求人情報のページへ構造化データを追加すると、Googleの検索結果へ求人情報が表示されます。
特に現在は在宅勤務やテレワークへの関心が高まっているので、そのような勤務形態が可能な求人情報にはぜひ構造化データを実装しましょう。
「よくある質問」などと比べると、指定できる内容がかなり多いので、この記事では指定必須の項目について記載します。
※番外編 【Googleリッチリザルト】検索結果に「よくある質問」を表示させる
実装できるページ
構造化データは求人情報1件1件のページへ実装します。
求人についてのページでも、以下に当てはまるページへは実装しません。
- 個別の求人情報ではなく、求人リスト一覧
- 期限切れの求人情報
- 応募方法が示されていない求人
就職支援イベントの参加募集や、ユーザー登録をしないと求人の詳細情報を閲覧できない場合は、求人検索の対象外です。
必要最低限の設定
指定できる項目はたくさんありますが、最低限必要な指定は以下の内容です。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 |
<script type="application/ld+json"> { "@context" : "https://schema.org/", "@type" : "JobPosting", "title" : "Webディレクター", "description" : " <p>募集対象:Webサイト制作・ディレクション経験者又はWebサイト制作に興味をお持ちの方</p> <p>勤務時間:10:00~19:00(実働8時間、休憩60分)</p> <p>待遇/福利厚生:社会保険完備、交通費全額支給、社員旅行、結婚・出産祝い、服装・髪型自由、ノルマなし、プロジェクトリーダー手当</p> <p>休日/休暇:完全週休2日制、夏季休暇、年末年始休暇、慶弔休暇、年次有給休暇</p> ", "datePosted" : "2020-09-01", "hiringOrganization" : { "@type" : "Organization", "name" : "株式会社SPC", "sameAs" : "https://spc-jpn.co.jp" }, "jobLocation": { "@type": "Place", "address": { "@type": "PostalAddress", "addressCountry": "JP", "postalCode": "1690074", "addressRegion": "東京都", "addressLocality": "新宿区", "streetAddress": "北新宿1-4-1 アルマビル2F" } } } </script> |
- 職務名
- 職務内容
- 募集開始日
- 雇用主
- 勤務地
上記の5つを指定します。
職務名
1 |
"title" : "Webディレクター" |
募集している職務の名称を指定します(”title”という名前ですが、ページタイトルではありません)。
記入例:”営業事務”、”社内SE”
なお、求人コード、住所、日付、給与、会社名を含めることは禁止されています。
また記号や特殊文字等を多用すると、スパムと見なされる場合があるので注意しましょう。
NG例:”***** 【駅近】スタッフ募集(月20万~) *****”
職務内容
1 2 3 4 5 6 |
"description" : " <p>募集対象:Webサイト制作・ディレクション経験者又はWebサイト制作に興味をお持ちの方</p> <p>勤務時間:10:00~19:00(実働8時間、休憩60分)</p> <p>待遇/福利厚生:社会保険完備、交通費全額支給、社員旅行、結婚・出産祝い、服装・髪型自由、ノルマなし、プロジェクトリーダー手当</p> <p>休日/休暇:完全週休2日制、夏季休暇、年末年始休暇、慶弔休暇、年次有給休暇</p> " |
職務、資格、スキル、業務時間、学歴に関する要件、経験に関する要件など、求人の詳細な説明をHTML形式で指定します。
長くなっても大丈夫なので、募集要項に記載してある内容をそのまま記載しても良いでしょう。
タグも記述できますが、認識されるタグは<p>、<ul>、<li>です。<h1>や<em>等の見出しや強調のタグは認識されません。
また段落は、<br>、<p>、\nを使用します。
募集開始日
1 |
"datePosted" : "2020-09-01" |
求人を掲載した日を指定します。
雇用主
1 2 3 4 5 |
"hiringOrganization" : { "@type" : "Organization", "name" : "株式会社SPC", "sameAs" : "https://spc-jpn.co.jp" } |
雇用主の会社について指定します。
- name
会社名を指定します。所在地等は含めません。 - sameAs
会社のウェブサイトのURLを指定します。
勤務地
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
"jobLocation": { "@type": "Place", "address": { "@type": "PostalAddress", "addressCountry": "JP", "postalCode": "1690074", "addressRegion": "東京都", "addressLocality": "新宿区", "streetAddress": "北新宿1-4-1 アルマビル2F" } } |
オフィスや現場等、実際の勤務地を指定します。なるべく詳しく記述することが望ましいです。
- addressCountry
国名を指定します。
ISO 3166-1で定義されている、アルファベット2桁の国名コードでも指定可能で、日本の場合は”JP”です。 - postalCode
郵便番号を指定します。 - addressRegion
都道府県を指定します。 - addressLocality
市区町村を指定します。 - streetAddress
残りの住所を指定します。
勤務地が複数ある場合は、配列にして増やします。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 |
"jobLocation": [{ "@type": "Place", "address": { "@type": "PostalAddress" "addressCountry": "JP", "postalCode": "1690074", "addressRegion": "東京都", "addressLocality": "新宿区", "streetAddress": "北新宿1-4-1 アルマビル2F" } }, { "@type": "Place", "address": { "@type": "PostalAddress" "addressCountry": "JP", "postalCode": "1690074", "addressRegion": "東京都", "addressLocality": "新宿区", "streetAddress": "北新宿○-○-○" } }] |
在宅勤務の場合
1 2 3 4 5 |
"jobLocationType": "TELECOMMUTE", "applicantLocationRequirements": { "@type": "Country", "name": "JPN" } |
- jobLocationType
完全に在宅勤務・リモートワークの場合は上記のように”TELECOMMUTE”を指定します(リモートワークが一時的だったり、交渉次第という場合は指定できません)。
また、この項目が指定されている場合、”jobLocation”は必須項目ではありません。 - applicantLocationRequirements
リモートワークを行う地域(勤務者が所在する必要のある地域)を指定します。
上記のコードの場合は、日本国内で勤務可能ということになります。
通勤するか在宅勤務かを選択できる場合は、以下のように指定します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 |
"jobLocation": { "@type": "Place", "address": { "@type": "PostalAddress", "addressCountry": "JP", "postalCode": "1690074", "addressRegion": "東京都", "addressLocality": "新宿区", "streetAddress": "北新宿1-4-1 アルマビル2F" } }, "applicantLocationRequirements": "@type": "Country", "name": "JPN" }, "jobLocationType": "TELECOMMUTE" |
指定が複雑な項目もありますが、リッチリザルトテストで確認しながら設定してみましょう。