「アートを飾ろう」後編です。
作業中に一呼吸置いた時、ふと見やった先にお気に入りの世界があれば、ますます心が豊かになるものです。
何気ない1枚はフォトフレームに入れてデスク脇にさりげなく飾るのも良いですが、もしかしたら、とてつもなく特別な1枚もあるかもしれません。
推しから届いた直筆のファンレターのお返事、お孫さんからの初めての年賀状、エトセトラ、エトセトラ。
プレシャスな1枚はスペシャルに飾るのはいかがでしょうか。
ででん。
飾るものより一回り大きな額縁とマット(中台紙)を用いて額装すると、高級感がぐんと出ます。ちゃんとしたところに飾ってそうな雰囲気ですよね!
ここまで来ると、デスク周りというより壁に飾るお部屋のインテリアとなるので、共用のオフィスで試すのはさすがに難しいかもしれませんが、書斎や私室を格上げしましょう。
額装しよう
用意するのは以下のものです。
・飾るもの(作品)
・額縁
・マット
飾るもの(作品)
縦横のサイズを確認しておきます。主役のサイズは重要です。
額縁
中に飾るものに応じて額縁にもいろいろありますが、今回は写真やポストカードなどを飾る想定なので、薄いものを飾るのに適した「デッサン額」と呼ばれるタイプの額縁を選びます。
周囲の余白が3~5cmくらいが一番見栄えがいいかなと、個人的に感じます。なので、飾るものより縦横6~10cmくらい大きなものを選ぶと良さそうです。
今回の例で使用したのは「インチサイズ」という大きさで、既製サイズの中では写真やポストカードに使いやすい大きさかと思います。
時間や費用はより必要になりますが、専門店では特注サイズのオーダーも取り扱っています。
マット
マットとは額縁のガラス/アクリル面と作品の間に挟む窓穴の空いた台紙で、厚さは2mm前後のものが多いです。
額縁と作品とのサイズ調整や見た目の調和、作品を直接ガラス/アクリル板に触れさせないことによる作品の保護等の役割があります。特に写真は、写真立てに入れっぱなしにしていたら表面のガラスにくっついてしまった……という失敗をしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな事態を防ぐことができます。
マットは基本的にオーダーメイドで、希望の窓サイズや位置を指定して注文します。複数の窓を空けたり、形や装飾のこだわりに応えてくれるお店もあります。
額縁やマットはどこで買う?
一番は画材や額装の専門店です。取り扱っている種類が豊富ですし、何よりスタッフに専門知識があるため、アドバイスを受けたり相談に乗ってもらうことができます。
ECサイトで購入して自分で額装することも可能ですが、おすすめは実店舗。飾りたいものを持ち込んで、実際に額縁やマットに当てはめた状態をシミュレートすることも可能です。何より大事なものはプロにお願いするのが安心です。SPC本社近くの世界堂新宿本店でも取り扱いがあり、4階が額装関連のフロアとなっています。
壁に飾ろう
写真用のフレームだとA4サイズくらいでもスタンドが付いていることもありますが、このくらいのサイズなら基本的に壁に掛けて飾ります。
額縁の裏側に紐を通すための金具があるので、まずはそこに紐をかけます。
ちなみに金具の位置は、上から3分の1ほどの場所になります。セルフ額装した場合は、上下が逆になっていないか確認しましょう。
紐はピンと張って、結び目は中央ではなく左右どちらかに寄せておきます。結び目が中央にあると、壁に掛ける際に邪魔になってしまうのです。
しっかりと解けないように結びます。
金具の上と下を通るので、見た目には2本の紐が横切る形になります。
壁に飾る際は、この2本両方を金具に掛けます。そうすると壁に対して真っ直ぐに飾れて紐も外から見えず、見栄えが良くなります。
ちなみに壁側の金具(フック)は、基本的に額縁には付属していないので、別途用意します。壁の材質や額装後の重さを考慮して適当なものを用意しましょう。
素敵に飾れました。
写真でもポストカードでもクリアファイルでも、きれいに額装して飾ると満足度がとても高く、愛着もより湧きます。
お気に入りに囲まれた、ハッピーな空間を作りましょう!