導入

求職者にとって、オフィス環境は職場選びにおける重要なポイントです。一日の大半を過ごすこともあるオフィスですから、働きやすい空間であるか否かはもちろん雰囲気の良さも大事でしょう。そこで近年は、入社前にオフィスの内容を確認できる取り組みがなされています。その一環として、志望企業のことを具体的に知りたい求職者がオフィス環境を確認する「オフィスツアー」があります。

オフィスツアーでは社員に案内されてオフィス内を巡りますが、物理的な制約などから実際の訪問が困難なケースもあるでしょう。特に現在は新型コロナウイルスの影響もあり、社内見学も行えないケースも増えています。そこで今注目されているのが「バーチャルオフィスツアー」です。バーチャルオフィスツアーとは、オフィスツアーをバーチャルリアリティーとしてオンラインでも体験できるようにしたものです。新型コロナ感染症対策でソーシャルディスタンスを取る必要性もあるため、活用する企業も増えています。今回は、このバーチャルオフィスツアーに関する概要やメリット、事例などをご紹介します。

バーチャルオフィスツアーとは

バーチャルオフィスツアーとは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。内容や利点をチェックしてみましょう。

バーチャルオフィスツアーの概要

先に触れたように、求職者など外部の訪問者向けにオフィスを案内するのがオフィスツアーです。それにバーチャルリアリティーの技術を取り入れてオンラインから参加できるようにしたものが、バーチャルオフィスツアーです。バーチャルオフィスツアーにも色々なタイプがあり、YouTube360°動画やGoogleインドアビュー、ビデオ通話状態で走行するロボットを活用したものなどがあるようです。シンプルに通常のYouTube動画を活用したバーチャルオフィスツアーなどは、数年前から公開されているケースもありました。しかし、2020年の新型コロナ騒動で採用プロセスのオンライン化の必要性が広く認識されたこともあって、さらに普及したようです。

バーチャルオフィスツアーのメリット

バーチャルオフィスツアーの一番のメリットとして、いつでもどこからでもアクセスできることがあります。求職者は来社のためにわざわざ時間と労力をかけずとも、自分が働くイメージを持てるようになるでしょう。また、ソーシャルディスタンスを保てることも、withコロナの時代の大きなメリットと言えます。特に学生など若い世代の求職者には、最新のテクノロジーを積極的に採り入れている企業であることをアピールできる効果もあるかもしれません。
[show_next]2.2020年注目のバーチャルオフィスツアー3選[/show_next]