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「カフェテリア採用」の成功は人材・企業分析の賜物!?

カフェテリア採用という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
よく、大企業などで採用されている、福利厚生制度を自分に合わせて選ぶことができる制度を、カフェテリアプランと言いますが、「カフェテリア採用」とはどんな採用方法なのでしょうか?
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三幸製菓の「カフェテリア採用」

「カフェテリア採用」という言葉から想像して頂けたかもしれませんが、カフェテリアプランのように様々な選考コースが用意されています。
このカフェテリア採用を行ったのが、「雪の宿」などのお菓子を作っている三幸製菓です。
三幸製菓のカフェテリア採用では、この複数ある採用方法の中から、自分にあった選考コースを企業からすすめられます。
 
企業側がどのようにして就活生に選考コースをお勧めするのかというと、
三幸製菓採用サイトの中の「日本一短いES(エントリーシート)」にメールアドレスを記入し、送信するとアドレスに送られてくる「35の質問」に答えて出た結果が、
お応募者に合った、おすすめ選考コースということで、選考に進んでいくようです。
 
2016年度の三幸製菓採用サイトでも話題になったこの、「日本一短いES」を利用した選考システムですが、現行サイトのエントリーページでは「…いつでも、エントリーを受け付けます。24時間365日。…」と大きく打ち出しています。
どうやら、いまでも「日本一短いES」は活躍中のようです。
 
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選考コースには「おとまり採用」「考えな採用」「ガリ勉作用」「おせんべい採用」「わんこ採用」「出前全員面接会」など、すべて合わせて17種類もの選考コースが用意されています。
なぜこのような採用戦略の改革を行ったのでしょうか? 
  
 
 

どのようにして、17種もの選考コースを用意するにいたったのか?

三幸製菓は、募集したい人材像をまとめ、採用基準を定めるときに、活躍中の現役社員にインタビューを行い、なぜこの会社で活躍できているのか、必要な資質はどんなものかということをつきとめました。
一度、社内を分析することで、どんな人材が自社に合う人材なのかということを事前に調査しておいたということです。
  
 
志望していた時の理想と、入社後の印象にギャップを感じてショックを受けながらも、こだわりすぎない柔軟なところがある、といった社員たちに共通する長所を見つけ、カフェテリア採用という選考方針を考えだしました。
  
 
コミュニケーション能力などは、入社後に身につけることができるということが分かっており、志望動機も、自社についてよく知らない段階で聞いたところで参考にはならないという考えから、多くの企業が重要視する、コミュニケーション能力・志望動機は特に重要視しない方針に決まりました。
 
 
また、自社で活躍している優秀な人材を採用学の専門教授コンサルティング会社に協力してもらって分析・調査・欲しい人材像の割り出しをしてもらうことで、採用基準を明確化しました。
  
 
調査から行動特性を外向性、開発性などの6種類に分割し、性格診断のような形で性格や行動特性にあった採用コースを導き出します。
しかし、厳しいことに、この質問の段階で2割の人が落ちてしまいます。
 
三幸製菓は、優秀でバランスのいい人材よりも、自社にマッチした欲しい人材を獲得することを目標としているからです。
選考コースによっては最終面接まで一度も人事と対面しないコースもありますが、むしろ入社後に一緒に働くのは人事ではないという理由から、むしろ人事と学生はあまり会わない方がいいとの考えがあります。
最終判断は経営者が下すものという、選考上での決まりも貫きます。
 
 
 
結果として、優秀かつバラエティー豊かな人材が集まり、中には海外の大学でトップクラスの優秀な人材まで入社するという、快挙を成し遂げた三幸製菓。
企業の徹底した人材分析、企業分析が功を奏し、人材不足が叫ばれる今後の日本でも、採用戦略次第で採用難を乗り切る工夫が必要であるということを教えてくれるような結果を創り出した三幸製菓から学べることもありそうですね。
 
 
 

 
 
 

 
 

 

 
 

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