これまで、新卒採用サイトを担当することが多かったのですが
今回初めて、中途採用特化の採用サイトのディレクションをすることになりました。
私自身、新卒での就職活動も、中途での就職活動も経験しているので
魅力的に感じるポイントが全く違うことはよく理解しています。
そこで、新卒採用サイトと中途採用サイトの違いについて比較していこうと思います。
新卒採用と中途採用の違い
【新卒採用】
社会経験の少ない学生がターゲットとなるため、「働く」ということや自分がどんな仕事をしたいのかに関して
具体的なイメージを持っていない場合が多いです。
企業側もポテンシャル採用をする場合が多く、”何が出来るか”ではなく”どのような人物か”を重要視する傾向があります。
新卒採用では選定の母数を増やすことでポテンシャルの高い人材を見つけ出せる可能性が上がります。
【中途採用】
実際に働いてみて、どんな仕事がしたいか、どのような働き方がしたいか
といった意思がはっきりしている場合が多く、
企業側も即戦力を求めているため、志望者の希望と企業の条件がマッチすることが最重要となります。
そのため、仕事内容や各種制度、必須スキルなどを明確にする必要があります。
新卒採用サイト制作のポイント
Point1:「求める人物像」(=ターゲット)と目的を明確にする
どんな学生に来てほしいのかを基準にコンテンツの内容や、
見せ方・デザイン・文章の書き方を決定していく必要があります。
また、印象を強く残すことを目的とするのか、ブランディングで企業イメージを守ることを目的にするのかなど
与えたい印象(目的)に応じてデザインを検討することも重要です。
Point2:分かりやすい言葉や表現で掲載する
前述の通り、「働く」ことに関して知識の少ない学生が、その会社に入ったらどんなことをするのかを
イメージ出来るようにする必要があります。あまりに難しい言葉や専門的な言葉ばかりでは
自分事化することが出来ず、応募に対してのハードルが上がってしまいます。
Point3:実際に働いている人が活き活きしている様子を見せる
働くことに関して不安を持っている学生も多いので、先輩社員の充実した仕事ぶりを
アピールすることで不安を取り除いてあげることが応募数の増加に繋がります。
中途採用サイト制作のポイント
Point1:仕事内容や採用条件・労働条件を詳しく掲載する
新卒採用とは違い、スキルや実績を重視する中途採用は企業の仕事内容に
志望者が貢献できるか、自分に合っているか判断するための材料が提示されていることが重要です。
ミスマッチを防ぐことが社員の定着、採用コストの低減につながります。
Point2:キャリアパスや働き方を具体的に掲載する
志望者は今後のライフイベントやそれぞれの事情、自身の目標などをふまえて企業選びをする場合が多いです。
そのため自分の望む働き方が出来るのかを知ってもらうために、
どのようなキャリアパス・働き方があるのかを明確に掲載する必要があります。
Point3:都合が悪いことも掲載する
ある程度の経験を積むと、きれいごとばかりの採用サイトは胡散臭く感じてしまうものです。
そのため、良い面とネガティブな面を両方知ったうえで志望者自身の中で比較検討し、
自社を選んでもらうかたちが両者にとってベストと言えます。
最後に
一口に採用サイトと言っても、目的や企業としての方針
求める人材によって見せ方や内容は大きく変える必要があります。
どんなサイトでも同様ですが、「伝えたいこと」を伝えることを意識してサイト制作を行うことが大切ですね。