営業のOです。
昨今ますます高まるソーシャルメディアの重要性。
国内ソーシャルメディアマーケティング全体の市場規模は年々高まっており、2023年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆899億円、前年比117%の見通し。2027年には2023年比約1.7倍、1兆8,868億円になる想定です。
需要の高まりにつれ、企業でもSNSの重要性を意識せざるを得ない現状ですが、企業のSNS状況は正直芳しくありません。
企業のSNS運用の目的・メリットとはどういったものがあるのか、改めて振り返ってみましょう。
大きくは下記3点になります。
目次
企業のSNS運用の目的・メリット
コストを抑えて商品・サービスをPRしたい
SNSの利点は費用をかけずに宣伝効果を生み出せるというコストパフォーマンスの良さという点です。
SNSで広告運用をすること以外は、アカウントの作成から投稿、コメントまで基本的に無料で利用することが可能なので、開始時点でのハードルは非常に低いものとなっています。
企業のSNSの利用方法は個人での利用方法とほとんど変わらないために、運用開始にあたる担当者のスキルも特殊なものは必要ではございません。
顧客とのコミュニケーションが可能
投稿に伴い、顧客とのコメント・メッセージでのやりとりが可能です。クチコミなども含めた閲覧が可能であり、自社サービス・商品の調査分析にも役立ちます。
企業認知を拡大したい
SNSは拡散性が高いため、企業による投稿がユーザーに認知されやすいです。興味深い投稿であれば、企業の認知度を短期間で急速に拡大させることができます。
投稿から拡散までのプロセスでほとんど費用がかからないので、SNSを活用すれば低コストで企業認知を広めることが可能です。
いずれも運用を開始することにはメリットしかないように見えますが…SNS運用はそう簡単なものでもなく、簡単に始められるが継続した運用は非常にハードルが高いです。
理由としては、運用にかかるリソースやノウハウ不足、運用時のリスクマネジメント、カスタマーサービスやソーシャルコマース管理など求められるスキルセット、リソースが高まってきてしまっていることが考えられます。
株式会社東京商工リサーチによると、企業のSNSアカウントは、BtoC業態の企業を中心に活用が広がっている一方、半数以上の54.8%の企業がSNSを“運用していない”ことがわかりました。
2023年「企業のSNS運用に関するアンケート」調査
Q1. SNSのうち、自社でどのサービスのアカウントを現在、運用していますか?(複数回答)
LINEとFacebookがそれぞれ2割超、「運用していない」も半数
Q2. SNS運営による効果は次のどれですか?(複数回答)
トップは「イメージが向上した」32.2%、一方で29.3%の企業が「効果得られなかった」
まとめ
SNS運用は市場規模の広がりに沿わず、各企業の運用という視点にフォーカスすると、実態は異なるようです。
企業の事業やサービスによって様々な課題が存在しますが、運用にかかる編集や管理などへの人的リソースが大きな課題と考えられます。
リスクマネジメントと投稿の拡散・注目性を両方兼ねた運用は並行することは非常に困難です。
しかし現在AIを用いた投稿、SNS活用サービスなども出ているため、この人的リソースの課題を解決できる未来がすぐそこまできているのかもしれませんね。
参照:
調査時期:2023年8月1日~9日
調査機関:株式会社東京商工リサーチ
URL:https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1197920_1527.html