いやはや、暑いですね。
黒と白が好きなので大体の服装が真っ黒だったりするからでしょうか、私の体が段々デb、、、。
…まぁ、好きなんですけどね夏。 どうもSPCデザイナーAです。
案件的に、モデルの手配やセットを組んだりカメラマンを抑えて撮影するとコストがかかりすぎてしまったり、パースや素材などを1から作っていくと費用対効果が合わないので、何かしらのデザイン制作会社であればほとんどが利用しているであろうストックフォトサービス。
以前はレンタルポジやレンタルフォトとも呼ばれていましたが、昨今は写真やイラスト、ベクター素材に加え動画やBGM素材などが比較的安価で入手できます。
当然ながら弊社でも利用しております。このストックフォトサービスですが、利用するにあたっては種類もあって、実際の所どこを選んだら良いのか分かりづらいと思います。
今回はその用途に合わせたストックフォトサービスの選び方と利用時のちょっとしたコツを認めていきたいと思います。
目次
母体が日本企業のサイトか海外企業のサイトかで素材の傾向やライセンスの傾向が変わる
サービスの母体が日本企業か海外企業かで取り扱い素材の傾向や強みが変わります。
※撮影したフォトグラファーや素材提供者が数社登録していて、同じものを他のストックフォトサービスでも見かける事はあります。
日本企業のサイトの特徴
日本企業は国内の素材、日本のスポットや日本人などの人物写真の取り扱いに強みがあり、使用履歴確認やライセンスに関しての取り扱いも相談しやすいです。
日本企業のストックフォトサービス一例
aflo:http://www.aflo.com/
PIXTA:https://pixta.jp/
amanaimages:http://amanaimages.com/home.aspx
購入の仕方としては一点一点、使用用途や使用期間を確認して購入する事ができるので、テレビなどの露出や企業のオフィシャルでメインに使用するものなどを扱う時、バッティングなどの恐れもなく向いています。
また、一案件に数点使用したい場合などは、各サービス窓口に直接相談すると便利です。
私の利用した事例の一つを上げるとすると、とある企業様のカレンダー制作時に利用した際は非常に便利でした。
カレンダーの方向性が日本の絶景写真を紹介するものに決まり、数点の写真が必要になったのですが、以下のように要点を伝えてピックアップしてもらい、そこから選定して購入した事があります。
①必要な写真の特徴(日本の絶景写真で季節感が伝わるものが良く各季節で特徴が出ると良いなどの要望、使用サイズ)
②点数(12点+α位、各月の12月分とカレンダーの表紙で使用できるもの)
③使用を決めた写真12~13点の購入に当たりライセンス・買取含めグロスでどの位の価格で購入できるか
まずは自分で12ヶ月分を探した上で、もっと他に良い写真があったりしないかというニュアンスで伝え、大体この位の点数なら1日~2日位で、ピックアップしてもらったものを確認できました。このような感じでサービス窓口に直接要望を伝えて相談するのも手で、素材の有無や価格交渉の対応も良く、必要な時に利用させてもらっています。
海外企業のサイトの特徴
海外企業の強みは、とにかく取り扱い点数が多く豊富な事と、多くの素材が必要な時に比較的安価に入手できる点にあります。
海外企業のストックフォトサービスの一例
Shutterstock:http://www.shutterstock.com/ja/pclp
gettyimages:http://www.gettyimages.co.jp/
123RF:http://jp.123rf.com/
大体が月額制やダウンロード点数制で料金が決められており、必要な素材のダウンロード時に用途に合わせたライセンス取得の有無をチェックして使用します。
※交渉して買い取りもできます。(購入した経験はありますが、写真の権利者によって対応が変わる可能性があるので、できるものとできないものがあるかもしれません)
特に海外企業だからといって不自由な事はありませんが、らしいと思った事で言えばとあるストックフォトサービスの企業ではサマータイム制を導入していてサービス窓口の利用時間などが季節によって変更されるケースなどがありました。ご利用の際はそういった事に気を付けましょう。
また、海外企業が日本用に法人を設けたストックフォトサービスもあり、そういったサイトは日本企業母体のサイトほどまでとはいかないまでも、日本の素材も充実しているイメージです。
弊社では今現在、こちらに該当するものをメインに利用しています。
素材購入時の取得ライセンス
購入にあたっては、その媒体・用途と使用頻度や期間を確認の上、該当するものを取得して購入します。
どのストックフォトサービスを利用するにしても、そのサイトで定められた該当するライセンスを購入して利用しましょう。
以下、一例になります。
ロイヤリティフリー (RF)
作品を使用する権利を1度購入すれば、利用回数を制限する事なく何度でも使用できるサービスですので、個人の趣味での仕様などはとても手軽に利用できて便利です。
とはいえ、どのような制作にでも使用できる訳ではなく使用許諾範囲が定められていたり、範囲外での使用の場合は、別途ライセンス料が発生するケースや、利用者数を限定するシートライセンスが定められていたりと、それぞれのストックフォトサービスの仕様で異なります。
「著作権フリー」ではないので、著作権は撮影フォトグラファーか所有する会社が保持していますので注意しましょう。
ライツマネージド (RM)
上記の日本企業のストックフォトサービスの内容で触れた、使用1回ごとに用途に応じて使用料金を計算し、その使用に対して使用許諾を発行する素材になります。
必ず用途を申請してから使用するため、素材の使用履歴がしっかりと管理され、ある素材を特定の業種で一定期間、一定地域で独占的に使用する事が可能です。
同業他社が未使用の素材をセレクトする事ができるので、バッティングを回避できるという利点があります。
ライツレディ (RR)
gettyimagesが開発したライツレディは、画像の使用目的別に固定価格で利用できるライセンスになります。
数量、地域の制限はなく、ライツマネージのように独占利用権を付与する事ができ、該当のプロジェクトが終了するまで指定した範囲内で自由に使用できます。
まぁそんな感じで、利用する時の参考にしてみてはいかがでしょうか。
こういったストックフォトサービスを利用する我々デザイナーあるあるかもしれませんが、街頭広告やサイトなどのデザインに触れた時に、「この素材(人物)、あの○○のやー!」的なヤツってメッチャ気づいちゃいますよね。