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応用情報技術者試験に短期間で合格するコツ

2018年春期の応用情報技術者試験に無事合格していたので、資格取得を目指す人向けに勉強法を紹介する。

応用情報技術者とは

IPAによると

高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者

とされている。「応用」と銘打っているのでかなり高度なイメージがあったが、実際受けてみた感想としてはそこまで高度なものではないと感じた。実際、応用情報技術者はIPAが定めるスキルレベルでいうところのレベル3に相当するのだが、スキルレベルは7まである。
ITスキル標準とは
ここから鑑みるに「高度な技術者には程遠いけど、頼まれたことを独りでなんとかできる程度の技能は持ってるよね」くらいの認識を一般的に持ってもらえる便利な肩書ということになる。いや独りじゃなにもできませんけど私。
試験の難度の実態がどうであれ「難しそう」という思い込みは邪魔でしかない。こんなもん受かって当たり前という気持ちが大事。ネットでよく目にする「かなりの難関」などという言説は一切無視しよう。簡単簡単。

受けるメリット

やや否定的な紹介になったが、受けたメリットは大いにあった。
私は2年ほどWeb制作・システム開発などに関わってきたのだが正直なにを勉強すればいいのか、自分がどうなりたいのかよく分かっていなかった。
応用情報技術者試験はかなり出題範囲が広い。列挙すると

  1. 基礎理論
  2. アルゴリズムとプログラミング
  3. コンピュータ構成要素
  4. システム構成要素
  5. ソフトウェア
  6. ハードウェア
  7. ヒューマンインタフェース
  8. マルチメディア
  9. データベース
  10. ネットワーク
  11. セキュリティ
  12. システム開発技術
  13. ソフトウェア開発管理技術
  14. プロジェクトマネジメント
  15. サービスマネジメント
  16. システム監査
  17. システム戦略
  18. システム企画
  19. 経営戦略マネジメント
  20. 技術戦略マネジメント
  21. ビジネスインダストリ
  22. 企業活動
  23. 法務

上記全てが出題範囲だ。その代わり、当然といえば当然だが各分野ごとを深く学習する必要はない。
つまり、IT業界で求められる知識・技能を浅く広く一挙に学ぶことができるのだ。
そうすると自分の得手不得手、興味の有無などが見えてくる。私はコード書くことさえできればなんでもいいやと思っていたタイプなのだが、学習を通して経営戦略考えるの楽しいな!コンサル的な道もありだな!などという発見があった。
このように、自分がIT業界においてどのような人材を目指せばいいのかを判断する一つの指標となった。
要するにIT業界に入ったはいいものの何を学べばいいの?ってことを知るための試験だと思えばいい。より浅くていいのならITパスポートとかでもいいからこういった体系的な学習はするべきだと感じた。
また、会社によっては優遇されることもあるので持っておいて損はない。

勉強法

午前対策

長々と前置きしておいてなんだが「ひたすら過去問を解く!以上!」
応用情報技術者過去問道場
でひたすら解き続け、解説を読み、2000問くらい解いた頃にはほとんどの問題を選択肢を見るまでもなく正答できるようになってるはず。八割くらい取れるようになれば午前はほぼ確実に通過できるだろう。
本当に過去問を解く以外なにもしなくていい。
とはいえ参考書の一冊もないと心理的に不安なので、適当なものを一冊手元に置いておくといいだろう。そして過去問を解く中で理解が難しかったものを引く辞書的な使い方をするのが賢明だと思う。まともに参考書一冊を暗記及び理解しようとすると心が折れるので。
あくまでできるだけ低コストで受かることを目的とするのならであって、ちゃんと知識を定着させたい人はしっかり参考書を読み込むべきだろう。

午後対策

午後問題はセキュリティが必須な他は選択制となっている。選択肢は

  1. 経営戦略
  2. プログラミング
  3. 情報システム開発
  4. 組み込みシステム開発
  5. データベース
  6. ネットワーク
  7. システムアーキテクチャ
  8. プロジェクトマネジメント
  9. サービスマネジメント
  10. システム監査

の10問から4問を選択する。
はっきり言って午前を問題なく通過できるだけの知識があれば特段対策を練る必要はない。出題形式や解答の勘どころを押さえるために過去数年分ざっと解くだけでいいだろう。
何を選択するべきなのか?という話をすると、プログラミングやデータベースはいわゆる理系科目に相当し、得意であれば確実な得点源になるので開発経験がある人はこのあたりを選択すると楽になるはず。
ネットワークは必要となる知識量が多めなので、低コストで合格するという観点からすると外した方がいいと思う。
それ以外に関しては下手すればノー勉でもそれなりに解けてしまういわゆる国語の問題なので好きなものを選べばいい。
私の場合過去問を数年分解いている中で、特段これが得意!という分野が定まらないことに気づいた。そこで、ざっと問題文を読み知らない単語があったら逃げる!というだけの戦略をとった。
前述の通りセキュリティだけは逃げられないので重点的に学習しておこう。

結局どのくらい勉強すればいいのか

1ヶ月で~とか100時間で~とかって言説は鵜呑みにしないほうがいいだろう、そもそものスタートラインも地頭の出来も集中力も記憶力も人それぞれなのだから。
というのが本音なのだがそれじゃなんの参考にもならないので、あくまで参考までに私個人のなんとなくの感覚を述べると午前に関しては「1ヶ月毎日2時間ひたすら過去問を解く」ことができれば前提知識ゼロからのスタートであっても手が届くんじゃないかと感じた。そのための時間の確保やモチベーションの維持ができ、サボることなく実行できれば、という意味だ。
午後に関しては国語力とかいう漠然としたものが関与してくるので明言しかねるが、午前が通れば午後も通るだけの知識は持っている、という理解で概ね正しいだろう。
 

午後試験以上の難関、0次・1次試験の存在

試験要項には記載されていないが、実は応用情報技術者に限らず情報技術者試験には0次・1次試験があり本試験は2次試験と位置づけられている。

0次試験 申し込む

まず試験に申し込むという難関が立ちはだかる。あぁめんどくさい、ていうか本当に受けるのか?受ける価値あるのか?間に合うのか?
などという雑念を切り捨て、思い切ってとにかく申し込んでしまおう。よし申し込んだぞあとは勉強するだけだ!と思いきやなんと証明写真を撮って来いという課題を課せられる。
これを0次試験と言わずなんと言おうか。有効な対策としては実家のお母さんに電話し、写真屋さんに連れて行ってもらおう。お母さんも喜ぶはずだ。

1次試験 起床

あなたは試験への申込みを完了し、証明写真を撮り、奇跡的に筆記用具の手配までできたとしよう。
次に立ち塞がるのは「午前試験 日曜日 午前9時30分~」という難関だ。日曜日の午前8時ほどに起床するという至難の業を成し遂げた者のみが本試験に挑戦する権利を手にする。
 
当然ジョークだが、エンジニアという生き物は基本的に怠惰だ。ここで脱落する者は少なくない。
・先のことは考えずとりあえず申し込む!
・試験数日前から早起きする習慣をつける!
というのは真面目に大事なポイントだと思うので、どうぞご査収ください。

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