ECコラム

ECサイト制作後の運用業務について徹底解説!
運用にあたる注意点もご紹介

ECサイト制作

導入

近年は、新型コロナウイルスの影響によって多くの企業がEC事業に参入してきています。ECサイト制作は、外部の制作会社に依頼できますが、ECサイトは制作することがゴールではなく、むしろその後の運用業務の方が重要です。

この記事では、ECサイト制作後の運用業務について解説します。また、運用する際の注意点も併せてご紹介します。

 

ECサイト制作後の運用業務について

ここでは、ECサイトを制作した後の運用に関する業務内容や求められるスキル、費用についてご紹介します。

 

業務内容

ECサイトの運用業務は、フロント業務とバックエンド業務に分かれています。

 

・フロント業務

主にマーケティング活動を行うことで、出品する商材企画やECサイトの制作、販売予測に基づく仕入管理、多様な方法でECの売上を最大化させるプロモーションなどを行います。

 

・バックエンド業務

裏方の仕事で、商材が販売された後の受注・在庫管理や、注文リストから商材を梱包して配送業者に渡す出荷作業、クレームが来た際のフォローなどを行います。

ECサイトの運用業務というと、企画や制作、プロモーションといったフロント業務に目が行きがちですが、ECサイトの成否は、スムーズなバックエンド業務に懸かっているといっても過言ではありません。

 

求められるスキル

ECサイトの運用業務は広範囲に及ぶため、運用担当者は多岐にわたる専門的な知識やスキルが求められます。主に必要なスキルは以下の4つです。

 

・広告やSNSを活用し主に集客を行う”Webマーケティング”

・ECサイト制作に必要な商材の撮影や販促ページの作成などの”クリエイティブ”

・市場やトレンドを調査し売れる商材を企画する”商品企画・MD”

・クレーム対応や問い合わせ対応などの”カスタマーサポート”

 

ECサイトの規模によって、複数の担当者で運用業務を細分化させて業務を効率化させている場合もありますが、1~2人の少人数で運営する小規模のECサイト場合は、上記のスキルを担当者が最低限身につけておく必要があります。

また、常に新たなものを生み出そうとする”行動力”や顧客との”コミュニケーションスキル”など、ビジネスに大切なスキルも必要です。

 

運用費用

ECサイトの運用業務では、主にECサイトのシステム費や運用業務の担当者に支払う人件費、ユーザーの集客するための広告費などがあり、商材を保管しておく倉庫がない場合には、倉庫のレンタル費用もかかります。

 

制作したECサイトを運用する際の注意点

ここでは、ECサイトを運用する際の注意点についてご紹介します。

 

自社の規模や商品にあったシステムで構築

ECサイトのシステムは、フルスクラッチ型、ショッピングモール型、ASP型に分かれており、特徴が異なります。商材の種類や個数、運用担当者の人数などを考慮して、システムを選びましょう。

入れ替わりの激しい商材は管理に時間がかかるため、商材説明ページをテンプレートで作成できるASP型などがおすすめです。商材の魅力を前面に押し出したい場合は、カスタマイズ性の高いフルスクラッチ型がいいでしょう。

 

機能とランニングコスト

ECサイトの運用を続けるうえで、集客力を高めるためのプロモーションや、購買率向上のためのメールマガジン配信などのオプション機能も大切です。ショッピングモール型やASP型のシステムは、比較的に初期費用を抑えてECサイト制作ができますが、オプション機能によっては、高額なランニングコストが上乗せされます。そのため、どのようなオプション機能やプロモーション施策を活用するかを事前に計画したうえで導入を検討しましょう。

 

情報収集の徹底

近年はECサイトの需要が高まっているため、日々新たな技術やマーケティング手法が生まれています。そのため、常に最新のEC業界市場をチェックしておかなければ、トレンドに乗り遅れて売上を確保できなくなります。

また、システムに不具合が生じた場合も対応できるよう、アップデート情報を把握して反映させるよう心がけましょう。

 

ECサイトの制作・運用代行とは

ここでは、ECサイト制作・運用代行について詳しくご紹介します。

 

仕事内容

ECサイト制作・運用代行とは、運用に関する業務の一部、またはすべてを代行してくれるサービスです。主な仕事内容は以下の7つです。

 

・ECサイトに出品する商材の登録作業

・品質管理や商材の撮影など商材にかかわる業務全般の商材管理

・入荷や検品、梱包などの在庫・物流管理

・販売戦略や業務改善案の提案などのコンサルティング

・商材ページのデザイン作成

・SNSなどを活用した販売促進

・問い合わせやクレーム業務のカスタマーサービス

 

業者によっては部分的に業務委託が可能なケースもあります。

 

費用相場

ECサイト制作・運用代行では、月額固定制、完全成果報酬型、月額固定と成果報酬を合わせた3つの料金プランがあります。

月額固定制の費用相場は1万円~10万円、完全成果報酬型の費用相場が売上の5%~10%、月額固定と成果報酬を合わせたプランの費用相場は、5万円~10万円といわれています。

 

選定のポイント

ECサイト制作・運用代行を選ぶ際は、自社の要望と業者の強みがマッチするか確認しましょう。業者ごとに対応可能な範囲が異なるため、吟味せずに選んでしまうと、自社が任せたい業務に対応できないなどの問題が発生してしまう場合があります。そのため、依頼する前に自社が任せたい業務を明確化し、対応できる業者を選ぶことが大切です。

 

まとめ:適切な運用でECサイトの売上を高めよう!

ECサイト制作後は、ユーザーを集客して売上を高める運用業務が重要になります。運用業務は、フロント業務とバックエンド業務に分かれており、担当者は幅広い知識やスキルを身につけなければなりません。運用業務時の注意点として、自社に合わせたシステムの選定やランニングコスト、市場の最新トレンドの情報収集などに気を付けましょう。自社で運用が難しい場合は、運用業務の一部、またはすべてを代行するECサイト制作・運用代行業者に委託するのもおすすめです。