- 中途採用
国内人材の確保のために、ドンキホーテが選んだ道。
今、日本社会は深刻な少子高齢化社会となっており、どんどん少子高齢化がすすんでいます。
そんな中、多くの業界や企業で人材不足が加速していくことが予測されており、対策としては外国人人材を採用していかなければならないなど、
今までの日本企業での採用活動の常識を覆さなければ、企業が存続できない危機がやってくる未来も現実的になっています。
そんな国内情勢の中、大企業ドンキホーテは、新たな戦略を打ち出して少子高齢化に適応しようとしています。
具体的にどんな対策を打ったのでしょうか?
それは、シニア層の活用です。
ドンキホーテは、2014年夏に、パート社員を2000人採用するという方針を決めました。
方針を決めた理由は、早朝の売り上げを上げるためです。
具体的な仕事内容としては朝の品出し、商品陳列作業、早朝の店内清掃業務を担当するパートであり、朝早起きがしやすい高齢者なら時間的にも元気に効率よく働けるのではないでしょうか?
これからの人材確保戦略としては、シニア層の採用が注目されてはいましたが、多くの企業が、どのようにしてシニアを活用していけばいいのか、いまいち手をつけあぐねていました。
そんな中、ドンキホーテの打ちだした方針は、日本の企業に刺激を与えたのではないかと思われます。
シニア人材を採用する上で問題になることは、もちろん複数あります。
どんな問題があるのかというと、体力的にきつい・体力が必要な仕事はできない・長時間働く体力がない、などの体力面の問題や、若くないため教育がしづらいなどの問題がシニア層の活躍を増やすには問題視されてきました。
実際、これらの問題を考え、シニア層に手を出せなかった企業もあります。しかし、シニア層には、若年層の人材にはないような、人材としての魅力があります。
それは、性格がまじめである、職場で奉仕的に働いてくれる、他の会社に転職しにくいなど、採用された職場でまじめに一所懸命に、奉仕的に働いてくれるシニア層の人材としての特徴です。
ドンキホーテはこのようなデメリット・メリットを抱えたシニア人材を有効に活用するために、社内の業務を整理し直しことで、シニア層の人材が企業に入っていけるような採用枠を見つけ出し、
少ない若手人材の投入で仕事を回すことができるような仕組みづくりをしました。
このように、今後のシニア層採用には様々な問題があるということは覚悟したうえで、シニア人材を採用することができるような会社の業務整理や、人材の整備が必要だということです。
シニア層の人材採用に適切な募集方法なども、今後考えていかなければならない分野ですが、やはり、だれも挑戦していなかったような採用戦略にも、挑戦していくことが求められているのかもしれませんね。