商業印刷についての基礎知識

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2019.02.13 その他

商業印刷についての基礎知識

▼はじめに

こんにちは。SPC 営業担当です。
今回は「印刷」についてご案内させていただきます。
「印刷」と言えば、なにをイメージされますか?
身近なところでは、パソコンのプリンター印刷やコピー機の印刷等
イメージされるかもしれません。
今回は、みなさんの身近にある会社案内や製品パンフレット、POP、広告等、
商業印刷についてご案内させていただきます。
※制作時に知っておくと便利な用語もご紹介させていただきます。

▼商業印刷について

・「商業印刷」とは?
⇒一般の企業や団体の事業活動に使われる印刷物を対象とする印刷を意味します。

・「商業印刷」は2種類に分類することができます。
①宣伝用印刷⇒チラシ、パンフレット、リーフレット、ポスター、POP
②業務用印刷⇒カタログ、会社案内、マニュアル、社内報、名簿

■商業印刷は機械方式によって、印刷分類は大きく3種類あります。
各印刷にそれぞれメリット・デメリットがありますので、商業印刷を検討の際は参考にして下さい。

①オンデマンド印刷(デジタル印刷)
小ロット・短納期・低価格と最近の主流印刷となります。
ポイントはパソコンを使って作成したデジタル組み版データから、
ダイレクトに印刷物を作成する印刷方式のため、小ロット・短納期・低価格が実現できます。

〇メリット:小ロット・短納期・低価格
×デメリット:大ロットには向いていない(コストアップ)  印刷の質

②オフセット枚葉印刷
現在の一般印刷の代表的な印刷方式です。印刷機には、1枚1枚が切り離されている枚葉紙をセットして印刷します。
版式としては平版印刷で、版材は薄いアルミ板でできているPS版を使うのが一般的ですが、
樹脂板や板紙をベースとする版材を使うこともあります。

〇メリット:印刷の質が良い 厚紙印刷可能 大判印刷可能
×デメリット:大ロットには向いていない・後加工が必要

※オフセット印刷とは?
オフセット(OFF・SET)とは「付けて離す」といった意味であり、この印刷方式の仕組みをそのまま表しています。
すなわちオフセット印刷は、版のイメージを直に紙に転写するのではなく、
版に付けたインキを一度ブランケットに転写(OFF)してから紙に転写(SET)する間接的な印刷です。

③オフセット輪転印刷
印刷機には巻取り紙をセットして印刷するオフセット印刷で、枚葉印刷よりは数倍の高速で連続的に印刷できるので、
新聞、折込みチラシなど短時間で大量の部数が必要な印刷に適しています。
印刷スピードは、1000rpmと高速印刷となります。

〇メリット:大ロット印刷に最適(印刷スピード、コスト)、インラインでの加工可能
×デメリット:小ロット対応不可

※輪転機にはさまざまなインラインオプション機能があります。
例えば、印刷後、自動でカット、2つ折り、4つ折りや16P折り等の機能があります。
さらに折り込んだページに対してハガキを自動で貼り付ける「アド・ア・カード」や
ミシン目を自動で付ける「パーフォレーター」機能等があります。

▼印刷知識として知っておきたい「用語」

□用紙サイズ:
・A判 :625mm×880mm
・菊判:636mm×939mm
⇒A判に対して、菊判は縦横少しずつ大きいサイズとなります。
A判よりサイズが少し大きいデザインにした時は、菊判を使って面付いたします。

・B判 :765mm×1085mm
・46判:788mm×1091mm
⇒B判に対して、46判は縦横少しずつ大きいサイズとなります。
B判よりサイズが少し大きいデザインにした時は、46判を使って面付いたします。

□光の3原色+黒 ※色の基本概念です。
・印刷物は全て、CMYKの掛け合わせが表現されています。
・C シアン(青)
・M マゼンタ(赤)
・Y イエロー(黄)
・K キー・プレート(黒)
※その他、金、銀、特色等があります。

□製本方法:
〇中綴じ:
中綴じ製本は主にページ数の少ない雑誌やカタログなどによく使用される製本で、
表紙の外側の中心部よりホチキスでとめる製本方式です。
研修会の資料、レジュメ、会報等のあまりページ 数の多くない用途に向いています。

〇無線綴じ:
ミーリングと呼ばれる工程によって、丁合いされた本文の背を削り、
そこに糊をつけ表紙を接着することが特徴で、「アジロ綴じ」よりも開きやすい印象となります。

〇アジロ綴じ:
背にカット・アンカットの切り込み(スリット孔)を入れ、そこに糊を浸透させて表紙を接着するのが特徴です。
表紙に見返しがあるデザインの場合は、こちらの方式のみ対応となります。

