ECコラム

ECサイト制作の流れについて徹底解説!
必要なものや制作時の注意点などもご紹介

ECサイト制作

導入

近年、インターネットの普及が進んだことで、消費者は実店舗ではなくECサイトで商品・サービスを購入する機会が増えています。その影響から多くの企業がECサイトを制作し、市場規模も年々成長し続けています。これからECサイトを開設しようとしている方のなかには、制作の流れが分からず、何から手を付けたらよいか分からない方もいるでしょう。

この記事では、ECサイト制作の流れ、制作に必要なものや注意点について解説していきます。

 

ECサイト制作に必要なもの

ここでは、ECサイト制作に必要なものについてご紹介します。

 

コンテンツ

ECサイトでは、ユーザーのニーズに合わせた質の高いコンテンツを掲載することが大切です。例えば、アパレル系のECサイトであれば商品を使ったコーディネートのコンテンツを作成したり、ガジェット系のECサイトであれば実際に商品を使う場面についてのコンテンツを作成したりします。このように自社商品に関連するコンテンツを増やすことで、集客力と認知度の向上につながります。

 

商品の写真と紹介文

ECサイトでは、実店舗と違い商品を手に取ることができないため、商品の写真を必ず掲載します。商品イメージがよりユーザーに伝わるよう、写真は大きさや素材感、使用イメージなどのパターン別に何枚か用意しましょう。

また、場合によっては商品の特徴や魅力を伝える紹介文も必要になります。紹介文を記載する際は、ユーザーが商品を見つけやすくするためにサイズや表示価格などを記載したり、実際に商品を使う場面などを紹介したりと、ユーザーの視点に立った説明をすることでより信頼性が増します。

 

サーバ

今あるECサイトの多くは、ECサイト制作に必要な機能がクラウド上で提供されているASP型のシステムで制作されています。ASP型のシステムはサーバもサービス内容に含まれていますが、自社で一から制作するフルスクラッチ型のシステムに関しては、独自のサーバを用意しなければなりません。サーバの選定では、ECサイト用のオープンソースがインストールできることや、セキュリティ対策が万全であることを事前に確認しましょう。

 

SSL証明

SSLとは、ECサイトとユーザー間のやり取りを暗号化した仕組みのことで、サーバのサイト運営組織が実在することを証明された際、認証局から発行される電子証明書です。ECサイトで商品を購入する場合、ユーザーの個人情報やクレジットカード情報を扱うため、情報漏洩のリスクや情報の改ざんを回避するためにSSL証明を用いたセキュリティ対策が必要になります。

 

ECサイト制作の流れ

ここでは、ECサイト制作の流れについて5段階に分けてご紹介します。

 

コンセプト・要件定義

ECサイトを制作するうえでは、制作する目的とどのようなデザインにするのかなどのコンセプトを明確化する必要があります。コンセプトが明確にされていないと、制作会社に依頼した際にミスマッチが起こり、最初のイメージと異なるECサイトになってしまいます。

また、ECサイトの機能を決める要件定義も重要です。求める機能によっては、制作に活用するプラットフォームの選定に影響するため、予算などを考慮したうえで決定しましょう。

 

設計・開発

コンセプトや必要な機能の方向性が決まれば、ECプラットフォームを選定して設計・開発工程に進みます。設計・開発工程では、ECサイトの各ページにコンセプトと機能を配置するワイヤーフレームを作成し、フレームに沿ったECサイトのデザインを制作後、商品購入までの導線を検討する作業を行います。設計・開発工程でのポイントとしては、サイトの見た目だけに注力するのではなく、ユーザーに商品の内容や使いやすさが伝わりやすいページ構成、購入まで分かりやすい導線など、ユーザー目線のサイト設計を意識しましょう。

 

商品の登録

商品の登録工程は、制作したECサイトに商品名や価格、品数や商品画像、商品説明などを登録していく作業です。商品の登録工程では、ECサイトで取り扱う商品が多いほど手間がかかるため、商品画像や説明文をCSV方式などで一括登録しやすいよう、事前に用意しておくといいでしょう。

 

テスト・トレーニング

テスト・トレーニング工程は、実際に運用を開始する前に問題がないかをチェックする作業です。運用時にトラブルが発生した際の対応マニュアルも作成します。制作したECサイトに本当に問題がないかチェックしつつ、運営スタッフの育成も合わせて行っておきましょう。サイト運営に関する知識を蓄えたスタッフが増えることで、万が一のトラブルへの対応がスピーディかつ正確になります。

 

オープン

テスト・トレーニング工程で問題がなければ、実際にECサイトの運用を開始します。ECサイトのリリース前には必ず、顧客への告知やSNSを活用した宣伝を行い集客につなげましょう。

 

ECサイト制作においての注意点

ここでは、ECサイト制作における注意点についてご紹介します。

 

ユーザー視点で制作する

ユーザーの視点に立たず、運用やメンテナンスのしやすさなどの企業側のメリットに重視してECサイトを制作してしまうと、ユーザーにとって使い勝手の悪いサイトになってしまい、離脱しやすいサイトになる可能性が高くなります。そのため、ユーザーの求める情報を目に留まりやすい場所に配置することや、購入までの導線をはっきりとさせる心がけが重要になります。

 

使いやすく改善のしやすいサイトを制作する

ECサイトの運用当初は、制作段階で気付けなかった課題が浮き彫りになることもあるため、運用開始直後からGoogleアナリティクスなどのツールを導入しましょう。分析ツールを活用することで定期的にサイトを分析でき、改善点が見えてくるため、より使いやすいECサイトの運営につながっていくでしょう。

 

まとめ:ECサイト制作はユーザーの視点を取り入れて進めよう!

ECサイト制作には、商品に関するコンテンツや画像、説明文、セキュリティ対策に重要なSSL証明などが必要になります。また、制作時のポイントとしては、ユーザー視点に立ったサイト設計や定期的な改善が挙げられます。集客力の高いECサイトを目指すのであれば、コンセプトを明確にしたうえで制作に着手するようにしましょう。