ECコラム

主要なショッピングカートの機能を比較!
機能面以外での比較項目も紹介

ECサイト制作

ネットショップを開設するうえで、ショッピングカートの存在は欠かせません。しかし、ショッピングカートは今や数多く提供されており、それぞれ独自の機能を備えているものもあります。そこで今回の記事では、代表的なショッピングカートの機能を徹底比較し、機能面以外でも着目するポイントも併せてご紹介します。

 

主要なショッピングカートの機能を比較

ここでは、代表的なショッピングカートに備わっている機能を比較していきます。

 

EC CUBE

日本国産のECオープンソースで、日本国内で最多の導入店舗数を誇るソフトウェアです。国内で開発されていることから、利用者・管理者ともに直感的に操作しやすくデザインテンプレートも豊富に取り揃えています。また、店舗運営者同士でのコミュニティが充実しているため双方で意見交換がしやすく、わからないことも瞬時に解決可能です。

機能面としては、ネットショップの構築・デザイン、カート機能、商品管理、店舗管理の分類において豊富な機能を備えています。そのうえ、拡張プラグインによって標準に備わっていない機能を実装できるため、カスタマイズ性にも優れています。

 

Make Shop

単独のショッピングカートでは流通総額国内No.1の実績を誇り、ネットショップの作成から運営・集客といった一連の流れを一括で行うことが可能です。特に、ネットショップ構築に関する機能数は業界一で、BtoB販売、会員制ショップ構築やCSVでの一括登録などが備わっています。

また、業態・商材に応じたデザインのカスタマイズも可能でレスポンシブデザインにも対応できます。さらに、構築からマーケティングに至るまで継続的なバックアップ体制が整っているので、安心してネットショップの運営ができるでしょう。

 

shopify

カナダで開発されたASPカートシステムで、2017年に日本市場に参入してから管理画面の日本語対応や開発コミュニティの充実に着手しています。小規模~大規模に至るまで構築サポートが可能で、決済画面や管理画面のUIが扱いやすい特徴があります。基本機能としては、フロント・管理・分析の3つの機能がありその中でさらに機能が細分化されていますが、基本機能だけでは必要最低限のものしか備わっていないので、アプリをインストールして機能を拡張するのがおすすめです。

 

Welcart

日本で初めてのWordPress専用ネットショップサービスで、WordPressにプラグインを入れるだけで無料でネットショップを開設できます。また、オープンソースなので自由に独自機能の開発やカスタマイズが可能です。最初から、クレジットカード決済機能や会員機能が標準装備されており、拡張プラグインによってさらに機能を充実させられます。

 

カラーミーショップ

国内最大級のネットショップ作成サービスで、多くの導入実績を誇ります。導入実績が多い理由として、機能面に制限はあるものの月額費用がかからないフリープランなど、低額運用が可能なことが挙げられます。デザインテンプレートの種類も豊富でカスタマイズ性が高く、ネットショップ作成から集客、分析、商品管理など機能面も充実しているのも人気の理由の1つです。また、ネットショップ開設後の運営や売上向上に関するサポート体制も整っています。

 

BASE

ネットショップ開設実績5年連続No.1のASPシステムで、アカウント料やシステム利用料などのランニングコストが必要ないことから開設コストを最小限に抑えられる特徴があります。拡張機能やBASEかんたん決済、デザインマーケットなどの機能を備えており、Instagramの連携やクーポン機能など集客や販促に関するサポート体制も充実しています。

 

futureshop

SaaS型のECサイト構築プラットフォームで、Eコマースの成長戦略を支援するための機能をワンストップソリューションで提供しています。デザインのカスタマイズ性も高く、バーションアップや機能の追加が定期的に実施されるため、常に最新の環境を保つことが可能です。ネットショップ構築に加え、店舗運用・管理、O2Oオムニチャネルなどの機能が備わっており、カゴ落ち対策やリピート販促強化にも力を入れています。

 

Rakuten(楽天)

国内有数の知名度の高さを誇るテナント型のECモールです。何といっても圧倒的な集客力が魅力で、出店すると利用できる「楽天GOLD」に申し込むと、店舗ページを自由にデザインできるフリースペースを利用できます。ネットショップを運営するにあたり、ECコンサルタントや楽天大学といった販売戦略を学べるコンテンツが充実しているのも特徴です。

 

WooCommerce

アメリカの企業が開発した、WordPressにインストールするだけでネットショップを開設できるオープンソース型のカートシステムです。日本語にも対応していることから国内でも着々と導入数を増やしています。さまざまな拡張機能に加え、簡単なネット販売からマーケットプレイスに至るまで、事業者様のご要望に合わせて自由にカスタマイズが可能です。

 

STORES

SNS感覚で手軽にネットショップを開設できるASPシステムです。PCだけではなくスマホからの制作も可能で、制限はあるものの利用料が無料のプランも用意しています。無料で利用できるデザインテンプレートも種類が豊富です。しかし、ある程度売上が見込めるようになってきた際は、有料のスタンダードプランの方が総合的な手数料が安いのでおすすめです。

 

機能以外に確認すべき比較検討項目

ここでは、機能以外で比較すべき項目をご紹介します。

 

商材・ブランディングの方向性

例えば、自社のコンセプトを優先したネットショップを開設したい場合は、費用面を考慮したうえでデザイン性の高いサービスを選ぶのがおすすめです。

一方で、同じ商材でも特定のターゲットに向けて販促したい場合は、ターゲット層の集客に強いECモールへの出店を選ぶことで、短期間で売り上げの確保が見込めます。

また、リピート通販に特化した「リピートカート」と呼ばれる機能は、化粧品や健康食品などの商材と相性がいいとされています。

 

社内のノウハウレベル

ネットショップの運営において、社内で知識やスキルをどれだけ準備できるかもショッピングカート選びに影響します。ネットショップへの集客を強化するには、インターネット広告やSEO対策などの施策を行いますが、それらの知識がない状態では効果を期待するのは難しいでしょう。

ECモールへの出店であれば、モール側がアクセス解析データの提供や集客のサポートもしてくれます。

 

まとめ:機能面を比較検討しながら自社に合うショッピングカート選ぼう!

近年はネットショップ市場が盛り上がりを見せており、続々と新たな事業者が参入し始めています。選定ポイントの一つとして機能面がありますが、それだけではなく社内ノウハウのレベル感や取り扱う商材などに着目して、自社に最適なサービスを選ぶようにしましょう。