要です。また、バイリンガルであることを維持し続けるためには、覚えた言語を日常で使い続ける必要があります。貴重なスキルを成長・維持していくために語学力が活かせる仕事に就きたいと思うのは、ある意味当然といえます。

まとめるとバイリンガル人材は「語学力を活かせる仕事に就いてスキルを成長・維持させる」ことを重視する方が多いです。そのため、採用サイトを作成する際は、バイリンガルが活躍できる環境を明確に提示することがポイントになります。

バイリンガル人材向けの採用サイトを作成する4つのポイント

バイリンガル人材が語学力を活かせる職場環境を重視すると分かりました。
それを踏まえて、ここではバイリンガル人材向けの採用サイトを作成する4つのポイントを紹介します。

多言語対応を基本としたデザイン

バイリンガルが活躍できるのは、異なる文化や価値観を持つ人々とコミュニケーションを取る機会が多いグローバルな職場です。多言語対応はバイリンガル人材が求める「グローバル企業」のイメージを作る基本になります。
また、バイリンガル人材は必ずしも同じ言語圏の出身者とは限りません。多国籍な人材にアプローチするためにも多言語対応は必要です。
国際的な企業であることをアピールしつつ、幅広く人材を集めるためにも多言語対応を基本として採用サイトを作成しましょう。

曖昧さを排した具体的な採用広告

グローバル企業の採用広告では、求めるスキルや経験を具体的に提示することが多いです。
たとえば「マーケティングマネージャー募集。営業経験5年以上。大卒以上。製造業の市場調査が得意で日本語・英語のバイリンガル(話す・書く両方)」といったように仕事での必要性を主体とした採用広告を出します。

一方で日本企業の社風や企業文化を主体にすることが多いです。
たとえば、「アットホームで和気あいあいとしている」と職場の雰囲気をアピールしたり「明るくて協調性が高い人」といったように求める人材の人柄について触れたりします。

後述しますが、社風や企業文化を紹介すること自体は決して間違いではありません。
しかし、バイリンガル人材は傾向として、語学力を活かすために具体的な仕事内容やスキル要件を知りたがります。採用広告を出す際は、頼みたい仕事や求めるスキルが抽象的にならないよう注意しましょう。

企業の持つ価値観や理念の明示

バイリンガル人材を採用する際に大事なのは「日本に適応できるかどうか」です。「他国の言語や文化に明るい」とは裏を返せば「考え方や価値観も海外基準」である可能性が高いということでもあります。
優れた人材を採用できても、日本の企業風土が合わなくて中途退社されてしまったら元も子もありません。ミスマッチを防ぐためにも、社風や企業文化の紹介などを通して、企業の持つ価値観や理念を明確にしておきましょう。

語学力をどのように仕事で活かすかを明確化

バイリンガル人材は、語学力を活かしてどんな仕事ができるかを重要視する傾向があります。関心を持ってもらうためには、語学力を活かせる職場環境や成長機会を明確にすることが大切です。
バイリンガルは貴重なスキルですが、通訳や翻訳などの仕事を除くとあくまでコミュニケーションツールです。バイリンガル人材も「具体的にどんな場面で役に立つか」「どうスキル向上につながるか」がイメージしにくいと考えています。
バイリンガル人材に向けた採用サイトでは、そのような疑問に答えるコンテンツを掲載することが大切です。

たとえば、語学スキルに関連した「具体的な仕事内容」「業務の成功事例」「キャリアパス」について答えるコンテンツがあるとわかりやすいでしょう。語学力が仕事でどのように活かせるかを具体的に提示することが、求める環境や成長機会へのアピールにつながります。

重要なのはキャリアパスを明確に伝えられること

サイト作成に限らず、バイリンガル人材に向けた採用活動で重要なのは、キャリアパスを明確に伝えることだと言われています。
キャリアパスとは、組織内でキャリアを積み重ねていくために必要な道筋のことです。具体的には現在の仕事から将来の目標に向けて、どのようなステップを踏んでいくかを計画します。
キャリアパスを伝える上で有利なのが、欧米でよく用いられる「ジョブ型」の雇用システムです。
ジョブ型では企業が求める職務内容を明らかにし、その業務にふさわしい経験・スキルを持つ人材を採用します。初めから職務が明確に決まっているため、バイリンガルスキルを活かせる具体的な道筋をイメージしやすいです。

一方で、キャリアパスを伝える上で不利なのが、日本でよく用いられる「メンバーシップ型」の雇用です。
メンバーシップ型は、職務や勤務地などを限定せずに雇用契約を結ぶ雇用システムで、社員に幅広い業務が求められます。キャリアパスが曖昧になることも多く、バイリンガル人材には魅力的に映らない可能性があります。
もし、メンバーシップ型のままバイリンガル採用を成功させたいのであれば「幅広い業務を経験することで、どのような社員に育ってほしいか」を明確にすることが大事です。
採用サイトでも、社員のストーリーや成功事例などのキャリアパスを意識したコンテンツの作成をおすすめします。

まとめ

ビジネスのグローバル化やダイバーシティ経営の促進でバイリンガル人材の需要は、以前にも増して高まっています。
バイリンガル人材は企業の選定基準として、語学力を活かせて成長機会のある仕事に就けることを重視する傾向があります。そのニーズに応える情報を提供するのが、バイリンガル人材向けの採用サイトを作成する際のポイントです。
バイリンガル人材を集めるためにも、キャリアパスが伝わるサイト作りを目指しましょう。

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