□印刷用語:
〇青焼き:
集版完了原稿の画像や文字の正誤、大きさ、位置などを校正するために使用します。

〇網点:
凸版や平版で、印刷絵柄の濃淡を表すのに、色点の大小に分解して再現する網のような点です。
グラデーションの再現やカラー印刷に使われます。

〇色校正:
色の仕上がり具合を確認することを目的に、前もって出来上がりを点検するために少量印刷することです。

〇カンプ:
印刷物の制作で仕上がりを確認してもらうために提出する見本のことです。

〇校正:
印刷量産前に試し刷りして先方にチェックしてもらうことです。

〇校了:
校正のチェックが完了することです。

〇下版:
校了になった組み版、フィルムなどを製版・印刷工程に回すことです。

〇製版:
校正、刷版など印刷前段階での工程を総称して「製版」と言います。

〇耐光インク:
日光(紫外線)よる退色が普通のインクより少ないインクです。
屋外用の看板や広告には、必ず使用されています。

〇DIC:
DIC番号と呼ばれることが多く、よく使われます。一番メジャーなカラーチップ表です。
印刷時に「DIC番号」で色指示をする場合がよくあります。

〇パントーン:
米国のパントン社の商品名で、印刷物やデザイン製品などの色彩判定に用いられます。
「DIC」同様、色の選択、指定のための共通のコミュニケーション手段として使われます。

〇モアレ:
4色版の印刷で各版を刷り重ねた場合、網版のスクリーン角度が悪い時に発生する規則的な強弱のある縞模様のことを言います。

〇DTP(desktop publishing):
コンピューターを用いて、原稿の作成、レイアウト、版下作成など、出版のための一連の作業を行うことです。

▼印刷の流れ

印刷物ができるまでにどのような行程があるのか、ご案内させていただきます。
おおまかな流れは下記となります。
印刷データを作成⇒出力・確認・修正⇒データ入稿⇒刷版⇒印刷⇒加工⇒納品となります。
具体的には下記行程となります。

1. 印刷物の企画
2. 原稿の作成
3. レイアウトデザイン作成
4. 集まった原稿のデジタル化
5. レイアウトデータの作成
6. プリントアウトによる校正
7. レイアウトデータの修正
8. 入稿用データの作成(面付け)
9. 印刷会社へのデータ入稿
10.色校正など出力
11.刷版・印刷・裁断・加工
12.納品

▼印刷の注意点

みなさんの想像通り、「印刷」で一番の課題は「色調」となります。
「イメージと違う」、「色調が合っていない」といったトラブルがつきものです。
そのため、事前の説明や下記対応が有効となるので、2つの事例をご紹介いたします。

【事例①】
印刷物の色調にこだわりたい場合は、確認用の校正に実機校正を依頼します。
実機校正とはカンプとは異なり、より本番に近い環境で校正刷りを行い、本印刷との色の誤差を抑える施策です。
⇒実機校正を元に印刷の色調を合わせていくので、色調が合いやすいです。
それでも心配な場合は、印刷立ち会いです。
印刷工場に訪問し、印刷中に色味を確認、指示する方法です。
※印刷時間の制約や都度印刷機を止めなければならないため、あまり推奨しません。

【事例②】
オフセット印刷は紙に対して、1方向の印刷の流れがあります。
印刷の流れに対して、先ほどの4色(CMYK)の量を調整することができます。
そのため、基本的な設定はありますが、印刷オペレーター次第で印刷物の色調が変わってきます。
例えば、ある場所のY(イエロー)を強くしたとします。するとその流れにある全てのY(イエロー)が
強くなってしまうのです。
⇒心配であれば、印刷会社に印刷の流れはどうなりますか?とデザインや面付によって対策が取れます。

▼まとめ

「印刷」=「色調」はとても奥が深いです。
なぜなら、人によって見え方や感じ方が異なるからです。
そのため、企画時点で「印刷物」の目的と色調の重要性を理解しておく必要があります。
印刷物によっては、「なんとなく色が合ってれば問題ない」というチラシ、
「製品カタログだから色調を特に注意したい」というものまでさまざまです。
上記点を理解している、していないでは後々、雲泥の差となります。

あとはボリューム、コスト、スケジュール等の条件等で
どの印刷方法で進めるのか検討すれば問題ないです。

色々とご案内させていただきましたが、下記専門会社に相談するのが間違いないです!
・印刷会社
・広告代理店
・デザイン会社
・都内にある店舗型オンデマンド印刷会社

今回はこの辺で。

ありがとうございました。

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