こんにちは、クリエイターのTです。
今回は、Adobeの生成AI「Firefly」を利用できる便利なPhotoshop新機能について触れていきます!
「Firefly」とは?
まず「Firefly」とは、Adobeが開発している画像生成AIサービスの名称です。
Adobe Stock内にある素材のうち著作権者が使用承諾したデータや、オープンライセンス、または著作権切れとなっているコンテンツのみをAI学習に使用しています。
また、コンテンツ認証機能で管理されているため、画像生成AIの中でも商用利用において、現時点で最も安心して利用できるものだと言えそうです。
ちなみにサービス自体はbeta版としての提供はされていましたが、9月13日に一般提供がついに開始され、商用利用可能となりました!
「生成塗りつぶし」とは?
さて「生成塗りつぶし」とは、この「Firefly」で利用できるツールのひとつなのですが、「Firefly」はAdobe CC内の最新版アプリでも連携されています。
Photoshopでは、画像を開いた際に表示される「コンテキストタスクバー」を使ってテキスト入力するだけで、AI生成を活用した画像を簡単に作成することができます。
使い方
さっそく使い方を見ていきたいと思います。
とはいえ操作はかなりシンプルで、初見でいきなり触ってもさほど戸惑うことなく使えるレベルです!
(Photoshopを最新版で立ち上げた際に「生成塗りつぶし機能の紹介」としてサンプル画像が自動で立ち上がってきたので、こちらで説明していきます)
①画像上で変更したい部分を選択ツールを使って囲む
②コンテキストタスクバーから「生成塗りつぶし」をクリック
③テキストで生成したい内容を単語や文章で入力し、「生成」をクリック
これだけです!
生成画像は1度のクリックで3候補がプロパティに表示されます。
この「バリエーション」内に気に入った画像がなければ再度「生成」をクリックすることでまた3候補、生成することができます。
生成レイヤーは画像データの上に新しいレイヤーとして作られるので後での編集も簡単ですし、Photoshopツールを使ってさらに馴染ませていくことも可能です!
ちなみに順序③のプロンプト入力については英語でも日本語でもできますが、おそらく体感的に現段階では英語の方が狙った画像が出現しやすい感じはあるかも…?
(日本語プロンプト入力のコツはもっと探っていきたいと思います!)
また③のプロンプト入力を空欄で生成すると、画像の選択範囲がAIによって塗りつぶされ、自然に見える形で要素を削除することができるのですが、個人的にはこれは本当に便利だなと感じています!(すでに業務で一番よく使っている気がします)
「空に飛行機とばしてみよう」とかもチャチャっとできますし…
こうして簡単に画像編集ができる=その余剰分の時間を使ってよりクリエイティブなアイデアを考える余裕が生まれる、ということだと思うのでありがたい限りです…!
帽子→帽子ナシへの差し替えもこの機能でこんなに綺麗に!
おわりに
生成塗りつぶしは、今まで手動でやるには手間がかかりすぎていた画像加工を、より安全なAI生成テクノロジーによって瞬時に編集することができる大変優れた新機能です。
最後の作例のようなものだと今までなら違う写真を選び直していたかもしれませんが、この機能のおかげで使いたい写真を工数をかけずに加工していくという選択肢が増えました。
もちろんプロンプト入力で生成された画像からさらに手動で編集をしていく必要がある場合も多々あるのですが、より便利なクリエイティブ技術発展のためにも、筆者は便利ツールを積極的に使っていきたいと思っています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!