ECコラム

代表的なショッピングカートの手数料を徹底比較!
選定ポイントも紹介

ECサイト運用

コロナ禍でのEC市場需要の高まりを受けて、新たにネットショップを開設する企業が増えています。ネットショップの開設には、安価で短期間に構築できるショッピングカートシステムを利用するのが一般的です。しかし、システム提供事業者は数多く存在し、自社が求めるシステムを選ぶのも苦労することも少なくありません。そんな時は、決済手数料を比較検討するのがおすすめです。この記事では、主要ショッピングカートシステムの決済手数料を比較検討します。

 

代表的なショッピングカートの手数料を徹底比較

ここでは、代表的な5つのショッピングカートシステムの手数料を比較していきます。

 

BASE(ベイス)

スタンダードプランとグロースプラン2つの料金プランがあります。スタンダードプランは、初期費用・月額費用が0円で、商品が売れた場合にのみ売上代金の3.6%+40円の決済手数料と3%のサービス利用料が発生します。

グロースプランは月額費用5,980円かかる代わりに、決済手数料が業界最安値の2.9%に抑えられたプランで、月商が17万円以上の場合はスタンダードプランよりも発生する決済手数料よりも抑えられます。

 

STORES(ストアーズ)

フリープランとスタンダードプランの2つの料金プランがあります。フリープランは、初期費用・月額費用が0円で商品が売れた場合に売上代金5%の決済手数料がかかります。スタンダードプランは、月額2,178円かかるものの決済手数料が3.6%とフリープランと比べて低めです。スタンダードプランの月額費用は、クレジットカード払いのみ初月費用が無料になります。

 

Shopify(ショッピファイ)

料金プランはベーシック、スタンダード、プレミアムの3つがあります。ベーシックプランは、月額費用29ドル(日本円で約3,729円)で、国内発行カード手数料は売上代金の3.4%、海外発行カード手数料は3.9%かかります。また、Shopifyが提供する決済サービス、Shopify Paymentの不使用時は追加料金2%もかかる仕組みです。

スタンダードプランは、月額費用79ドル(約10,159円)で国内3.3%、海外3.95%のカード手数料とShopify Paymentの不使用時の追加料金1%がかかります。

プレミアムプランは、月額費用299ドル(約38,452円)で国内3.25%、海外3.8%のカード手数料とShopify Paymentの不使用時の追加料金0.5%がかかります。

 

※日本円は2022年4月22日時点での金額です。

 

MakeShop(メイクショップ)

料金プランは、プレミアムプランとMakeShopエンタープライズプランの2つです。プレミアムプランは、初期費用・月額費用ともに11,000円、カード決済手数料3.19%~かかりますが、長期契約を結ぶと月額費用が最大30%オフになります。MakeShopエンタープライズプランは、初期費用11,000円、月額費用55,000円でカード決済手数料が3.14%かかります。

 

カラーミーショップ

料金プランは、フリー、レギュラー、ラージの3つがあります。フリープランは、初期費用0円で決済手数料が売上代金の6.6%+30円かかります。ただし、Amazon payの場合のみ6.5%+30円の決済手数料です。

レギュラープランは、月額費用が4,950円で決済手数料がクレジットカード決済が4%~、後払い決済が4%、コンビニ決済が130円、代引き決済が120円、楽天payが月額2,000円+4%、Amazon payが月額2,000円+3.9%、LINE payとpaypayが月額2,000円+3.45%かかります。

ラージプランは月額費用9,595円で、決済手数料に関してはレギュラープランと変わりません。

 

リピーターを増やすためのショッピングカート機能

ここでは、リピーター獲得に向けて有効なショッピングカート機能をご紹介します。

 

レコメンド機能

おすすめの商品を自動的に表示できる機能のことで、消費者の購買単価の底上げが期待できます。レコメンド機能を利用するには、ショッピングカートシステムが独自で機能を持つ場合と、外部のレコメンドサービスを提供している事業者とショッピングカートシステムを連携する2通りの方法があります。

 

クーポン機能

ショッピングサイトで利用できるクーポンを発行する機能のことです。発行されたクーポンは、利用期間を限定したり利用できる商品を限定したりなど様々な使い方が可能です。また、利用者を限定したクーポンも発行できるため初回購入以降、購入した形跡がない会員に対してクーポンを発行し購買意欲を掻き立てる施策を講じることもできます。

 

EFO機能

入力フォームの最適化を図る機能のことです。ネットショップでは、入力フォームが一番ユーザー離脱率が発生しやすいポイントです。そこで、EFO機能によって入力を補完するフォームを用いれば、ユーザーの離脱を防ぐことができます。EFO機能もレコメンド機能と同様に、ショッピングカートシステムが独自で機能を持つ場合と外部のサービス事業者と連携して対応する方法があります。

 

手数料以外でショッピングカート選ぶポイント

ここでは、手数料以外でショッピングカートを選ぶポイントをご紹介します。

 

カートシステムの安定性・機能性

2017年以降、カートシステムのサービスを終了するケースが増えています。理由としては、EC市場の拡大によってサービス提供側の競争が過激化していることが挙げられます。カートシステムがサービスを終了してしまうと、他のカートシステムに移転しなければならないため多大なコストと手間が必要です。そのため、カートシステムを提供する事業者の安定度をチェックするために沿革や導入企業の実績などを参考にしましょう。

 

対応できる規模

ショッピングカートシステムには、様々なタイプがありますが機能数と利用料金はおおむね比例していることが多い傾向があります。そのため、利用料金に対して機能を持て余してしまう場合、ネットショップにとって大きな損失です。自社に合ったシステムを選ぶことは簡単ではありませんが、ほとんどのショッピングカートは公式サイトで導入事例を社名付きで公開していることが多いため、業態や規模感を参考にできるでしょう。

 

まとめ:手数料を比較検討してからショッピングカートを導入しよう!

現在は、大小問わず様々なショッピングカートシステムが存在しています。そのため、自社に最適なシステムを選ぶのが困難です。決済手数料は、選定するうえで重要なポイントの一つですが、他にもシステム提供事業者の安定性や自社が運営するネットショップの規模感に対応できるかなどもチェックしましょう。