#Webデザイン
自分で作ってみる? オリジナルフォント

少し前(2018年10月)の話になりますが、スマホから誰でもお手軽に売り買いできるフリマアプリ『メルカリ』のロゴデザインが変更となりました。
※関連記事:メルカリ、ロゴデザインをリニューアル
こちらのブランディング用オリジナルフォントの制作に携わったのが、筆者の好きな書体デザイナーの小林章さんで、愛読しているブログにもその制作プロセスを語るトークショーを行った話などが語られていれてたりと常々刺激をもらっています。
※関連記事:メルカリのオリジナルフォント制作舞台裏
私も触発されて、何かオリジナルフォントを作ってみようかとマウスとキーボードに手を添えモニターとにらめっこを始めてみるものの、気が付くと画面から動画が流れ出し、見入ってしまい、いつの間にか休日が終わっている…。 …、、、え?
そんな日々がチラホラ、いやはやタイポグラフィックの魅力と奥深さは測り知れないぜ。どうもSPCデザイナーAです。
訳の分からない前置きはさて置き、この文章を読んでいるそこのアナタ!
アナタもこのタイトルを気にしてクリックしてきたからには少なからず「自分も作ってみようかなー。」とか思ってるんじゃないの?
ってんで、比較的簡単に無料で作れるフォント作成ツールを紹介します。
 
 

TrueTypeとOpenType

オリジナルフォントを作成するにあたって、自分が作るフォント用のファイルをTrueTypeにするかOpenTypeにするか形式を決めてから作成ツールを選択しましょう。

■TrueType

シンプルで古くから馴染みのあるファイル形式で、もともとはAppleが開発し、Microsoftに無償で技術供与しWindows環境で標準的なフォント形式となりました。
対応環境が多いですが文字セットが少なく、解像度はMAX600dpiとなります。MicrosoftのソフトやWindows DTPでは標準的に使用されます。

■OpenType

TrueTypeの拡張版としてMicrosoftがAdobeと共同開発し、Appleが賛同するかたちで開発されたファイル形式で、AdobeのPostScriptフォントもサポートしたファイル形式です。WindowsとMacとの間で互換性を維持でき、TrueTypeよりも高解像度で多言語フォントを実現可能、カーニングや文字デザインがはみ出していても表示が可能な点などデザイン的に気が利く点があります。Mac DTPでは出力時に解像度制限が無いので推奨されます。
…で、とっちが良いんでしょう。
上記の要素でどのように使いたいかで判断できなければ…、そぅですね、私の間隔的にはとりあえず作ってみるなら『TrueType』、本格的に作ってみるなら『OpenType』といった感じでしょうか。
 
 

FontForge


https://fontforge.org/en-US/
対応フォント形式:TrueType・OpenType
オープンソースフォントエディターで、WindowsとMacどちらでも使えます。ベジェ曲線を扱う感覚で作成できるので扱いやすく初心者でも安心。
誰でも開発に参加することができ常々改善がなされています。
 
 

Fontstruct


https://fontstruct.com/
対応フォント形式:TrueType
既にギャラリーでもデザインフォントがシェアされていますが、自分のアカウントを作成してフォントも作れちゃうFontstruct。クローンを作成して独自のバリエーションも作れたり、もし自分が作ってシェアしたものを、誰かがそれをベースにアレンジ版を作ってくれたりするかも。
こちらはレトロゲームのようなデジタル・幾何学的なイメージの書体が作りやすいです。
 
 

calligraphr


https://www.calligraphr.com/en/
対応フォント形式:TrueType・OpenType
手書きの文字をフォントにできる『calligraphr』、登録すれば無料で作成が可能です。数種類のフォントを作れたりランダム化(手書きの文字など同じ文字が微妙に変わる処理)が変わるプロプランだと1ヶ月(約860円)、6ヶ月プラン(月額約430円)かかります。
私の母親は書道の先生ができる段持ちですが、その血筋を全然受け継いでいないかのような私の手書き文字は、こういうのあんまり向いて無さそうですが手書き文字が上手い人はどうぞって感じです。
 
 

Glyphs


https://glyphsapp.com/
対応フォント形式:OpenType(プランによりTrueType)
こちらはトライアルで30日間は無料、約一ヶ月後から有料で購入というかたちになります。対応はMac(OS10.9以降)のみです。
『Glyphsor(約30,000円)』と『Glyphs mini(約6,000円)』というプランがあり、インポートやエクスポートする際に色々な形式に対応出来たり高度なフォント設定ができるなど多少できることが変わります。
こちらはillustratorのベクターデータをフォントにできるので、Adobeユーザーはかなり使いやすく本格的に作れます。
 
 

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。
お気づきの通り、日本語の制作は文字数や形状など一気にハードルが上がりますよね。私も日本語のフォント制作ツールで無料のものはまだ見た事ないです。
まずこのあたりで英書体から初めてみて、段階を経て有料キッドを購入し制作してみるのが宜しいかと。
さて、今度は使い勝手の良いフリーフォントでも紹介してみようかな。 ←こんなのありがち~。
ほなまたー。

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