ECコラム

ECサイトのメディア化は集客につながる!?

Webマーケティング
メディアEC

ECサイトのメディア化とは?

こんにちは!マーケティング担当のEです!

今回は、最近注目されているECサイトのメディア化について考えてみたいと思います。

近年、SEOの外部リンク対策はリスクが高まる一方、コンテンツマーケティングが注目されています。

その中でもECサイトにブログやコラムなどの投稿機能をつけて、見込み顧客好みのコンテンツを用意し、オーガニック検索やSNSなどのシェアで見込み顧客の誘因と育成を行い、自社製品を買ってもらおうという動きが出てきました。

これがECサイトのメディア化です。

従来、ECサイトでの集客方法はGoogle、Yahooを使ったリスティング広告、GDN、YDNを使ったリマーケティング、FacebookやInstagramなどのSNS広告などが主流で、今もなお、各社広告には力を入れていると思います。

ただ、競合他社が増え続ける中でずっと同じように広告に費用を投じていくのは限界があります。

大手が数千万円を月に広告費として投下していたときに同じようなことを中小企業が行うのは厳しいですよね?

そこで、従来のプッシュ型広告で競うのではなく、ユーザーが求めているものを親切に教えてあげられるような良質な記事を書くことで自社のファンを作り、安心感や信頼感を得て、どこかのタイミングで自社製品を購入してもらえるようなアプローチが注目されています。

たとえば、「掃除機 選び方」で検索してみると、価格.comの「掃除機の選び方」の記事が出てきます。

ECメディア

こうした「お役立ち記事」を自社サイトに載せていて、それがSEOで上位にランキングされると見込み顧客からの信頼を獲得し、購入の可能性が生まれますよね?

少なくとも、その時点で「買おうかな、どうしようかな」と情報収集段階にいたユーザーに対して、「今の掃除機はこんなに便利になっているよ」など、魅力を感じるような情報を伝えると「探してみよう」という状態まで態度変容をする可能性が高まります。

そしてそのECサイト内まで導線を張っておくことで購入の可能性が高まります。

 

アマノフーズのアマノ食堂

フリーズドライ製品を販売しているECサイトでアマノフーズというECサイトがありますが、メディアとしてアマノ食堂を運営しています。

アマノ食堂は「おいしい食・人・暮らしのあれこれが集まる場所」をコンセプトにしたメディアです。

ECメディア事例1

毎月テーマを決めて旬の食材を使ったレシピや食の文化、歴史を伝えてみたり、対談コラムを入れたりして毎月20本もの記事を投稿しているそうです。

もともと、フリーズドライ製品というのは中高年層にお客さんが多く若い人に浸透していなかったため、より身近に感じてもらえるようにこのメディアを立ち上げたという開発秘話もあります。

若い人向けに記事を書いているだけあってなかなか記事も面白いものが多いです。

たとえばカップラーメンにニンニクを入れるとめちゃくちゃうまいという内容の記事があります。

ECメディア事例2

 

こんな面白い記事を見たら若い人はちょっと気になっちゃいそうですよね。

こうした内容で若い人たちから面白いなと思ってもらい、生活のちょっとした情報収集的な立ち位置にいることでアマノフーズのショップに立ち寄ってもらえるようなところを目指しているのだと思います。

さらに、ただ単に情報を与えるだけでなく企画も相当面白いです。

たとえば、ニンニクを入れたら旨いのはわかるが、それ以上にもっと美味しい調味料を探せ!という企画です。

 

ECメディア事例3

 

記事の中に「遊び」を入れることで、何かを売りつけるような広告っぽさを無くし、純粋にメディアとして楽しめる記事を提供していることが特徴です。

それにしても、月にこんな企画を20本も出しているなんて相当レベルが高いですよね。

さらにそれを象徴するかのようにアマノフーズさんのFacebookの口コミを見ると本当にファンが多いなと感じます。

みんなアマノフーズさんの商品が好きで、一つのコミュニティみたいなものを形成しているように感じます。

きっと、こうしたアマノ食堂を見に来るユーザーさんたちもそういったファンの方々が多いのでしょう。

 

IDEE SHOP Online

ソファの選び方やダイニングテーブルの選び方など家具についてのメディアを入れているのがIDEE SHOP Onlineです。

なかなか、家具は高い買い物となるのでそういった商品は慎重になりますよね。

そうなったときにあとで失敗したとならないようになるべく丁寧に選ぶポイントなどを解説していくと購入を検討している人たちからは喜ばれるでしょう。

ECメディア事例

記事を見てみると、ユーザーニーズに合わせてお勧めのソファを提案しています。

Web上で接客しているかのような記事ですね。

たとえば、「自分だけの居場所がほしい」人に向けたソファ、「一人暮らしや小さなリビングに」合うソファ、「来客が多いなら」お勧めのソファなどユーザーに合わせてご提案しています。

ECメディア事例

こうした説明を丁寧に入れるだけでも実際に自分に合うソファはどれなのかを絞り込みやすくなりそうですよね。

私の場合は、ソファを買う前にもうちょっと広い家に住みたいななんて思ってしまいますが、たとえばこのソファを買うならこれくらいの広さの家がお勧めとか、部屋の広さを切り口とした提案なども出来そうですよね。

このような形でターゲットとなるユーザーはいろいろなタイプがいるので、ユーザーの気持ちになり、どのような切り口で情報提供するのか、ということも重要です。

 

ECサイトのメディア化パターン

アマノ食堂のようにドメイン自体をオンラインショップ本体とは切り離して、独立させたタイプとIDEE SHOP OnlineのようにWebサイト自体の下層ページにブログコンテンツを入れてそのまま購入まで誘導するというタイプがあります。

アマノ食堂の場合、若年層の潜在層でフリーズドライをそもそもよく知らない人たちをターゲットとしているため、最初からあまりガツガツ商品を進めていくような記事ではなく、面白味を持たせて読ませることを大事にしています。

つまり、ユーザーとのコミュニケーションを目的としています。

実際に、アマノ食堂のコンセプトにもあるように、少し時間が空いたときにゆるりと立ち寄っていただけるようなサイト作りを目指しているとあるように、潜在層に向けた情報発信の場合は、それくらいの方がユーザーとしてもちょうど良い距離感なのでしょう。

ただ、それにより認知→興味→購入と至る可能性は全然あるので上手な戦略です。

 

一方、IDEE SHOP Onlineは「ソファ 選び方」と検索するユーザーに対して情報提供しているので、顕在層に向けたマーケティングと言えます。

それゆえにユーザーの利用目的に合わせた形でソファをご提案しているような記事となっています。

ブランディングを分ける必要が無いので、同一ドメインで下層ページにどんどんコンテンツを増やしていきSEO効果を高めています。

 

このような形でECサイトのメディアといっても、ペルソナ像によって戦略や見せ方、記事の内容が変わってくるため、もしあなたがこれからECサイトを作ろうとしていたり、既に持っているECサイトを活性化させようとしているのであれば、具体的にどのような課題があるのかを明確化するところから始めるべきです。

 

そしてその課題によってアプローチ方法、戦略が変わってくるのでしっかり見極めて施策を打っていきましょう。

また、これらのことにお悩みでしたら弊社では無料相談も行っておりますのでお気軽にご連絡ください。

それではまたお会いしましょ~!