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内定を出した後の対応が重要!
新卒採用で起こりうるトラブルや内定取り消しについて解説
新卒採用の際「全員に内定を出し終わって一安心…」と、仕事を終えた気分になるのは当然でしょう。
ただし、学生が複数社から内定をもらうのは当たり前の時代です。内定を出した後の企業側の対応によって、内定者の気持ちは左右されます。内定後の対応が、最終的にどの会社に入社するのかを判断する材料になることもあるのです。
そこで本記事では、内定者に自社を選んでもらうために抑えておきたいポイントを紹介します。また、内定取り消しや内定辞退などのトラブルを避けるための方法についても解説します。
新卒採用担当者の方には、ぜひ確認して頂けたらと思います。
入社につなげるためには内定を出した後の対応が重要
マイナビの調査によると、2018年度の新卒の場合、1人あたり2.2社の内定をもらっています。優秀な学生ほど多く内定をもらっているため、内定を出したからといって必ず入社してもらえるとは限りません。
そのため、自社に入社してもらうためには、内定後の行動が大切です。優秀な人材を逃さないように、アクションを考えていきましょう。
また内定者は、「自分はこの会社でうまくやっていけるかな」「スキルや実力は他の内定者に比べて劣っていないかな」「この会社を選んだのは正解だったのかな」など、実に多くの悩みを抱えています。悩みを抱えたまま時間が経つと不安が募り、内定ブルーとなり内定辞退へとつながってしまうこともあるのです。
企業が内定を出した後に行うべき3つの対応とは
では、内定辞退を避けるために、人事にできることは何があるのでしょうか。
次に、内定を出した後で行うべき具体的な対応を3つご紹介します。
内定後の対応1.内定者との面談
内定を出した後、できるだけ早い段階で「面談」を行いましょう。
学生は、一次面接、二次面接と進み最終面接まで長い時間不安な気持ちで過ごしてきました。内定が出たときには、喜びと安心が混ざって気分が高揚しています。鉄は熱いうちにうてと言うように、「自分が志望していた会社に選んでもらった!」と喜んでいるときに、確実に内定者の心をつかむことがポイントです。
内定後すぐの面談では、まずは「あなたと一緒に働けることが嬉しい」と歓迎の気持ちを伝えましょう。そして、内定者一人ひとりのキャリアや働き方についてヒアリング します。
・自社のどの事業に興味を持っているのか
・具体的に働きたい部署はあるのか
・理想の働き方や将来の夢
・3年後、5年後会社でどのような仕事をしていたいのか
上記の内容を確認することで、内定者それぞれに合わせた、自社での働き方を提案できます。
面談での重要なポイントは「内定者自身の言葉で語ってもらう」こと。自分で言葉にすることで、「この会社で将来このようなことがしたい!」「自分の将来のために、この会社で働くことがベストだ!」と納得感を持たせることができるのです。もちろん、内定者に納得感を持ってもらうために、「あなたの理想の働き方ができますよ」と提示してあげることも大切なポイントです。
内定後の対応2.内定者同士や社員との交流の場を設ける
内定者一人ずつと面談が終わった後は、内定者同士や社員たちとの交流を行い、内定者の不安を取り除くことも重要です。
内定が出て喜んだ後は、トントン拍子に入社まで進むかといえばそうではありません。いざ、入社するとなると「会社に入ってうまくやっていけるかな?」「同期や先輩はどんな人がいるのだろう…」と新しい環境に飛び込む不安も出てきます。
また、入社前という中途半端な立場のため、自分の居場所がないように感じてしまうこともあります。中には、また就活生・学生といった「安定した」立場に戻ってしまう学生もいます。
新しい環境へ進むことへの不安から、内定辞退することを避けるためには、先輩社員や他の内定者との交流を深めることが重要です。自分の居場所があると感じられることで、「入社してからもうまくやっていけそう」と安心でき、新しい環境への不安を軽減させることができます。
社員メンバーには積極的に内定者に声をかけ、コミュニケーションをとってもらうように協力をあおぎましょう。
内定後の対応3.継続的なコミュニケーション
入社までテンションを下げさせないためにも、継続的なコミュニケーションをとることが大切です。
内定が出てから入社までは数ヶ月、時間があいてしまいます。入社まで全く連絡をとらないと「会社から歓迎されていないのかな?」「4月からどんな感じになるのかな?」と不安になってしまいます。
そのため、できる限り内定者とコミュニケーションをとり続けることが大切です。メールだと堅苦しくなってしまう場合は、SNSでつながったり、内定者用のグループを作ったりするのもおすすめです。
とはいえ、まだ入社していない学生の身分なので、連絡に適度な間隔をあけることも大切です。強制的にならないように、疎遠にならないように、付かず離れずの関係をとりながら、入社までの期間コミュニケーションをとり続けましょう。
継続的にコミュニケーションをとるために、共同作業は非常に効果的です。自己紹介をする、内定者代表の挨拶をする人を決める、総会でのパフォーマンスを考えるなど、全員が気軽に参加できる内容にすることがおすすめです。
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