導入

採用活動において、採用サイトを活用する企業が増えています。しかし、せっかくお金をかけて採用サイトを制作しても、プラスの効果がどれくらい出ているか把握できていない企業も多いのではないでしょうか。コストをかけて制作する以上、運用にあたっては効果測定を忘れずに行いましょう。効果測定を行いながら、採用活動の成功を目指すには、定量的指標であるKPIを活用すると便利です。この記事ではKPIの概念をはじめ、その重要性、設定方法、メリットなどを解説します。

採用サイト制作でKPIが必要な理由

採用サイト制作でKPIが必要な理由とは何でしょうか。

そもそもKPIとは何なのか？

KPIは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績指標」といいます。簡単に説明すると、KPIは最終目標を達成するために中間段階として設定する小さな目標を指します。

つまり、最終目標までにいくつかのポイントで目標値を設定し、達成状況を定点観測するのです。この中間目標のことをKPIと呼びます。KPIを管理すれば、現在の進捗状況が目標値に達しているかどうかを常に把握することができ、もし達成できていなければ、早い段階で計画を修正することができます。

KPIによく似た言葉に、KGIがあります。KGIとは「Key Goal Indicator」の略で、日本語では重要目標達成指標といいます。Goal、つまり、最終目標の達成を評価する指標です。

採用活動でのKPIについて

企業における採用活動のKGIは、「自社で活躍できる人材を採用すること」です。ただし、活躍できるかどうかは入社後しばらくしないとわかりません。まず設定すべきKGIは「採用人数」になるでしょう。そこから、社内の各部署でどのようなスキルを持った人材を必要としているか、要件を詰めていきます。KPIは、このように定められたKGIから逆算された各工程の目標値が設定されます。KPIには、応募者全体の人数をはじめ、各段階の通過人数、かけるべき採用コストなどが該当します。

採用サイト制作でKPIを設定するメリット

採用サイト制作のうえでKPIを設定することにはどんなメリットがあるのでしょうか。

母集団形成が可能

採用活動におけるKGIを採用人数とするなら、達成するためには、採用人数よりも多くの応募者を集めなければなりません。選考過程で自社に適した人材をある程度絞っていくためです。このように、自社へ応募してくれる人全体のことを採用活動では「母集団」といい、採用活動を成功させるには、採用人数に対し適切な母集団を形成することが大切です。

採用活動における第一段階は、KPI管理しながら母集団を形成していくことになるでしょう。

母集団を基準に、書類選考を通過する人数、一次面接、二次面接を通過する人数などを管理しましょう。

採用活動における課題の発見・改善

採用活動における最終目標は、自社に適した人材を必要数採用することです。しかし、最終目標だけを掲げるだけでは、達成できるかできないかの二種類の結果しか得られません。

KPI管理をしていくことで、どの段階で辞退者が出たか、採用可能性の高い人材はどれくらいいるか

など、採用活動の「中身」をしっかりと把握することができます。選考過程の途中で、著しく辞退者が増える時期があったり、選考通過者が減ってしまったりした場合は、選考基準や求職者への情報提供などに問題があった可能性があります。このように、KPI管理をすることで、採用活動における課題を発見し、改善することができるのです。

[show_next]2.採用サイト制作でのKPI設定の手順[/show_next]