導入

採用活動といえば、主に求人媒体に求人を掲載して求職者を募る方法が一般的でした。しかし、従来の求人媒体は、統一されたデザインと決められた項目の中でしかアピールができないため、自社の魅力をすべて伝えられませんでした。そこで、求職者の方に最大限自社の魅力を届けるものとして、採用サイト制作が注目されています。今回の記事では、採用サイト制作において、求職者が求めるニーズや、効果的な制作ポイントについてご紹介します。

求職者が採用サイトに抱くニーズ

求職者は採用サイトに対し、自社の仕事内容や給与・勤務地・業種・職種・職場環境・福利厚生などの情報を求めています。ここでは、求職者が求めるニーズについて詳しくご紹介します。

仕事内容は詳細がわかるか

求職者は、1日の業務の流れや業務に必要なスキルなどの情報を求めています。仕事内容を判断するうえで重要視されるものとして、仕事の流れや難易度に関する項目が挙げられます。また、体力的に問題がなさそうかどうかをこの項目で判断する方もいるでしょう。これらの情報を掲載することによって、求職者の不安が解消され、応募率が高まるとともに、入社後のミスマッチを防ぐことも可能です。

給与関連の情報があるか

給与に関する情報として、時間外労働や休日出勤時の時給に関する情報、ボーナスの有無や金額などの詳細に関する内容が求められます。しかし、これらの情報が明記されていない求人が多いのも事実です。給与に関しては求職者が最も知りたい情報の1つでもあるため、詳細な情報を記載し、かつ不明瞭な情報の掲載を避け、求職者の不安を取り除く必要があります。

勤務地はどこになるか

実際に働く勤務地において重要視する部分は、駅チカであるかや徒歩・自転車通勤が可能かどうか、電車の乗り換え回数などが挙げられます。求職者が許容できる勤務地までの通勤時間としては、大半の割合で30分未満と回答する方が大半です。こうした通勤時間に関する問題も、求職者が応募するにあたり重要な項目であるため、漏れなく掲載しておく必要があります。

業種・職種は何になるか

求職者は求人内容に対し、具体的な業務内容や、大まかな職種といった情報を求めています。あらかじめ働きたい業種や職種が決まっている方であれば、関連する企業の情報にいきつくことは容易です。しかし、まずは企業の情報を把握したうえで、その企業の中にどのような仕事があるかを確認したい方にとって、業種・職種といった情報が掲載されていることは求人内容に求める必須条件であると言えます。また、これらの情報を掲載することで、求職者が希望する仕事内容をあらかじめ把握しやすいという、企業にとってのメリットもあります。

どのような職場環境か

求職者が入社後のミスマッチによって早期退職してしまう原因として、職場環境が挙げられます。職場環境に関する情報は、社員の人数や男女比、年齢層といった基本的な項目の明記も必要ですが、働くイメージがしやすいように、写真や動画を活用することも大切です。職場環境について明記しておけば、働くイメージがしやすくなるため、ミスマッチの防止と、応募率を高める効果が期待できます。

導入されている福利厚生は何か

企業によってはさまざまな福利厚生制度を採用しています。福利厚生は、保険や年金などに関する「法定福利厚生」と、宿泊施設の割引や保養施設の有無といった「法定外福利厚生」の2種類があります。これらはすべて企業が社員に向けて行うサービスになるため、採用サイトに細かく明記しておくことで、他社との差別化などの効果が見込めるでしょう。
[show_next]2.求職者のニーズを把握する方法[/show_next]