ECコラム

ECサイト制作期間の目安はどのくらい?
構築方法についても紹介

ECサイト制作

EC市場の成長は著しく、実店舗ではなくサイトでショッピングを楽しむ消費者が増えています。その影響からか、続々とEC事業に参入する事業者が増えており、今後も増加していくでしょう。しかし、自社ECサイトの制作方法は多数あり、それぞれで制作期間が異なります。この記事では、ECサイトの制作期間の目安と構築方法をご紹介します。

 

ECサイトの制作期間はどのくらい?

ここでは、ECサイトの制作期間の目安と期間が伸びてしまう要因、短縮する術などをご紹介します。

 

ECサイト制作の目安は?

規模感によって異なるものの、最短で3ヶ月~4ヶ月程度で制作できます。実店舗との連携や物流システムとの連携など、ECサイトのサービス拡充を充実させるのであればより制作期間も要します。

また、取り扱う商品数が増えるにつれて商品登録やチェック、テストなどの作業が増えるため、短期間でのサイトオープンを目指すのであればスモールスタートで始めて徐々に規模を大きくしていくのもおすすめです。

 

制作期間が延びてしまう要因

ECサイト制作において制作期間の見立てを3ヶ月程度と想定して、実際に取り掛かったら半年かかってしまうことも少なくありません。制作期間が延びてしまう要因として挙げられるのは、サイト開設の準備不足です。具体的には、サイトのコンセプトがまとまっていないことやデザイン制作の遅延、導入準備不足などです。特に、コンセプトと導入準備については制作前に必ず行いましょう。

 

制作期間を短縮するためには

制作期間の遅延の要因が事前準備であることは、裏を返せば準備がしっかりとできていれば制作期間の短縮が可能ということです。具体的なサイトイメージがあれば打ち合わせもスムーズに進み、制作期間の目安や見積もりが制作に算出できます。また、一から開発するのではなくベンダーが提供するECシステムを利用して開発部分を少なくすることで、制作期間の短縮と開発コストを抑えることが可能です。

 

ECサイトの構築方法

ここでは、ECサイトの構築方法を種類別に詳しくご紹介します。

 

ASP

ECサイトの仕組みをインターネット上で使わせてもらうものです。必要最低限の機能が揃っており、サポート体制も充実している一方で、外部のシステムに依存しているためサイトの拡張性やカスタマイズが難しい側面があります。

また、ASPサービス提供事業者の事業継続が難しい場合は、利用継続ができなくなる可能性がある点にも注意しましょう。

 

オープンソース

無償公開されているECサイトの構築システムのことで、誰でも無償で利用できるほかサーバー維持費のみで運営できるためコストを抑えられます。また、ソースコードも公開されており、スキルがあれば自由に改良できるカスタマイズ性やデザイン性の高さが魅力です。

しかし、無償公開されていることからセキュリティ面での不安は残ります。中にはECサイトシステムの導入やカスタマイズを支援する制作会社もあるため、運用に不安がある場合はEC専門の事業者の利用もおすすめです。

 

パッケージ

ECサイトの構築システムを開発会社が販売している、いわばオープンソースの製品版です。ECサイト運営に必要な機能がすでに揃っているほかに、柔軟なカスタマイズにも対応できます。提供会社からのサポートも受けられますが、運営するうえでどの業務を外注または内製化するかの判断が大切になります。他のシステムとの連携も可能なので、業務効率化も期待できるでしょう。

ただし、約5年経過するとシステムは陳腐化するといわれており、大幅なリニューアルを検討する必要が出てきます。

 

クラウドEC

クラウド上にあるプラットフォームを用いて構築するサービスの事で、ASPとパッケージの良さを掛け合わせたものです。自社ECを立ち上げるには、在庫管理機能やコンテンツの編集機能、決済機能などのシステムを運用するプラットフォームが必要ですが、クラウドECはクラウド環境上でECサイト運営が完結できます。

機能の追加やシステムのアップデート、セキュリティ面の対応などは自動でアップデートされているので常に最新の状態が保たれているのもクラウドECの特徴です。

ただし、ECサイトでタイムセールを行う際に一時的にアクセスが集中して、サーバーがダウンしてしまうリスクがあるので注意しましょう。

 

フルスクラッチ

構築に必要なソースコードを使わずに、0から自社の思い通りにECサイトを構築できます。大規模なECサイトを制作する場合、モール型ECとの連携や物流システムとの連携などを行う必要がありますが、フルスクラッチであれば連携も自由で機能追加の制約もありません。

一方で、高額なコストがかかることやメンテナンスが属人化してしまうなどの課題もあります。また、ゼロから開発をしなければならないため開発期間が長期化してしまうことやシステム管理、セキュリティ確保など専門的スキルも必要になります。

 

ECサイト制作で必要なもの

ここでは、ECサイト制作で必要なものをご紹介します。

 

コンテンツ

例えば、食品を扱う場合は料理レシピの情報、ファッションを扱う場合はコーディネートに関する情報など、取り扱う商材に関連するコンテンツを増やすようにしましょう。

また、事前に取り扱う商材のサイズや規格を細かく整理しておくと、ユーザーが商品検索する際に見つけやすくなります。この時、商材の価格や値下げ時の価格も決めます。ただし、値下げ時の価格設定は、ECサイトの信用度にも影響する可能性もあるので慎重に行いましょう。

 

商品紹介の文章・写真

売上を増やしたいのであれば、商品紹介文や写真に力を入れましょう。特に商品写真は重要で、実店舗のように実際に手に取ることができないため外観や大きさ、素材感などできるだけわかりやすい写真を多く掲載するのがポイントです。商品紹介文に関しては、ユーザー目線を意識しながらメリットだけではなくデメリットも説明するとユーザーからの信頼も向上するでしょう。

 

SSL証明

SSLとは、情報を暗号化して保護する仕組みの事で、SSL化するとURLが「https://」で始まるアドレスになり、優先的にインデックスに登録されます。インデックスとは、Googleなどの検索エンジンにWEBページが登録されることで、検索結果に表示されアクセス数の増加が期待できます。

インデックスに登録してもらうには、タイトルをわかりやすく短いものにしたり、サイトの表示速度、画像・動画の添付がされている場合は代替テキストを適宜使用したりするなどの工夫を行いましょう。

ECサイトでは、ユーザーの情報やクレジットカード情報を取り扱うので情報漏洩リスクがつきものです。そのため、SSL化がされていないとサイトにアクセスした際、保護されていないと表示されるためアクセスしてもらえない可能性があります。

 

まとめ:ECサイトの制作期間の目安を把握して制作に着手しよう

取り扱う商品数や連携するシステムの数などによって製作期間は異なり、制作前の事前準備を怠ると制作期間は延びてしまいます。そのため、制作前からサイトのコンセプト・デザイン設定などをしっかりしておきましょう。