私事ですが、健康診断を控えているので、今回のテーマは健康です。
一度大病を患った経験があるので、その思い出話をしてみます。日記や体験談のレベルの話です。治療や健康法の話ではありません。
！健康に不安のある場合は素人判断をせず、お医者さんにかかりましょう！
タイトルの通り、網膜剝離にかかったことがあります。
そうです、よくボクサーがなるとかいう……でもボクシングなんかやっていません。ボクシングどころか、スポーツ全般やりません。
別に殴られたりしなくても、なってしまう時はなってしまうようです。
後日貰った診断書の原因の欄には「不明」と書いてありました。
前兆
「飛蚊症」ってありますよね。視界にホコリとかミジンコみたいなものが浮かんで見えるあれです。
それ自体は基本的に問題なく、私自身も気づいた頃からあったので気に留めていませんでした。
ところがある日のこと、ふと空を見上げると、雲一つない澄んだ青空に透明なミジンコがうじゃうじゃいる！
普段なら視界の端にちらちらしているものが、視界いっぱいに増えているのです。
しかしこの時の私は、「目の表面に汚れが浮いているのかなぁ、アイボンしなくちゃ」などと呑気に考えていました。
＊ちなみに、私は勘違いしていたのですが、飛蚊症における視界のゴミは目の表面ではなく、眼球内の硝子体に生じたものだそうです。
その他、視界を下から上へ気泡のようなものがぷかーっと浮いて通り過ぎることもありました。
しかしながら、特に痛むわけでもなし、不快感の他は日常生活にも差し支えなく、あまり気に留めませんでした。
判明のきっかけ
当時はコンタクトレンズを常用しており、その定期健診で上記の前兆から程なくのうちに眼科クリニックにかかりました。
通常の視力検査をして、びっくり。
右目が全然見えないのです。……いえ、「全然見えない」というのは言いすぎました。視野が3分の1ほど真っ黒になっているのです。
この時点では左目の見え方には問題なく、日常生活では左目が補ってくれていたので気づきませんでした。（私は片方のコンタクトレンズをいつの間にか落としてしまっても、気づくのが遅れるタイプです）
これは何かおかしいぞということで、残りの検査項目をすっ飛ばして診察を受けたところ、「網膜剝離」の診断でした。
（「どうしてもっと早く来ないの！？」とすごく怒られました。そんなぁ……）
診断後
大変なのはここからです。
診断が下りるとすぐに大学病院への紹介状を書いてくれ、一刻も早く診てもらうようにとのことなので、翌日休暇を取って訳も分からぬまま通院。
午前中の予約だし半休で大丈夫かなぁ～と思っていたのですが、大量の検査に大学病院の人の多さ、いつ終わるかも分からず、午後までかかりそうだけども合間の連絡も難しく……といった始末でした。
さらに詳しい診察の後、症状の進んでいた右目は外科手術が必要とのことでした。
自覚症状のなかった左目も治療が必要で、こちらはレーザー治療で対応できるとのこと。レーザー治療なら、しばらく通院は必要なものの、施術は日帰りで済むそうです。
手術～入院
診察後、即手術＆入院が決まりました。
網膜剝離は進行が速いそうで、一刻も早い対応が大切のようです。手術の日程も、翌日とか翌々日とか、そんなだった気がします。
さらに術後は絶対安静が必要で、そのために入院1週間。えっ、そんなに！？
健康上の理由とは言え、「今日から1週間お休みします！」って報告するのもしんどいですよね……。
ちなみに先述通り、初期症状であればレーザー治療のみの日帰り通院で済んだらしいです。虫歯なんかもそうですね、早めに見つけて治療すれば負担は少なく済むもののようです。
さて目の手術について、怖い噂を聞いたことのある方も多いと思います。
「メスが向かってくるのが見える」といった話、想像するだけでもおっかなびっくりですよね。
私の場合は照明で視界が真っ白だったので、そういった体験はありませんでした。
めちゃくちゃ痛かったのをひたすら耐え（言えば麻酔を追加してくれたそうなのですが、そんな余裕は逆にありません）、部分麻酔のため会話も聞こえてくるのですが、「あ、ここじゃねーわ、もっと奥だわ」といった内容に「痛いから、もっとさくっと終わらせてくれ」などと悶々としていました。
その後は1週間の入院です。
私は比較的得意なので大丈夫でしたが、何もせず過ごすのがつらいという人もいるかもしれません。
また術後の患部は水濡れ厳禁で、洗顔や入浴もNGでした。こちらも大変。
入院後も、医療費やら診断書やらを出したり貰ったり、別ベクトルの大変さが待っています。
おしまい
その後しばらくは通院で、日帰りレーザー治療を受けました。手術した箇所以外にも、剝がれかかっている場所がいくつかあり、その治療です。
こちらは1度につき半日ほどの所要時間で済んだのですが、散瞳剤（瞳孔を開くためのお薬）を使うので、しばらく見え方に支障が出ます。舗道の白いタイルに反射する光をすごく眩しく感じます。
症状が軽度のうちでも、なかなか大変です。
当時はまだ若く、実家住まいで両親や家族のサポートを受けることもできて、これは本当に助かりました……。
治療はとうに終えて視力も回復していますが、手術をした右目は見え方に違和感が残り、飛蚊症と同じくらいの煩わしさを抱えています。まぁ失明するよりは余程マシですね！
この時は定期健診でタイミング良く眼科を受診できたので、手遅れにならずに済みました。定期健診って大事ですね。通常の健康診断の他、「国民皆歯科健診」なんかも話題になりました。私は既に月一で歯医者さんの健診を受けています。ちょっと頻度を減らしてもいいんじゃないかなと思いつつ、言われるがまま翌月の予約を取っています。
いやはやしかし、健康って大事です。
！健康に不安のある場合は素人判断をせず、お医者さんにかかりましょう！
