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IT導入補助金とは?申請方法や対象ソフトも解説
導入
事業のIT化は業務効率化に欠かせません。その一方で、多くの事業者がさまざまな理由からIT化に二の足を踏んでいるのが現状です。政府はそんな現状を改善するため、2017年にIT導入補助金制度を設けました。この記事では、中小企業のIT化の足がかりになるIT導入補助金について解説していきます。
そもそも補助金とは
補助金とは「国の政策目的に沿った事業を支援するためにお金を出す」ことです。
たとえば、昨今ではコロナ対策として非接触型ビジネスモデルが推奨されています。しかし、事業者がその必要性を理解していても、資金がなければ設備を整えるのは難しいのが現実です。そこで国が金銭面でのサポートをすることで、事業者が政策に沿った事業に取り組むことができるようになります。
ここからは、補助金申請のポイントと、IT導入補助金とその実施背景について解説していきます。
補助金申請のポイント
補助金の申請をする際に気を付けたいポイントは3つあります。
まず、政策目的の特徴をつかんで事業に合った補助金制度を見つけましょう。政策に沿った事業であることが補助金の採択基準になるので、その目的と仕組みを理解することは必須です。
次に、補助金の上限額・割合の確認です。仮に補助金が採択されても、経費が全額負担になるわけでありません。たとえば、中小企業であるか、小規模事業者であるかによって補助金の割合は変わることがあります。
最後は審査への対策です。補助金の有無・金額は審査によって決まります。審査対象となるのは、大きく分けて「事業面」「政策面」の2つです 。審査項目を意識し、分かりやすい資料作成を心がけましょう。
IT導入補助金って何?
IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者等の新規ITツール導入を促進するための補助金制度です。企業の業務効率化・売上向上をサポートすることを目的に設けられました。具体的には、業務工程を改善するクラウドシステムなどのITツール導入にかかる経費の一部を政府が負担します。
IT導入補助金実施の背景
IT導入補助金実施の背景には、日本が先進国のなかでIT化が遅れていて業務効率化が進んでいないことが挙げられます。業務効率化にはIT導入が不可欠です。しかし、現在、日本の中小企業の半数以上が、コスト面の負担などが理由でITを活用した業務効率化に取り組めていません。IT導入補助はそんな状況を打開すべく設けられた制度なのです。
IT導入補助金の申請方法
IT導入補助金の申請にはいくつか手順を踏まなくてはなりません。ここではその手順について解説していきます。
事前準備にあたる「導入するITツールの検討」「IT導入支援事業者の選定」、申請部分にあたる「gBizIDプライムの取得」「申請マイページの開設、および交付申請書の提出」の順で解説していきます。
導入するITツールの検討
自社の課題に合わせて、導入するITツールを検討します。対象のITツールがIT導入支援事業の製品かどうかも確認してください。IT導入支援事業以外のITツールは補助の対象外です。
IT導入支援事業者の選定
補助の対象となるIT導入支援事業者の一覧は、IT導入補助金のホームページで見られます。必要なITツールが分からない場合は、IT支援事業者など専門家のサポートを受けて選定するのもおすすめです。
また、IT導入支援事業者は、補助事業を実施するうえでパートナー関係になります。ITツールの導入・提案を始めとしたサポートのやりとりをする相手になるので、担当者との相性もしっかり見極めましょう。
gBizIDプライムの取得
交付申請にはgBizIDプライムのアカウントが必要になるため、gBizIDのホームページから取得しましょう。アカウントのID発行までには2週間ほどかかるため、早めにアカウントの取得を済ませておくことをおすすめします。
申請マイページの開設、および交付申請書の提出
gBizIDプライムのアカウント取得後、IT導入支援者と商談を進め、交付申請の事業計画を決定します。中小企業・小規模事業者の交付申請の流れは以下の通りです。
- IT導入支援事業者から申請マイページの招待を受ける。
- 申請者が基本情報を入力し、交付申請のための情報入力と書類添付をする。
- IT導入支援事業者が、導入するITツール情報と事業計画値を入力する。
- 申請マイページで入力内容を確認。その後、申請に対する宣誓を行い事務局へ提出する。
[show_next]2.IT導入補助金の対象ソフト[/show_next]