こんにちは。
今回はWebサイト制作者様に向けて、サーバー変更についてお話ししたいと思います。
Webサイト制作でクライアントからリニューアルのご依頼を受けることは少なくありません。
こういったリニューアル案件においてサーバーを変更する場合は、適切な手順で行わないと意図せぬ不具合が起こってしまいます。
特にメールの送受信の設定には注意が必要です。
手順を間違えてしまうと、メールが届かない!というトラブルが発生してしまうかもしれません。
今回はそんなサーバー変更におけるメール送受信設定の注意点を解説していきます。
目次
そもそもサーバーとは?
Webサイトやサービスを提供するコンピューターを指します。
代表的なものとして、Webサイト情報などを格納しているWebサーバーやメールの送受信をするメールサーバー、データを格納しているデータベースサーバーなどがあります。
サーバーの変更方法
まず、サーバー変更を行う場合、「ドメインの向きを変更する」作業が必要になります。
これを専門用語で「DNS切り替え」と言ったりします。
このDNS切り替えには数時間~72時間ほどかかります。
イメージとしては役所に住所変更を申し出るのと同じです。
旧サーバーから新サーバーに引っ越しするので今度からメールは新サーバーへ届けてくださいと申請する形になります。
申請を出してから、その反映までに数時間~72時間かかります。
このDNS切り替え期間中は旧サイトも新サイトも閲覧される状態となります。
また、この時にメールも旧サーバーに届いたり、新サーバーに届いたりします。
メール送受信の2つの設定方法
先述の通り、DNS切り替え期間中はメール受信が新旧どちらのサーバーを経由してくるか分からないため、送受信するメールソフトでの設定に注意が必要です。
設定には大きく2種類の方法がありますので、メリットとデメリットを見極めて設定しましょう。
①DNSが完全に切り替わったタイミングでメールソフトの設定を新サーバーに切り替える
【メリット】
メールソフトの受信ボックスの設定をそのまま引き継げる
【デメリット】
1〜3日ほど遅れてメールソフトで受信する可能性がある(事前にクライアントへの案内は必須です)
※注意点
DNSの切り替わりが終わる前にメールソフトの設定を新サーバーに切り替えてしまうと、
旧サーバーに届いたメールの受信漏れが発生してしまいます
②メールソフトの送受信設定を旧サーバー経由、新サーバー経由の2パターン作っておく
【メリット】
DNS切り替え期間中も全てのメールを受信できる
【デメリット】
メールの受信ボックスが2つになるため、DNS切り替え完了後に旧サーバー経由で受信したメールを新サーバー経由のボックスに移す作業が発生する
まとめ
いかがでしたでしょうか?
クライアントの稼働時間や人数によって、最適な設定方法をご提案することが重要になってきます。
今後Web制作を行なっていく方に少しでも参考になれば嬉しいです。