#デザイン
デザインとアートの境界線

こんにちは、クリエイターのSです。
私は先日21_21 DESIGN SIGHTで開催されている、「もじ イメージ Graphic 展」に行ってきました。

そこでは、コンピュータ上で出版物やグラフィック制作の多くの過程を行うことが一般化し、インターネット環境が社会のインフラとなっていった1990年代以降のグラフィックデザインを、日本語の文字とデザインの歴史を前提に紐解いていくことをテーマに、様々なグラフィックデザイナー・アーティストの作品が展示されていました。

そこで、ふとデザインとアートの違いってなんだろうと考えました。両者の境界線は、いったいどこだろうと、、、
今回はその境界について考察し、両者の違いや共通点について少し探求してみます。

デザインとアートの定義

まずはデザインとアートのそれぞれの定義を明確にし、その違いを理解してみたいと思います。

デザインとは

人・ユーザー・社会にとって価値ある目的を見出し、それを達成できるモノゴトを計画し、他者が理解できる仕様として表現する、この一連の行為をデザインという。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3

上記は言い方が少し堅苦しいですが、機能性や問題解決に焦点を当て、それを達成するための表現と言えるでしょうか。

アートとは

芸術美術など間接的に社会に影響を与え得るものである。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88

ネット上ではこのように説明されていますが、私はアートとは「自己の感情やメッセージを表現すること」だと思っています。
皆さんはどうでしょうか?

目的と意図の違い

デザインは通常、特定の目的や目標を達成するために作成されます。例えば、ブランドイメージの構築や、製品の魅力を伝え登録へ促すなど。
アートは見た人に感情や考えを呼び起こすことを目指します。その目的は見た人へ影響を与えることにあります。

どちらも見た人へ何かしらの影響を与えることは共通しているように見えます。しかしデザインは何かしらの行動を喚起させるなどの目的がある点に違いがありますね。

表現と機能性のバランス

次はデザインとアートの表現と機能性のバランスについて考えてみます。
デザインは機能性を重視しつつも、美しさや視覚的な魅力も考慮します。一方アートは表現や美意識を優先し、機能性は二次的な考慮事項となります。

私達デザイナーは、サイトやツールなどのデザインを考えるとき、見た目も大事ですが、「ユーザーが使いやすいか」を大事にしています。
これは制作するものの目的や意図があるからこそ、表現と同時に機能性も大事になってくるのではないでしょうか。

まとめ

デザインとアートの間にある境界は、一見するとはっきりしないものですが、それぞれが持つユニークな特性と目的があります。

デザインは、実用的な問題を解決する手段として、また人々の生活を豊かにするための機能的な美を追求します。
一方、アートは私たちの感情に深く訴え、美の感覚を通じて心を動かす力を持っています。これら二つは表面上似ているように感じられることもありますが、その根本にある目的は大きく異なります。

デザインとアートのそれぞれの特性をどう活用していくかを考え、今後のクリエイティブな仕事にも活かしていければと思います。

 

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