導入

新型コロナウィルスの影響により、2020年の採用市場はこれまでと大きく変化しました。中でも特徴的なのが、一連の採用プロセスのオンライン化です。採用活動におけるオンラインツールの活用自体は数年前から普及しつつありましたが、今年に入って一気に浸透しました。また、採用プロセスにおいてインターンを実施している企業などもありますが、この受け入れにおいてもオンライン化が進んでいます。そこで今回は、採用活動におけるオンライン化をテーマに解説します。

オンライン説明会とは

オンライン説明会とは、カメラで撮影した説明会の映像や音声をオンラインで配信し、PCやスマートフォン・タブレット端末などで参加・視聴する形式の説明会です。

そもそも、ウェビナーやオンライン説明会などは、録画配信型のものとライブ配信型のものに分かれていて特徴も異なります。

録画配信型は繰り返し再生したり高速・低速再生や一時停止をしたりできるため、あるテーマについて集中して理解してもらいたい場合に向きます。また、録画中に何か間違いや不可測の事態が発生したとしても、撮り直すことで解決できます。視聴者にとっては空き時間に手持ちのデバイスからアクセスできるため非常に便利でしょう。特に多数の会社の説明を聞きたい、忙しい就活生にマッチしています。

一方、ライブ配信型はニュースや実況中継などに向いている配信形式です。また、登壇者が視聴者とディスカッションすることで参加者の反応を確かめられるなど、インタラクティブにコミュニケーションを取れることもメリットとして挙げられます。こうしたいくつかの配信形式で展開されるオンライン説明会が、現在は急速に普及しているのです。

オンラインでインターン向けの説明会を実施するメリット

では、オンラインで説明会を実施する企業のメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

コストが下げられる

オンライン説明会は対面の説明会と比較して、開催に必要となる時間や場所、費用などのコストが抑えられます。機材等の初期費用は多少かかるものの、この先繰り返して活用することを考えると、長期的にはコストパフォーマンスに優れる手法と言えるでしょう。特に録画配信型で説明会を開催する場合は、何回も同じ話を繰り返す必要がなくなり、工数削減にもつながります。

より多くのインターン候補者に参加してもらえる

説明会をオンライン化することによって、より広い範囲で候補者の参加が見込めるメリットもあります。対面の説明会の場合、どうしても担当者の数や会場の容量などの制限がかかってしまいます。従来のような会場型の説明会では、参加希望者が定員に達すると参加を断らなければならないケースもありました。しかし、オンライン説明会ではそうした制約がかかる心配もありません。採用候補者にとっても、会場に足を運ぶ時間や費用などを用意する必要が無くなるので、より気軽に参加しやすくなるでしょう。このように、オンライン採用の体制を整えることで、企業と候補者とのマッチングの可能性が広がるのです。
[show_next]2.オンラインでインターン向けの説明会を実施するデメリット[/show_next]