内部対策で押さえておきたい要素
Webサイトの見出しは、ソースとしてはh1、h2、h3・・・という見出しタグでマークアップされています。SEOではこの中にキーワードを配置することが重要、と言われます。
番号が若いものが最も大きな見出しになります。つまり、h1のタグです。
ここではSEO観点で見た、見出しタグの最適化について解説していきます。
見出しの実際
まず見出しタグにキーワードを設置することが、どれほど重要かについてです。
実際はGoogleは重要視していないのでは、という意見もあるようですが、私は必須ではないものの、多少は参考にしていると考えています。
理由として、たとえば新聞の大見出しを考えてみましょう。
「日本の景気、やや上向く」と「不安な時代に、明るい兆し」では、どちらが適切でしょうか。
前者は何が書かれているか、具体的にイメージできます。後者は文学的な表現で、ぼんやりしすぎていて、経済のニュースであることも判別できません。
ユーザーがネットで情報を得ようとする時は、スピードを求めています。ですから何が書いてあるかがすぐに分かるように、さらには見出しが内容の要約にまでなっていると良いかもしれません。
大見出しであるh1はタグラインやページロゴに使い、サイト全体の対策ワードを入れる手法が流行りましたので、実際にはh2でそのページの対策ワードを記述することも多く見られます。
盛り込みすぎるのはNGですが、内容をストレートに伝えることができるのを目的とした、キーワードを含んだ見出しづくりは意識すべきでしょう。
HTML5とh1
さて、現在のマークアップはHTML5でおこなわれています。SEOと見出しの関係でよく聞かれるのが、「h1がページ内に複数あるのだが」という疑問です。
以前は大見出しであるh1はページ内に一つ、というのが技術的にも原則でした。
ところがHTML5では、複数のh1の設置についても問題ないとされています。検索エンジンとhtmlの仕様は必ずしも一致していませんから、こうした違いが出てくるのは仕方がないことです。
これについてGoogleはハッキリとした回答をしていませんが、多くのSEOの専門家は、「h1は一つにしておくべき」という意見です。そのページに書かれている大きなテーマに対する見出しが複数設置してあるのは文章の構成上おかしい、というのが考え方です。
ただ最近はスマホを意識した、縦のロングページが増えています。たくさんの情報がつまったページで大見出しは一つ、というのも不合理に見えます。つまりはコンテンツとのバランスを考えて配置をする、というのが最適となるのではないでしょうか。