こんにちは。
ディレクターのMです。
ディレクターとして約半年が経ち、様々なサイト制作を経験させていただいております。
そんな中、最近ではサイト制作のための撮影に同行させていただく機会が増えてきました。
撮影は客さまのご協力が必要なため、段取りを組むのが非常に難しいです・・・。
まだまだ未熟ですが、今回は実体験をもとに、撮影同行時の注意点についてお伝えできればと思います。
撮影の重要性
すべてのサイト制作で撮影が必要ということではありませんが、主に採用サイトの制作などで撮影を行うことが多いです。
サイトに使う画像は商用利用可能なフリー素材などで対応することも可能ですが、採用サイトですとその会社で働いている社員様や、働いている様子などを求職者様に伝えることが重要となってきます。
そのためにも、その会社の魅力を余すことなく伝えられるような写真を撮ることがとても大事です。
撮影日までにやること
いざ撮影が決まったとしても、いきなり撮影当日を迎えてはいけません!
個人的には撮影日までの事前準備が一番重要だと感じています。
具体例として私が行っている事前準備内容をご紹介します。
撮影カットリストの作成
まずはどのページにどんな写真が何枚くらい必要かを洗い出します。
ここでカット数を洗い出すことで、全体の撮影ボリュームが決まります。
構図やシーンの説明は、フリーの素材画像からイメージに近いものを集めて、撮影イメージをリスト化してきます。
リストを作成することで、クライアントやカメラマンにも事前共有ができるため、撮り漏れを防いだり、撮影場所の想定や備品などの準備にも役立ちます。
香盤表の作成
香盤表とはいわゆる撮影を円滑に行なうためのスケジュール表です。
あらかじめカメラマンと相談してタイムスケジュールを決め、クライアントとも撮影可能な時間帯や場所の確保などを相談して香盤表を埋めていきます。
撮影はなるべく人数の多いカットから優先して時間を組むことがポイントです。
大人数の拘束時間をなるべく短くし、関係者の方がなるべく早く解放される順番や、撮影場所を確保していただいているものなどは早めに空く順番なども考慮するよう心がけています。
撮影当日
いよいよ撮影の当日。
当日は事前に作成した資料を元に撮影を進めていきます。
立ち会いの際に気をつけること
撮影はクライアントにも同席していただき、都度撮影内容をご確認いただきながら進めていけると安心です。
後から撮影データを見て、「思っていた仕上がりと違う」「撮影していないカットがあった」などの事態が起きてしまわぬよう、撮影カットリスト・香盤表の共有は欠かさないように心がけています。
ロケハン
撮影開始の前に、事前に撮影ポイントを下見しておきます。
どの場所から撮影するか、撮影の妨げになるものはないか、どの順番で撮影するかなどのおおよそのアタリをつけます。
可能であれば事前にクライアントから撮影ポイントの画像などを送っておいてもらえると、当日スムーズにロケハンを進めることができます。
撮影の流れ
撮影は以下の流れで進めていきます。
①撮影場所を決める
②テスト撮影をしてもらい、色味と照明具合を確認する
③背景に邪魔なものがないかを確認する(配線やティッシュの箱など邪魔なものは片づける)
④実際のモデルさんに入ってもらいテスト撮影
※ここでも色味と照明具合を確認
※髪、衣装にゆがみなどないかチェック
⑤一通りチェックが終わったら本番撮影開始
⑥撮影内容をお客様と確認
⑦問題なければ次のカットへ
基本的には撮影カットリスト・香盤表にそって撮影しますが、実際現場に入るとイレギュラーなことは付きものです。
想定していたポイントからの撮影が難しかったり、天候が崩れて思った明るさで撮影できなかったり・・・
その場合は、撮影カットリストにはない別の角度やシーンで良いものが撮れないかを考えることも重要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記のやり方は一例であり、
撮影の目的はあくまで「限られた時間・人・場所の中で想定したカットの写真を撮ること」です。
これが達成できればやり方や順序などはクライアントに合わせて様々な工夫ができるかと思います。
しかし、間違いなく言えることは事前準備が成功の9割以上を占めるということです。
私も当日段取り良く進めるために、想定できることはできる限り準備することを心がけています。
今回は撮影同行時の注意点についてお話しさせていただきました。
Webディレクターを目指している方や、これから写真撮影の同行を控えている方のお役に立てれば嬉しいです。
ぜひご参考にしてみてください!